作品紹介
公開年月 | 2015/06/26 |
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ジャンル | コメディ |
原作 | なし |
監督 | セス・マクファーレン |
脚本 | セス・マクファーレン、アレック・サルキン、ほか |
製作 | ジェイソン・クラーク、ジョン・ジェイコブス、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
命を宿したテディベアのテッドは親友のジョンとともに成長し、可愛らしい見た目と違って中味は完全なるダメ中年。
そんなテッドはついに人間の女性タミ・リンと結婚するも、すぐに夫婦の危機に直面する。
解決策には子供が一番と考えジョンに協力してもらうが、元はぬいぐるみのテッドにはムリな相談だった。
そこで養子をもらおうとするも、テッドが人間である事を証明しなければならず、ジョンとともに弁護士のサマンサに協力を求めるのだった。
登場人物&出演者
・テッド(声:セス・マクファーレン)
主人公。命を宿したテディベア。その中味は中年オヤジでついに人間の女性と結婚する。
セス・マクファーレンは声優の他に、俳優、アニメーター、脚本家、コメディアン、映画プロデューサー、映画監督、歌手と非常に幅広く活躍している。
相変わらず下品な言動、麻薬を当たり前のように吸い、平然と悪さをするダメなヤツ。
しかし、本作では人間として証明する市民権をかけて裁判で争う事になる。
とにかく、所有物ではなく人間としての権利を争うけど、個人的には救う価値がないと思ってしまうほどダメなヤツにしか見えない。
厳正な裁判ではふざけたり、ジョギングしているだけでリンゴをぶつけたりと同情できない部分が多数を占めていた。
・ジョン・ベネット(演:マーク・ウォールバーグ)
テッドの親友。半年前にロリーと離婚している。今度はテッドの夢を叶える為に奔走する。
マーク・ウォールバーグは近年の出演作には『ゲット!マイライフ』、『パパVS新しいパパ』などがあります。
ロリーとの離婚で傷心で女性との付き合いに恐怖を感じていて、なかなか行動に移せない。
裁判ではテッドよりはマシだが、やはり、言動が下品すぎてまるで中学生のような感じ。
本作ではロマンスを担当しているので、テッドよりも同情する価値があると思った。
・サマンサ(演:アマンダ・サイフリッド)
女性若手弁護士。初公判で見事に敗戦する。実は麻薬保持者でペニス型のパイプを持つ。
アマンダ・セイフライドは近年の出演作には『PAN/ネバーランド、夢のはじまり』、『パパが遺した物語』などがあります。
テッドの為にベストを尽くすが、結局負けてしまうが、代わりにジョンといい感じに。
弁護士でありながらも、平然と麻薬を吸うという設定は似合わなかったです。
ですが、アマンダ・セイフライドは美人であって、本作のジョークでゴラムと共演する。
・タミ・リン(演:ジェシカ・バース)
テッドが就職したスーパーの同僚。基本的に頭が足りないが、テッドを心底愛している。
ジェシカ・バースは23作に出演し、テレビドラマや映画などで活躍しています。
結婚してしばらく不安定な状態が続き、打破しようと子供を作ろうとするが、過去の薬物使用で妊娠できない体だと知る。
テッドは最悪のクズであるが、タミ・リンも負けじと頭の悪いビッチなのです。
だからテッドのようにあまり同情ができず、完全なる自業自得にしか感じられなかった。
・ドニー(演:ジョバンニ・リビシ)
テッドのストーカー。前作ではテッドを切り裂き逮捕。現在はハズブロ社の清掃員に就職。
ジョバンニ・リビシは近年の出演作には『グローリー/明日への行進』、『荒野はつらいよ/アリゾナより愛をこめて』があります。
本作でもテッドに対する異常な執着心を見せており、今度は大量生産を狙おうとする。
・パトリック・ミーガン(演:モーガン・フリーマン)
凄腕のベテラン弁護士。テッドの敗訴をひっくり返せる唯一の人物とサマンサを言う。
モーガン・フリーマンは近年の出演作には『ベン・ハー』、『グランド・イリュージョン/見破られたトリック』などがあります。
テッドを含めた仲間が反社会的な行動をする中、至極マトモな事を言うのに裏切り者扱い。
しかし、主人公たちのハッピーエンドを支える為に再び登場するが、やはり、モーガン・フリーマンが出るだけで安心度が違います。
感想
個人的な評価
大ヒットした一作目に続いて製作された続編。
可愛らしい見た目に反して、中身は完全なる中年オヤジという設定が受けた。
そんな本作はテッドというキャラクターのアイデンティティをめぐる社会問題が題材となる。
このような流れになる当然であるが、普通なら主人公たちは理不尽な扱いを受け、そこから大逆転していくのが王道である。
主人公たちに対して観ている側が共感して、戦っている彼らを応援するのが当たり前。
しかし、そのテッドは中年オヤジ以上にクズへと成り下がり、反社会的な行動がもの凄く目立っています。
そうなると、本来共感するべきところを、どう見ても社会のクズにしか見えないです。
だからテッドでいくら人間だと主張しても、その共感がないからまったく彼らに同情できない構成であった。
常に酒を飲むか、ドラッグをやっているだけで、とても人間に認められるような行動とは思えない最低のクズである。
そこが本シリーズの特徴であるけど、それが真面目な法廷に持って行くと、逆にテッドのクズさが目立ってしまっている。
劇中でジョンと一緒にジョギングをしている人にリンゴを投げつける行動など、まったく笑えないギャグは更に彼らへの不信感を持たせるだけ。
最後ではハッピーエンドという流れにしているが、罪もない人をいたぶり、ドラッグをやりまくるようなヤツに正義はあるのだろうか。
テッドを勝訴に導いたベテラン弁護士のパトリック・ミーガンが最初に会って言った事は正論しか言えないのに、なぜか彼が裏切り者扱いになるもの納得できない。
前作ではテッドとジョンの友情物語として良かったが、本作はあまりにも下品で反社会的すぎた主人公に共感はなかったです。
真面目な部分をギャグで済ましてしまったのが痛い部分であり、ここをちゃんとした形で演出するべきだったと思います。