作品紹介
公開年月 | 2012/01/31 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ブレット・ケリー |
脚本 | ブレット・ケリー、トレバー・ペイヤー |
製作 | テッド・チャーマーズ、アン=マリー・フリゴン |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
生も死も幸福も不幸も同じ数だけ存在するが、そのバランスが崩れた時、争いが起こり人々は憎しみ合う悪が世界を支配する。
そんな中、悪を崇拝する死の騎士団は神々が恐れる悲劇“ラグナロク”を引き起こそうとする。
この窮地を脱するべく神から選ばれたグラントは、雷神ソーの啓示を受け、正義の使者サンダーストームとなるのだった。
登場人物&出演者
・グラント/サンダーストーム(演:レイ・ベシャラ)
主人公。電気を蓄積させて放電する特殊なスーツの開発をする研究所に勤めている。
レイ・ベシャラは代表作に『Planet Blood』、『Attack of the Giant Leeches』がある。
どうやらマイティ・ソーの子孫で、半神半人だからその力を受け継ぐ資格を持っている。
マイティ・ソーの力を受け継ぎ、手から電撃を発生させて相手を倒す事ができる。
しかし、制御ができないので自分が開発したスーツを着ないといけないという罰ゲーム。
基本的に肉弾戦をせず、ただ手をかざして電撃を放つだけのスーパーヒーローでした。
・グレンダ(演:セリーヌ・フィロン)
ヒロイン。刑事。死の騎士団が次々と美術館を狙っている事件の捜査をしている。
セリーヌ・フィロンは代表作に『ジュラシック・シャーク』、『オヤジ・ジャスティス/ブラック・バット』などがあります。
なぜか死の騎士団が襲っていた美術館に居合わせるが、あっさりと捕まってしまう。
連れて行かれるところで運良くサンダーストームに助けられるというラッキーガール。
終盤の銃撃戦では敵の弾は一切当たらないが、彼女の弾も至近距離でも一発も当たりません。
最後には死の騎士団を仕切っていたエヴァンと直接対決して金的からの蹴りで倒す。
・アール(演:ランディ・キムメット)
グラントとともに特殊なスーツの開発をしている同僚で友人。
ランディ・キムメットは代表作に『Avenging Force:The Scarab』などがあります。
電撃の力を手にしたグラントに対して、冷静にスーツを着て制御するべきと助言する。
ワザワザ研究所にやって来たヘルたちに撃たれるも、グラントが来るまで生きていました。
微動だにしない致命傷だったのに、スラスラと色々と情報を提供して役目を終える。
・スーザン・グリーン(演:エマニュエル・キャリエール)
大学の入学した日に死の騎士団にさらわれる。ヘルを復活する為の器にされる。
エマニュエル・キャリエールは代表作に『ジュラシック・シャーク』、『Scream a Little Dream』などがあります。
父親は過保護すぎる人物だが、二日も失踪しているのにその後一切登場しません。
基本的に器なのでちょい役だったが、せっかくのおっぱい要員なのにもっと使うべきでした。
・マックス(演:イアン・クイック)
死の騎士団のメンバー。エヴァンの実質的な右腕として色々と雑用をしてくれる。
イアン・クイックは代表作に『ジュラシック・シャーク』、『Homicycle』などがあります。
サンダーストームの正体を調べ、スーザンをさらうなど、意外にも活躍していました。
最後は棒立ちの状態で手をかざして電撃を放ったサンダーストームに呆気なく片付けられる。
・エヴァン(演:ジョディ・ハウック)
死の騎士団のメンバー。ラグナロクを実現しようとドラゴンの十字架を集める。
ジョディ・ハウックは代表作に『ジュラシック・シャーク』、『オヤジ・ジャスティス/ブラック・バット』などがあります。
最初は人を殺すのが嫌いだと言うが、次に美術館ではいきなりオーナーを撃ち殺す。
更に見せしめの為にその場の人間も殺せと命令するなど、一貫性がない情緒不安定な人。
くどい演技のせいで彼一人のおかげでテンポが悪くなるという逆効果を生み出す。
最後はグレンダと本作で唯一の肉弾戦を繰り広げるが、迫力のないアクションで退場する。
・ヘル(演:ガブリエル・マッケンジー)
死の騎士団の首領。実は北欧神話におけるロキの子の一人で冥界の女神ヘルが正体。
ガブリエル・マッケンジーは代表作に『Undercover Angel』などがあります。
どう見てもコスプレを楽しんでいる痛々しいオバサンにしか見えないです。
それが世界を滅ぼすラグナロクを起こすと言っているが、痛い人にしか見えません。
最後はサンダーストームとタイマンするが、お互いに電撃を交互に放つだけです。
サンダーストームがドラゴンの十字架を壊すと、悲鳴を上げながら消え去りました。
感想
個人的な評価
アメコミ原作映画は最盛期を迎えており、二大巨頭であるマーベルとDCはそれぞれ盛り上がっていると思います。
当然ながらこの流れに乗ってくるモックバスターは多数ある事でしょう。
その中で本作は『マイティ・ソー』からの流れを汲む作品となっています。
本作の主人公はサンダーストームと名乗るが、マイティ・ソーの力を持ったスーパーヒーローは実際複数います。
サンダーストームは多分、マイティ・ソーが人間と融合したエリック・マスターソンをモデルにしていると思います。
ただし、製作側にそのような知識があったのか不明で、上記のキャラクターがマイティ・ソーと分離してから名乗っていたのは“サンダーストライク”ですが。
このサンダーストームの能力は放電で残念ながら自分で制御できないという欠点がある。
ハンマーみたいなモノもあるけど、使ったのは最初だけで奪われてから存在を忘れられる。
どうやらマイティ・ソーの血を受け継ぐ半神半人のようだが、見た目は完全なるハゲた平凡なオッサンでしかありません。
北欧神話のラグナロクがメインテーマだが、やっている事は建物内だけの小さな物語です。
基本的に屋内で物語が進む為、どうやっても世界的な規模のスケールには見えません。
悪役となる死の騎士団だが、いきなりヒゲハゲメガネが語りながら学芸員を撃ち殺します。
それでドラゴンの十字架が欲しいと言っているが、やり方が回りくどすぎて呆れる。
なんとかキャラクターを立たせようとしているけど、演技がくどすぎて逆に浮きます。
主人公は途中から変なスーツを着て顔が隠れが、そのスーツの出来はなかなか残念である。
それで素顔を久しぶりに見ると、なぜだかガッカリするという現象が起きます。
ヒロインとなる女性刑事は数倍劣化させたリヴ・タイラーだが、髪型次第でよく見えます。
ちょい役となったヘルの器のスーザン・グリーンはおっぱい要員になれたのに惜しい。
主人公とともにダサいスーツを開発した友人のアールも死んだと思ったのに、意外にもしぶとく生きていたのは笑えた。
そして、黒幕であるヘルのコスプレオバサンは本作の中で一番痛い存在でした。
全体的に屋内での撮影が多いのは低予算だからだろうが、部屋が殺風景すぎて説得力皆無。
ストーリーに面白さはないし、登場人物に魅力はないし、演出もやる気を感じられない。
低予算は確かにやる事が限られてしまうが、その中で工夫して盛り上げようとする意気込みがあるだけでも違ってきます。
残念ながら本作にはそのような気概を感じられず、クソ映画でも単純につまらない部類です。
あとはクライマックスの戦闘シーンだが、すぐ目の前にいるのに銃弾が一発も当たらない。
明らかにおかしい演出であり、なぜかサンダーストームの電撃は百発百中というチート。
本作の見どころを挙げるのは非常に厳しいぐらい面白い部分がありません。
ネタにもならないシリアスさのせいで、クソ映画としても笑えない残念な作品でした。