作品紹介
公開年月 | 1997/01/10 |
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ジャンル | パニック/ホラー |
原作 | ダグラス・プレストン、リンカーン・チャイルド 『レリック』 |
監督 | ピーター・ハイアムズ |
脚本 | エイミー・ジョーンズ、ジョン・ラッフォ、ほか |
製作 | ゲイル・アン・ハード、サム・マーサー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
シカゴ博物館で人類学を研究するホイットニー博士がアマゾンの奥地でゼンゼラ族の取材を敢行し、そこで新種となる植物リリシー・ンブーンネンシスを発見する。
しかし、その植物を服用したホイットニーは体に異変をきたし、貨物船で送ろうとした葉を求めるも行き違いとなってしまう。
ミシガン湖に漂着した貨物船の船底にバラバラの死体が発見され、今度は近くのシカゴ博物館でも同様に警備員の変死体が発見され、ダガスタ警部補は捜査を強化する。
一方でシカゴ博物館で研究する生物進化学のマーゴ博士は、ホイットニーが送った葉に付着したカビを調べているうちに、それが恐ろしい古代の生物兵器だと判明するのだった。
登場人物&出演者
・マーゴ・グリーン博士(演:ペネロープ・アン・ミラー)
主人公。生物進化学の博士。シカゴ博物で生物の進化について研究をしている。
ペネロープ・アン・ミラーは代表作に『カリートの道』、『アーティスト』などがあります。
助成金をめぐってグレッグと対立し、彼が横取りしようとして堂々と批判する強気な女性。
ホイットニーが送ってきたカビを調べているうちに危険なクリーチャーの存在を知る。
イベントの直前まで研究していたせいで出遅れ、館長とともに研究棟に閉じ込められる。
最終的にレリックがホイットニーと知るも、研究棟を燃やして水槽に逃げ込み倒す事に成功。
・ヴィンセント・ダガスタ警部補(演:トム・サイズモア)
警部補。港に漂っていた貨物船を調べ、船底にバラバラとなった船員たちを発見する。
トム・サイズモアは近年の出演作に『パシフィック・ウォー』、『バトルスティール』などがあります。
迷信にやたらとこだわっていて、黒猫の存在や死体をまたぐ事に対して非常に嫌っている。
正体不明の怪物を追ってシカゴ博物館までたどり着き、何か怪しいと睨んで調査する。
一度は地下でホームレスの犯人を捕まえるも、それでも事件の真犯人じゃないと考える。
最終的にレリックを倒そうとするが、マーゴの方に怪物が登場して蚊帳の外にいて助かる。
・カスバート博士(演:リンダ・ハント)
シカゴ博物館の博士。マーゴが申請した助成金の応援をするもグレッグの横取りを示唆。
リンダ・ハントは代表作に『危険な年』、『キンダーガートン・コップ』などがあります。
常に博物館の事を考えており、殺人事件が起きた事で開催されるイベントの中止を危惧する。
イベントが怪物によってぶち壊され、博物館に閉じ込められ、坑道からの脱出を試みる。
その結果、見事に博物館の外へ脱出に成功するも、すべて壊された事でショックを受ける。
・フロック館長(演:ジェームズ・ホイットモア)
シカゴ博物館の館長。老人で車椅子を使っている。マーゴには何かと甘い一面を持つ。
ジェームズ・ホイットモアは代表作に『戦場』、『猿の惑星』などがあります。
迷信家で独自に“カリスト進化”を唱え、それは生命が突然変異で進化するというモノ。
それを証明するべくホイットニーがアマゾンへ派遣され、その遺物が届いて喜ぶ。
遅くまで研究していたマーゴに付き添い、結果として研究棟に閉じ込められてしまう。
レリックを目の当たりにして、カリスト進化が証明された事で喜び食われる事に。
・グレッグ(演:チ・ムオイ・ロー)
シカゴ博物館の博士。マーゴと同様に独自の研究に助成金を申請し一度は受け取っている。
チ・ムオイ・ローは代表作に『Gleaming the Cube』、『Thi Is the End』などがあります。
追加の申請をした事でマーゴの取り分まで横取りしようとするイヤらしい一面を持つ。
なんとか市長や地元の有名な夫妻に取り入れようとして、ずっとつきまとっていた。
博物館がレリックに襲われ、脱出よりも留まる事を選んだ結果、餌食になってしまう。
・ジョン・ホイットニー(演:ルイス・ヴァン・バーゲン)
シカゴ博物館の博士。人類学を研究。遠くアマゾンの奥地でゼンゼラ族の取材をしていた。
ルイス・ヴァン・バーゲンは代表作に『爆走戦士ストライカー』、『バグジー』があります。
持ち帰ろうとしたカビの一種が自分にとって必要なモノだと知って移送を止めようとした。
だが、行き違いで空輸され、必要なホルモンを失ってレリックに突然変異をしてしまう。
感想
個人的な評価
本作はダグラス・プレストンとリンカーン・チャイルドによる共著という珍しいタイプの小説が原作となっています。
原作は『地底大戦/レリック2』の続編が発表されているが、現時点で映像化されていません。
基本的にモンスター映画は物語の中心にいるクリーチャーをハッキリと映しません。
ようやくクライマックスになって全貌を明かすが、それまでは色々と工夫しています。
なぜなら、全貌をすぐに晒してしまうと白けてしまい、あるいは粗さが目立ってしまうから。
作は中盤以降、物語の舞台が夜に博物館で行われるイベントが夜という設定が助けている。
夜に行われるイベントなので、ずっと暗い場所で展開しているせいで何が起きているのかまったく分かりません。
目を明けて見ているとイライラするし、だからと言って目を閉じるの論外だが、そっちの方がストレスがないかもしれない。
それぐらい本作はずっと暗がりで展開していて、粗をごまかそうとする演出がクソ過ぎる。
ようやくレリックが正体を現すが、なかなかのブサイクで恐ろしいが、その目的は生きる為に必要なホルモンを摂取するだけ。
しかし、人が集まっている場所に来ると、なぜかホルモンの摂取よりも殺す事が第一になっている映画的な演出に疑問を持ってしまう。
せっかく本作はちゃんとした説明があるのに、レリックを単なる恐ろしいモンスターとして描くのはおかしいと感じました。
何より一体しかいないはずなのに、神出鬼没で都合良く人がいる場所に登場する演出はハッキリ言って好きではない。
とにかく、本作のレリックが製作陣の思うように動き、都合の良い道具になったのは残念。
それ以上に物語の半分が暗い映像で何が起きているのか分からないのが最大のイライラ。
ただ、本作におけるグロテスクなシーンはかなり良くできている分、暗い演出で台無しにしているのも惜しいところでした。