トータル・リコール/2012年版 MY-237

作品紹介

公開年月  2012/08/02
ジャンル  SF/アクション
原作  フィリップ・K・ディック 『追憶売ります』
監督  レン・ワイズマン
脚本  マーク・ボンバック、カート・ウィマー
製作  トビー・ジャッフェ、ニール・H・モリッツ
製作国  アメリカ、カナダ
鑑賞方法  購入DVD

あらすじ

大きな戦争によって荒廃した近未来、生き延びた人類は裕福な人々とそれ以外の貧しい労働者という二極化が進んでいた。
工場労働者のクエイドは、希望のない単調な毎日に嫌気が差し、巷で評判の人口記憶を試したいと思い立つ。
それは好きな記憶を選んで楽しむモノだが、あまりにもリアルな体験のため、中毒者が出るほど社会問題化し、当局によって非合法化されていた。
そんな人口記憶を扱うリコール社を見つけ出し、憧れのスパイを選んだクエイドだが、記憶を植えつけようとした瞬間、突如警官隊に襲われてしまう。
ところが彼は無意識のうちに驚くべき戦闘力を発揮し、警官隊を圧倒し、更に妻ローリーにも襲われ、混乱するクエイドはやがて、謎めいた美女メリーナと出会い、驚愕の事実を知るのだった。

登場人物&出演者

ダグラス・クエイド/ハウザー(演:コリン・ファレル)
ローリー(演:ケイト・ベッキンセイル)
メリーナ(演:ジェシカ・ビール)
コーヘイゲン(演:ブライアン・クランストン)
ハリー(演:ボキーム・ウッドバイン)
マクレーン(演:ジョン・チョー)
マレック(演:ウィル・ユン・リー)
マサイアス(演:ビル・ナイ)

感想

個人的な評価

本作において主人公となる工場労働者のクエイドを演じるのはコリン・ファレルです。
コリン・ファレルはアイルランド出身で、数多くの主演作を持つ売れっ子俳優の一人です。
近年ではプライベートでの問題により、コリン・ファレル自身は超大作から遠ざかっていました。
今回はコリン・ファレルにとって久々の大作となりましたが、アーノルド・シュワルツェネッガー
波に乗っていた俳優だけあって、本作でのコリン・ファレルが演じる主人公は申し分ないぐらいの活躍でした。
そんなクエイドの妻であるローリーにはケイト・ベッキンセイル、出会う謎の美女メリーナにはジェシカ・ビールがそれぞれ演じています。
『アンダーワールド』シリーズの主人公として知られるケイト・ベッキンセイルは、この作品をきっかけにレン・ワイズマン監督と結婚をしています。
バーホーベン版ではシャロン・ストーンが演じていたが、アクション女優だけに本作でのアクションはかなり見物でした。
一方のジェシカ・ビールはホラー映画『テキサス・チェーンソー』で一躍有名となり、その後は様々な作品に出演しています。
バーホーベン版ではレイチェル・ティコティンが演じていたが、ジェシカ・ビールもアクションをこなす女優であり、本作では適役と言えるでしょう。
UFBの代表で黒幕でもあるコーヘイゲンを演じるのはブライアン・クランストンです。
ブライアン・クランストンは主にテレビドラマを中心に活躍し、映画の方では『ジョン・カーター』、『アルゴ』、『ワールド・ウォーZ』などに出演しています。
残念ながら登場があまりにも遅すぎたせいで存在感がなかったのはおしいところです。
レジスタンスのリーダーであるマサイアスを演じるのはビル・ナイです。
ビル・ナイはイングランド出身のベテラン俳優で、アクションからコメディと幅広いジャンルの作品に出演しています。
さすがはベテランというだけあって存在感はあったが、こちらも登場が遅すぎた。
やはり、本作はポール・バーホーベン監督の作品とはまったく別の作品となっています。
映像はもちろんですが、物語の根幹は同じでも解釈によってここまで違ってくるのは面白いと感じた。
あとはヤケにアジアンテイストが取り入れていて、日本・中国・韓国がごちゃ混ぜになっていたのは気になりました。
やはり、SF映画というだけあって、登場してくる近未来のテクノロジーは色々と面白かったです。
原作を新たに解釈した内容となっていて、大抵は失敗するけど、本作はバーホーベン版と違った面白さがあったと思います。