作品紹介
公開年月 | 1984/07/14 |
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ジャンル | アクション/SF |
原作 | オット・バインダー、アル・プラスティーノ 『スーパーガール』 |
監督 | ジュノー・シュウォーク |
脚本 | デヴィッド・オデル |
製作 | イリヤ・サルキンド |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
崩壊したクリプトン帝国の生き残りが暮らすアルゴ・シティで、スーパーマンのいとこに当たるカーラが美しく成長していた。
カーラはアルゴ・シティのあらゆる生命を支えたオメガヘドロンをいじってしまい、無限の彼方へ飛ばしてしまう。
激しい罪悪感に囚われたカーラはタイム・バリアに突入し、オメガヘドロンを追って地球へやって来るのだった。
登場人物&出演者
・カーラ・ゾー=エル/リンダー・リー/スーパーガール(演:ヘレン・スレイター)
主人公。アルゴ・シティに住む少女。シティの命であるオメガヘドロンを紛失してしまう。
ヘレン・スレイターは代表作に『殺したい女』、『摩天楼はバラ色に』などがあります。
アルゴ・シティが崩壊する事に責任を感じ、迷わず宇宙船に乗って地球へやって来る。
オメガヘドロンを手に入れたセリナの暴走を食い止め、成り行きでイーサンと恋をする。
セリナによってファントム・ゾーンに追放されるが、そこにいたザルターの助けで戻る。
最後はセリナと直接対決し、イーサンの助けでオメガヘドロンを取り戻して故郷に帰った。
・ザルター(演:ピーター・オトゥール)
アルゴ・シティの彫刻家にして街を造った男。変な棒を使って街の彫刻を造っている。
ピーター・オトゥールは代表作に『アラビアのロレンス』、『ラストエンペラー』がある。
アルゴ・シティを存続させる大事なオメガヘドロンを勝手に借りて遊んでいた。
オメガヘドロンをカーラに渡すが、そのせいで失ってしまい、シティから追放された。
最後はファントムゾーンに飛ばされたカーラを助け、彼女を再び地球へ送り出した。
・イーサン(演:ハート・ボックナー)
地元の庭師。仕事をして家に帰るだけの日々を送っていたが、セリナに目をつけられる。
ハート・ボックナーは代表作に『ダイ・ハード』、『アパートメント・ゼロ』があります。
オメガヘドロンのお告げでセリナに狙われてしまい、魔女の媚薬を強引に飲まされた。
その結果、なんとかセリナの屋敷から脱出するが、捕まえようとブルドーザーに捕まる。
なんとかカーラの活躍で助けられるが、媚薬の効果で彼女に惚れてしまい求婚するハメに。
最後はセリナの呪縛から解かれると、スーパーガールを助けてオメガヘドロンを取り戻した。
・ルーシー・レイン(演:モーリーン・ティーフィ)
カーラがリンダ・リーとして通う事になった女子高のルームメイト。ロイス・レインの妹。
モーリーン・ティーフィは代表作に『フェーム』、『LEGS/コーラスライン’87』があります。
当初は女子寮の部屋を独占できると思っていたが、リンダのおかげで潰えて不満を愚痴る。
それでもルームメイトとなったリンダと友達になり、彼女に服を貸すほど心を許した。
ジミー・オルセンに片想いをしていて、時々会いに来てくれる彼と付き合いたいと宣言する。
最後はセリナに捕らわれるが、スーパーガールによって助け出され、ジミーとキスをした。
・ジミー・オルセン(演:マーク・マクルーア)
デイリー・プラネット新聞社に勤める専属のカメラマン。蝶ネクタイをいつもしている。
マーク・マクルーアは代表作に『スーパーマン』シリーズ、『アポロ13』などがあります。
同僚のロイス・レインの妹であるルーシー・レインとは親しく、時々会いに来ている。
暴走ブルドーザーを目撃するが、結局は写真も撮らずにスーパーガールを見逃してしまう。
最後は街を支配したセリナに捕らわれるが、スーパーガールのおかげで助け出された。
・ナイジェル(演:ピーター・クック)
女子高の教師。セリナと数ヶ月付き合っていたが、偉大な目的を持つ彼女と釣り合わない。
ピーター・クックは代表作に『バスカヴィル家の犬』、『プリンセス・ブライド・ストーリー』などがあります。
ピクニック中にオメガヘドロンを手に入れたセリナに置いてけぼりを食らってしまう。
教師としてはコンピュータで演算を教え、上の空だったカーラに答えられてムッとした。
セリナをどうしても諦めきれず、世界征服を企んでいる彼女のパワーを操れる杖を手渡す。
最後は杖だけをありがたくもらったセリナに裏切られ、スーパーガールに助けられた。
・ビアンカ(演:ブレンダ・ヴァッカロ)
セリナとともに怪しい魔女商売をしている。日々の生活費を稼ぐのに魔女講演をしている。
ブレンダ・ヴァッカロは代表作に『真夜中のカーボーイ』、『マンハッタン・ラプソディ』などがあります。
オメガヘドロンを手に入れたセリナの言葉に半信半疑だったが、スーパーパワーを見て納得。
スーパーパワーを上手く操れないセリナに横からアドバイスをして、彼女を支えていた。
徐々にスーパーパワーを操れるようになるセリナに驚き、ナイジェルに杖を持っていかせた。
最後は逃げようとするもセリナに止められ、結局は一緒に鏡の中に閉じ込められてしまう。
・セリナ(演:フェイ・ダナウェイ)
カターニアのジオドン、セクメトの巫女、エンドア最高の魔女。つまりは単なる占い師。
フェイ・ダナウェイは代表作に『俺たちに明日はない』、『ネットワーク』などがあります。
いつか地球を自分のモノにしたいという欲求があるが、実際は光熱費も払えないほど貧乏。
落ちてきたオメガヘドロンを拾うと、本物の魔女としてスーパーパワーを手に入れる。
世界征服よりも庭師の男を手に入れようと躍起になって、小娘であるカーラと戦う事に。
最後は怪物を召喚するもスーパーガールに倒され、ビアンカとともに鏡の中に封印された。
感想
個人的な評価
本作はクリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』シリーズと同時期に製作された。
スピンオフ作品として、主演を務めたヘレン・スレイターは三部作に出演する契約を結んでいたようです。
しかし、周知の通りの本作だけの製作となってしまい、結果的に一作のみの出演となった。
本編である『スーパーマン』シリーズからジミー・オルセン役のマーク・マクルーアが出演して同一の世界観だと示しています。
とにかく、本作は『スーパーマン』と違ったファンタジックな路線を貫いています。
基本的にリアリティな演出を捨てていて、あくまでファンタジーのようなギャグとも言えるご都合主義が展開されています。
あまりにも展開が強引すぎるせいで不自然な流れであるが、すべては主人公であるスーパーガールを際立たせる為の演出となっています。
600人の中からオーディションで選ばれただけあって、本作ではヘレン・スレイターのキュートさが際立っています。
それに演技だってベテランの役者たちに負けず、ちゃんと存在感を出していました。
ただ、あまりにもストーリーラインが現実離れをしているせいで、どうにもコスプレ大会に見えてしまいます。
注目するべきロマンスも魔女の媚薬がきっかけでつまらないし、アクションもほとんどなくて見せ場というのがありません。
結局は主演のヘレン・スレイターに頼っているだけで、作品としては非常につまらない。
これが『スーパーマン』シリーズのスピンオフとは思えないほどの駄作だと言えるだろう。