作品紹介
公開年月 | 2017/10/13 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ジョシュア・シュリーヴ |
脚本 | ジョシュア・シュリーヴ |
製作 | ジョシュア・シュリーヴ、レスリー・ミルズ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ダブル・デートを楽しんでいた4人の若者たちは、ノンビリとした旅で目的地となるキャンプ場まで車を走らせる。
立ち寄ったガソリンスタンドで店主に幽霊屋敷のアトラクションがあると聞き、若者たちはそこに寄ると決めた。
混雑する中で地元の男からスピードパスを手に入れ、すぐに幽霊屋敷へ入れたが、そこで待ち受ける恐怖を知るのだった。
登場人物&出演者
・リンジー(演:モーガン・ウィングス)
主人公。秋休みを利用してキャンプをしようと田舎町に来る。四人の中で最もビビリな性格。
モーガン・ウィングスは本作が長編映画デビュー作となります。
ランスの提案で近くのお化け屋敷に立ち寄ると言われるが、ビビリなので当然断っていた。
結局はランスの言う通りにお化け屋敷“タロン・フォールズ”へ立ち寄るも車に残ると宣言。
誰かに監視されていると感じてお化け屋敷に行くが、最初から狙われていて捕まってしまう。
最後は仲間を見捨ててトラック運転手に助けてもらうが、ヤツらの仲間で結局は見世物に。
・ショーン(演:ライアン・ルドルフ)
リンジーの恋人。運転手。秋休みを利用してキャンプに出かける。リンジーの言いなり。
ライアン・ルドルフは本作が長編映画デビュー作となります。
ガソリンスタンドで給油するが、ランスたちが戻らず店に入るとお化け屋敷に誘われる。
当初はリンジーの意見に賛同するが、結局はランスの強い言葉に負けて行く事になる。
リンジーとお化け屋敷を徘徊して捕まると、最初の生贄として様々な拷問を見世物にされる。
最後は誰にも助けてもらえず、そのまま次の客たちの為の見世物として拷問を受け続けた。
・ランス(演:ブラッド・ベル)
リンジーやショーンの友人。秋休みを利用してキャンプに出かける。調子に乗っているバカ。
ブラッド・ベルは本作が長編映画デビュー作となります。
ガソリンスタンドに立ち寄ると、降りたライダーに続くと、勝手に店の裏まで入っていく。
そこで店主に注意されてビビってしまうが、お化け屋敷の事を聞かされて行こうと提案した。
お化け屋敷でスタッフが出る裏側に回り、ライダーといい事をしようとするが断念する。
最後は監視部屋に入ってお化け屋敷の裏側を見るが、当然のように見つかり生贄にされる。
・ライダー(演:ジョーディン・ルドルフ)
リンジーやショーンの友人。ランスの恋人。キャンプに来るが遠出するのを嫌がっていた。
ジョーディン・ルドルフは本作が長編映画デビュー作となります。
途中のガソリンスタンドに立ち寄ると、真っ先に降りてトイレに行こうと店の中に入った。
お化け屋敷に来ると楽しんでいたが、捕まってしまうと誰よりも悲鳴をあげていた。
リンジーと捕獲部屋を脱出し、電気椅子の拷問を受ける男の部屋で一時的に避難していた。
最後は電気椅子の男を助けようとするが、一緒に電気を食らって感電死してしまう。
・リーバイ(演:フレッド・ビグス)
お化け屋敷“タロン・フォールズ”の近くにある車道を走っていたトラックの運転手。
フレッド・ビグスは本作が長編映画デビュー作となります。
突然やって来た血だらけのリンジーが助手席に乗ると、状況を理解できずに見ていた。
窓ガラスを割られると急いでトラックを出して、リンジーが追っていた男から逃げ出した。
その後、医者と名乗る男の元にリンジーを送り出し、彼女を助けた恩人として登場する。
最後は実はお化け屋敷の一員であり、逃げ出したリンジーを拷問部屋に連れ戻した。
感想
個人的な評価
本作は『ミッドサウスエミー賞』にて監督賞を受賞した作品となります。
監督のジョシュア・シュリーヴにとって長編映画二作目となります。
なんだかロバート・イングランドが出演していた『ファンハウス/惨劇の館』や『ホステル』シリーズを思い出すような内容です。
リアルな拷問ショーを提供するお化け屋敷だが、実は本当に拷問をして人間を惨殺しているという内容です。
しかも、これを町全体でやって記録したビデオテープを売って儲けている一大ビジネスです。
完全に組織化された体制の中でやっているので、個人的な殺人鬼ではなく、あくまでビジネスとして展開している。
当然のように拷問を受ける生贄が必要だが、その入口となる定番のガソリンスタンドから物語が始まります。
冒頭はいつもような感じでバカ者(若者)たちがガソリンスタンドに立ち寄り、怪しげな店主からお化け屋敷の話しを聞いて見に行くという流れになる。
もちろん、主人公は女性で他の三人と違った意見を持つが、結局は彼らに合わせて行動するようになってしまうが。
こういう作品だとサブタイトルは誇張している部分が多いけど、本作の「絶叫館」は意外にも合っていました。
確かに登場人物の女性たちはずっと悲鳴をあげていて、途中からうるさくなって耳障りに感じるぐらいになります。
拷問のグロテスクさには新鮮味はないが、足の親指の爪を剥がす時にアップで撮っている点だけは良かったです。
あとはクライマックスに向けてカット割りが細かくなって非常に見づらく、薄暗い上にカメラの手ブレ演出は最悪でした。
何が起きているのかハッキリと分からず、ただ耳障りな悲鳴がずっと続いて、途中から観る気が削がれてしまう。
やはり、ハッキリと見せるほどのクォリティがなくて苦肉の策としての演出だが、これは残念ながらマイナスでした。
主人公を追い回す豚のマスクをした大男に頼ったのも愚策で、個人の殺人鬼なら分かるが、団体の一人ならばどうでもいい印象を持ってしまう。
だったら組織で襲って来る恐怖をもっと撒き散らすべきだったが、さすがに監督の腕ではそこまで表現ができなかったのだろう。
本作は親切にも80分以下なので、鑑賞の苦痛もそこまで大きくないし、グロテスクな描写も少ないので初心者ならば楽しめるじゃないかと思う作品でした。