道化死てるぜ! VD-127

作品紹介

公開年月  2013/10/24
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  コナー・マクマホン
脚本  コナー・マクマホン、デヴィッド・オブライエン
製作  ジョン・マクドネル、ブレンダン・マッカシー、ほか
製作国  アイルランド
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

リチャード・グリンドルは子供たちの誕生日パーティでの道化師仕事にウンザリしていた。
トミー少年の誕生日パーティに子供たちは邪魔をし、次第にエスカレートして、それが原因でリチャードは事故死してしまう。
6年後、成長したトミー少年の誕生日パーティに招かざる客、事故死したはずの道化師リチャードが姿を現すのだった。

登場人物&出演者

スティッチーズ/リチャード・グリンドル(演:ロス・ノーブル)
ピエロの格好をしてイベントで楽しませる仕事をする。普段はトレーラーハウスに住む。
ロス・ノーブルは脚本家やプロデューサーとして活躍し、本作が長編映画デビュー作です。
トミー少年の誕生日パーティに来るが、芸の邪魔をされて事故によって命を落としてしまう。
6年後、死から蘇って16歳となったトミーや当時の友達に対して復讐劇を展開していく。
復活してから取れる赤っ鼻は探索、右手はロケットパッチ、それに不死身の能力を持つ。
最後はピエロの霊廟にあった自身の顔を描いたタマゴが割られ、そのまま消滅してしまう。

トミー(演:トミー・ナイト)
10歳の誕生日パーティで道化師のスティッチーズを呼ぶが、その時の事故で彼は亡くなる。
トミー・ナイトは代表作に『The Sarah Jane Adventures Comic Relief Special』、『The Hippopotamus』などがあります。
スティッチーズの葬式で彼の持ち物を墓に持ってきたが、同業者の道化師たちの儀式を目撃。
それ以来、トミーにとってスティッチーズの死はトラウマとなり、悪夢を見るようになる。
週末の誕生日パーティはヴィニーのおかげで盛大になるも、主役ながら誰も祝ってくれない。
最後はスティッチーズを倒すべくピエロの霊廟に向かい、ヴィニーの協力でタマゴを割る。

ケイト(演:ジェンマ・リア・デブルー)
トミーの10歳の誕生日パーティでは、ツリーハウスで彼にキスをプレゼントしていた。
ジェンマ・リア・デブルーは代表作に『Comedown』、『Cardboard Gangsters』がある。
16歳になってからはバンドマンでナルシストの彼氏に放置される事に嫌気を差している。
トミーに誘われて週末の誕生日パーティでは、遅れて登場するがなぜかダンも同行する。
ポールやサラがトミーに嫌がらせをしている事に腹を立て、二人に厳しい態度を取る。
最後はピエロの霊廟に向かうが、トミーのしゃっくりで見つかりそうになりキスして止めた。

ヴィニー(演:シェイン・マレー・コーコラン)
トミーの10歳の誕生日パーティではスティッチーズの靴ヒモを結び事故死の原因を作る。
シェイン・マレー・コーコランは代表作に『アンジェラの灰』、『キング・アーサー/2004年版』などがあります。
16歳になってからはタバコを吸い、登校する時には女の子に声をかけるも無視される。
トミーに誘われて週末の誕生日パーティでは、ずっと目をつけていた女の子を狙っている。
念願だった女の子と行為に励むが、スティッチーズの登場で台無しとなってトミーと逃げる。
最後は一人だけ逃げ出し、トミーたちが追いつめられてすてぃーの靴ヒモを結んで転ばせた。

バルジャー(演:トーマス・ケーン・バーンズ)
トミーの10歳の誕生日パーティではスティッチーズにアイスを投げつけたメガネっ子。
トーマス・ケーン・バーンズは本作が長編映画デビュー作となっています。
16歳になってからは過保護な母親に辟易し、一方でゲイのような立ち振る舞いをする。
トミーに誘われて週末の誕生日パーティでは、飲食物を持参して準備の為に指示をしていた。
ポールとサラのせいでトラウマをぶり返して転んでケガをしたトミーの為に救急箱を探す。
腹が減って缶詰を食っていると、スティッチーズに見つかって脳ミソを小分けにされて死亡。

リッチー(演:エオーガン・マックィン)
トミーの10歳の誕生日パーティではスティッチーズに風船の恐竜を要求していた。
エオーガン・マックィンは監督や脚本家として活躍し、本作が長編映画デビュー作となる。
16歳になってからは学校だとなぜか女子から嫌われているが本人は気にしていない。
トミーに誘われて週末の誕生日パーティでは40本分のマリファナが入ったクッキーを用意。
いつもカメラを持ち歩き、ヴィニーの為に女の子を引きつけがなぜか一緒になる。
外に出て空気を吸っていると、スティッチーズに腸を引きずり出され、頭を破裂させて死亡。

サラ(演:ロイジン・バロン)
トミーの10歳の誕生日パーティではスティッチーズに傘をぶつけて中指を立てていた。
ロイジン・バロンは本作が長編映画デビュー作となっています。
16歳になってからはポールと付き合っていて、二人してトミーをからかっている。
トミーが開く週末の誕生日パーティを知り、ポールとともに盛り上げようと邪魔をする。
結局、みんなから嫌われている事を思い知らされ、ケイトに嫌味を言って頭突きを食らう。
ポールを探していると屋根裏でスティッチーズに遭遇し、反撃するも効果なく傘で殺される。

ポール(演:ヒュー・モルハーン)
トミーの10歳の誕生日パーティではスティッチーズのハットに飲み物を入れていた。
ヒュー・モルハーンはカメラアシスタントとして活躍し、本作が長編映画デビュー作となる。
16歳になってからはサラと付き合っていて、何かとトミーをからかっているイヤなヤツ。
ヴィニーがパーティに仲間を呼ぶホームページをワザワザ見てからかいに来る律儀さ。
トミーが開く週末の誕生日パーティを知り、ピエロの格好をして場の空気を台無しにする。
ガマンができずお漏らししてベランダで処理していると、スティッチーズに最初に殺される。

感想

個人的な評価

本作は『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2013』にて公開されました。
題材はタイトルのように「ピエロ」となりますが、ホラー映画との相性は抜群と言える。
すぐに連想するのはスティーヴン・キング原作のホラー映画『IT』だが、これによってピエロ恐怖症になった人も多いだろう。
ペニーワイズを演じたティム・カリーの怪演は凄まじく、今でも強烈に記憶の片隅にあの恐ろしい顔が残っているほどです。
そんな本作はまさに“やりたい邦題”というヤツで、タイトルのセンスが絶望的すぎて悲しくなってしまいます。
邦題は別にして内容は殺人鬼が登場する作品であるが、ホラーとコメディの一面を持つ。
単純なホラー映画ではなく、ピエロが題材という事でコミカルな演出が多く取り入れている。
本作の主人公とも言えるピエロのスティッチーズを演じるロス・ノーブルはかなり惜しいところまでいってました。
なぜなら、彼の復讐劇がかなり後半になってしまい、ピエロの面白い殺し方のインパクトが薄くなった。
やはり、時間が足りなかったせいであっさりとした感じになったが、ピエロの面白い殺し方は悪くなかったのです。
ちゃんと復讐劇になっていて、やられた事をそのまま本人たちにやり返す点ではスッキリする感じでした。
様々な殺人鬼が登場する映画があるけど、本作はちゃんとオリジナリティを出しています。
ただ、あまりにも規模が小さすぎたせいでスティッチーズというキャラクターの良さをすべて引き出せていなかったです。
もっと規模を大きくして無差別にすれば、ピエロの面白い殺し方を活かせるはずだと思う。
ハリウッドの三大殺人鬼に遠く及ばないが、シリーズ化すれば彼らに追いつけるかもしれないほどの可能性を感じました。