作品紹介
公開年月 | 2018/11/02 |
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ジャンル | ファンタジー/アドベンチャー |
原作 | E・T・A・ホフマン 『くるみ割り人形とねずみの王様』 |
監督 | ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン |
脚本 | アシュリー・パウエル |
製作 | マーク・ゴードン、ラリー・フランコ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
愛する母を亡くし悲しみに暮れる少女クララは、クリスマスのプレゼントに形見となる卵型の箱を受け取る。
しかし、クララはその箱を開ける事なく、家族とともに名付け親のドロッセルマイヤーが開催するクリスマスパーティに参加する。
ドロッセルマイヤーからのプレゼントを探すうち、クララは亡き母が創り上げた“秘密の王国”でプリンセスとして迎えられるのだった。
登場人物&出演者
【現実世界】
・クララ・シュタールバウム(演:マッケンジー・フォイ)
主人公。母親に良く似て機械の仕組みを理解し、ドロッセルマイヤーから一目を置かれる。
マッケンジー・フォイは代表作に『トワイライト』シリーズ、『インターステラー』がある。
母親を亡くしたばかりでなぜか家族の中で唯一悲しみ、パーティに否定的な態度を取る。
カギを見つけようと迷っていると、母親が作り上げた異世界に入って余計な事をしてしまう。
なんとかシュガー・プラムの暴走を止めようとして、主人公補正のご都合主義で対抗する。
最後は王国を主人公補正で救うと、現実世界に帰ると父親の謝罪を受けて家族で踊った。
・ルイーズ(演:エリー・バンバー)
クララの姉。母親を亡くしたばかりでもクララと違い、なぜか深く悲しんでいない。
エリー・バンバーは代表作に『ノクターナル・アニマルズ』、『高慢と偏見とゾンビ』などがあります。
クリスマス・パーティでは母親から譲り受けたドレスを着て、父親が息を呑むほど似ていた。
心を閉じていたクララに外の世界を見るべきだと意見を与えて、なんとか励まそうとする。
最後は帰ったクララが父親と踊っているのを見て、一緒に参加する事を懇願していた。
・フリッツ(演:トム・スウィート)
クララの弟。まだ年齢が幼い事もあって、クララと違って母親の死はあまり悲しんでおらず。
トム・スウィートは代表作に『シークレット・オブ・モンスター』、『ザ・カーレント・ウォー』などがあります。
屋根裏ではクララの作ったピタゴラスイッチでネズミを捕まえるところを一緒に見ていた。
クリスマス・パーティでは一人で楽しんでいて、母親からもらった兵士で遊んでいた。
最後は帰ったクララが父親と踊っているのを見て、一緒に参加する事を懇願していた。
・シュタールバウス氏(演:マシュー・マクファディン)
シュタールバウス家の大黒柱。妻を失ったばかりだが、名家としてのメンツを守っている。
マシュー・マクファディンは代表作に『
クリスマス・イヴに子供たちへ母親のプレゼントを渡し、以前と変わらない生活を保守する。
ドロッセルマイヤーのクリスマス・パーティでクララが消えて、寂しそうな表情を浮かべる。
最後は帰ってきたクララになぜか謝罪をして、約束していた踊りをする事になった。
・ドロッセルマイヤー(演:モーガン・フリーマン)
クララの名付け親。隻眼で孤児だったクララの母親を引き取る。発明家で色々作っている。
モーガン・フリーマンは近年の出演作に『ベスト・バディ』、『ジーサンズ/はじめての強盗』などがあります。
クリスマス・パーティに来たクララが見せた卵型の箱を見て、母親に渡したモノだと話した。
最後は帰ってきたクララと父親が踊っているのを見て、和解した事を知って微笑んでいた。
【秘密の王国】
・キャプテン・フィリップ(演:ジェイデン・フォウォラ=ナイト)
“秘密の王国”の橋を一人で守っている。王国に迷い込んだクララをプリンセスと主張。
ジェイデン・フォウォラ=ナイトは代表作に『レディ・プレイヤー1』などがあります。
何があってもずっとクララの傍に仕えていて、彼女の命令ならば素直に聞く忠誠の兵士。
クララが落ち込んだ時には励ましの言葉をかけるなど、彼女にとって精神的な支えとなる。
シュガー・プラムの企みを阻止するべく、マザー・ジンジャーと協力して反撃を試みる。
最後はブリキの兵士たちと勇敢に戦い、その功績により王国の衛兵隊長に任命される事に。
・ホーソーン(演:エウヘニオ・デルベス)
花の国の統治者。緑色の衣装に包まれるオジサン。王国へ迷い込んだクララを歓迎する。
エウヘニオ・デルベスは代表作に『ジャックとジル』、『ジオストーム』などがあります。
ブリキの兵士を手に入れたシュガー・プラムの裏切りによってシヴァーとともに監禁される。
最後は主人公補正によってシュガー・プラムを倒したクララたちによって助けられた。
・シヴァー(演:リチャード・E・グラント)
雪の国の統治者。白色の衣装に包まれるオジサン。みんなと同じくクララを歓迎していた。
リチャード・E・グラントは代表作に『ゴスフォード・パーク』、『LOGAN/ローガン』などがあります。
女王として国を支配しようとするシュガー・プラムの裏切りでホーソーンと監禁された。
最後は主人公補正によってシュガー・プラムを倒したクララたちによって助けられた。
・シュガー・プラム(演:キーラ・ナイトレイ)
お菓子の国の統治者。王国へ迷い込んだクララを歓迎し、彼女の為にドレスアップさせる。
キーラ・ナイトレイは近年の出演作に『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、『レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー』などがあります。
王国へ攻め入るマザー・ジンジャーを恐れており、兵士を作る装置が必要だと訴えている。
見事にカギを持ち帰ったクララを褒めるが、ブリキの兵士を誕生させて本性を現した。
自ら女王と宣言して、クララや他の統治者たちを監禁して第4の国を侵略しようと画策する。
最後はもう傷つけられないと暴走するが、クララの主人公補正によって人形に戻された。
・マザー・ジンジャー(演:ヘレン・ミレン)
第4の国の統治者。ネズミを使役にして他の国を脅かす存在として全住民に恐れられている。
ヘレン・ミレンは近年の出演作に『ウィンチェスターハウス/アメリカで最も呪われた屋敷』、『ロング,ロングバケーション』などがあります。
卵型の箱のカギを取り戻すべく乗り込んできたクララに警告するも、簡単に奪われてしまう。
実際は王国を滅ぼすつもりはなく、王国を作り上げたマリーを心から信じてクララに協力。
大量に生み出されたブリキの兵士に数人のピエロとネズミで互角の勝負を繰り広げていた。
最後は他の統治者と和解をして、王国へ戻ってフィリップを衛兵隊長に任命する事なる。
感想
個人的な評価
本作はE・T・A・ホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王様』を基に作られた。
あのチャイコフスキーの作曲によるバレエ『くるみ割り人形』の原作としも知られています。
ファンタジー映画な上にディズニー映画なので、基本的に物語はかなり緩い内容でした。
あくまで主人公であるクララが何をしても正解しか引かないので、どんなピンチに陥っても緊張感がまったくありません。
あまりにも主人公補正が強い本作は退屈で仕方ないですが、唯一素晴らしいのは劇中とエンドロールにあるバレエのシーンぐらいです。
演技派の役者も多く出演していて、ヘレン・ミレンやキーラ・ナイトレイ、モーガン・フリーマンが出ているが、こちらも個性をほとんど活かせていない。
秘密の王国もクララを引き立てる為にしか存在せず、そこまで魅力を感じる事はなかった。
あと、一番気になっていたのは黒人が多く登場していて、ビクトリア朝時代にそんな地位の高い黒人はいたのかと気になっていた。
それに橋を守る衛兵やバレリーナも黒人で、ハリウッドで良くある人種配慮の結果だろうけど、個人的には違和感しかなかったです。
別に白人主義というワケじゃないが、多くの作品を鑑賞してきたイメージで黒人の配役に違和感をずっと持ってしまった。
どうせなら主人公も黒人にしてしまえばいいのに、ここだけは譲らないところで人種配慮すぎて逆に気持ち悪い状況になっている。
ディズニーの実写映画にしては珍しく微妙な内容であり、人種配慮によるキャスティングも違和感しかなかった作品でした。