作品紹介
公開年月 | 2014/03/09 |
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ジャンル | アクション/犯罪 |
原作 | なし |
監督 | クリスティアン・アルヴァルト |
脚本 | クリストフ・ダルンスタット |
製作 | フリードリヒ・ヴィルトフォイヤー |
製作国 | ドイツ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ニックはハンブルグで最も過激な捜査官で敵も多く、危険な日常を送っていた。
ある日、ニックが先妻を車に乗せ、シートベルトを締めた時、不穏な音が座席から聞こえた。
そこには以前、ニックの激しい銃撃で大ダメージを受けた売春組織“アスタン団”が復讐の為に仕掛けた爆弾が仕掛けられていた。
ニックの機転で彼と先妻は難を逃れるが、組織の復讐は始まったばかりだった。
登場人物&出演者
・ニック・チラー(演:ティル・シュヴァイガー)
主人公。ハンブルグを牛耳っていたアスタン団を一掃する。そのせいで命を狙われる事に。
ティル・シュヴァイガーは代表作に『ドリヴン』、『トゥームレイダー』があります。
娘のレニーと二人暮らしで、先妻とは友達のような関係で、現在は州検事と付き合っている。
街の平和を取り戻す為ならば、どんな手段もいわとない冷徹な行動力を持つ。
本作では何かと暴走しようとするが、きちんとストッパー役がいて、意外にも大人しい。
しかし、やる時はやるという主人公らしい行動力で、最後だけはおいしいところ取り。
・ヤルシン・グメル(演:ファーリ・ヤルディム)
ニックの相棒で共にアスタン団の捜査にあたっている。主にパソコンでの捜査を担当する。
ファーリ・ヤルディムは『代表作に『オーシャンズ・オデッセイ』、『おじいちゃんの里帰り』などがあります。
何かと暴走しようとするニックを止める重要な役割を担うが、度々無視されている。
銃撃戦はあまり得意ではないようで、本作は銃を向けるも発砲はしていない。
・ハンナ・レナルツ(演:エディタ・マロヴチッチ)
州検事。ニックと付き合っている。なかなか激しい登場シーンは強烈なインパクト。
エディタ・マロヴチッチは37作に出演し、代表作に『パラサイト・クリーチャーズ』などがあります。
出しゃばりすぎたせいでアスタン団に狙われ、暴行されて顔が別人のようになってしまう。
・クロメル(演:ラルフ・ハーフォース)
ドラッグに詳しい刑事。20年に渡ってブズム団を追い、ボスのアイクットとは旧敵。
ラルフ・ハーフォースは代表作に『アトミック・シティ』、『バーンチェイサー』がある。
中東からの移民で、胃ガンを患っており、余命幾ばくもない状態でアイクットを狙う。
実は裏でアスタン団と手を組んでいて情報を流すも、目的はアイクットを手にする事だった。
・ラヒート・アスタン(演:カルロ・リューベック)
アスタン団の団員。フィラトから指示を受けてブツの運び出しや邪魔者の殺害を実行する。
カルロ・リューベックは45作に出演し、代表作に『さあ帰ろう、ペダルをこいで』がある。
キックボクサーで州検事を暴行し、証拠不十分で釈放された時はニックを挑発する。
最後はケガで瀕死状態のニックが放ったタバコが燃料に引火して火だるまになるマヌケ。
・フィラト・アスタン(演:エルダル・イルディズ)
悪役。アスタン団を率いる兄弟の兄。ニックの活躍によって刑務所で服役している。
エルダル・イルディズは代表作に『異常犯罪捜査官』、『ワン・デイ・イン・ヨーロッパ』などがあります。
すべてを奪ったニックに復讐を企てた張本人。刑務所内から外の仲間に指示をしていた。
弟を第一に思っていて、不憫な車椅子生活に対して怒りをずっと燃やしている。
感想
個人的な評価
やはり、本作の邦題にもなっている主人公のニックを演じるティル・シュヴァイガーだろう。
彼があっての本作であり、ティル・シュヴァイガーだからこそ味が出ています。
これがハリウッドの大物アクションスターが演じるとB級感がかなり色濃くなってしまう。
そこをティル・シュヴァイガーは抑え気味な演技で上手く立ち回っています。
シリーズ化されているので、テレビ映画とは言っても、まるでドラマのような印象を受ける。
二作目となった本作で前作で潰したアスタン団が復讐を企ててくるのです。
つまり、副題にある「リベンジ」はニックではなく、アスタン団が発端となっている。
だが、その過程でニックが現在付き合っている女検事がヒドイ目に遭って、彼はキレてしまい暴走しかける。
普通ならそのまま敵のアジトに乗り込んで殺戮をするが、本作は予算がないので、主人公はグッと堪えていくのです。
そこはいい意味での裏切りであり、本作の良いところだと感じられる部分です。
ニックはキャラが立っているが、他の登場人物たちも個性豊かで盛り上げてくれる。
本作では特に影でアスタン団と手を組んで、長年の宿敵を跪かせたクロメルが強烈でした。
単なる移民のオッサン刑事で、彼がずっと追っていた犯罪組織に敗れた負け犬。
しかし、長年の捜査で頭が腐っていて、普通の感覚とズレた思考はインパクトがある。
最後はニックがおいしいところを持っていくが、無敵の主人公ではないのも良い。
立っているだけでも精いっぱいなのに敵を倒すついでにブツも燃やすのは面白いと思う。
本作は二作目にあたり、まだ二作も製作されているので、今後どのような展開になっていくのは気になるところです。