ベイビー・キャッチャー RE-2849

作品紹介

公開年月  2018/01/11
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ブランドン・クリステンセン
脚本  ブランドン・クリステンセン、コリン・ミニハン
製作  クリス・ボール、カーティス・デヴィッド・ハーダー、ほか
製作国  カナダ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

息子アダムを出産したメアリーはある日を境に、彼女の周囲で奇怪な現象が起こり始める。
幻聴のように聞こえる「アダムは私のモノだ」という声と、監視モニター映像でベビーベッドに近づく怪しい影を目撃する。
何かがアダムを狙っており、メアリーはヘンダーソンという女を訪ね、子供をさらう魔女の話を聞く事になるのだった。

登場人物&出演者

メアリー(演:クリスティ・バーク)
主人公。双子を身籠もっていたが、長男のアダムを出産するももう一人は死産してしまう。
クリスティ・バークは代表作に『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2』、『転落の銃弾』などがあります。
大きな家に引っ越して初めての子育てをするが、子供を亡くした事で産後鬱になっていた。
ジャックが仕事をしている時に家で異変を感じて、アダムを狙っている魔女の存在を知る。
アダムを救うには他の赤ん坊を差し出すしかないと考え、レイチェルの子供を狙ってしまう。
最後はレイチェルのパーティに乗り込み、赤ん坊を殺そうとしてなぜか射殺された。

ジャック(演:ジェス・モス)
メアリーの夫。双子を身籠もったメアリーを心配し、一人が死産して一緒に悲しんだ。
ジェス・モスは代表作に『ファイナル・デッドコースター』、『タッカーとデイル/史上最悪にツイてないヤツら』などがあります。
仕事は順風満帆に昇進していき、そのおかげで広い家を購入する事ができた。
ほとんど仕事で家を留守にしているが、産後鬱に悩まされていたメアリーを心配している。
長期の出張で家を空けていたが、電話に出ないメアリーを心配して仕事を切り上げて帰った。
最後はメアリーがレイチェルの赤ん坊を殺そうとして戻るが、間に合わず射殺された。

レイチェル(演:レベッカ・オルソン)
メアリーとジャックの右隣の家に住んでいる。メアリーと同じ年の赤ん坊がいる。
レベッカ・オルソンは代表作に『Deeper』、『キリング・ガンサー』などがあります。
同じく子育てするメアリーを友達になり、産後鬱を抱えている彼女を励ましている。
夫とは結婚生活があまり上手くいっておらず、メアリーに彼の愚痴を毎回こぼしている。
産後鬱で徐々に蝕まれていくメアリーを心配して、ジャックと連絡を取っていた。
最後はパーティに乗り込んだメアリーに脅され、赤ん坊を殺した彼女に夫が射殺した。

ジェーン(演:ジェーン・グリフィン)
過去に魔女によって赤ん坊を誘拐された主張して、ニュースの記事になっていた女性。
ジェーン・グリフィンは代表作に『ミリタリー・ルース』、『トリック・ベイビー』がある。
同じような状態になっていたメアリーが訪ねてくると、魔女の声が入ったテープを聴かせた。
最後はあくまで相手は魔女で、赤ん坊を助けるには代わりの赤ん坊を捧げるしかないと助言。

シーラ(演:シーラ・マッカーシー)
メアリーの母親。遠くに住んでいて、産後鬱を心配してテレビ電話で様子を窺っている。
シーラ・マッカーシーは代表作に『ダイ・ハード2』、『彼女は夢見るドラマクイーン』などがあります。
メアリーが子育てが上手くいかず、ジャックの頼みで手伝ってくれと頼まれたと話す。
産後鬱から立ち直ったように見えたメアリーがアダムに声を荒げる姿に驚いた。
最後は空港から家に来る途中でメアリーの暴走を電話越しで聞いて、彼女を説得した。

ニールソン(演:マイケル・アイアンサイド)
産後鬱を患っていたメアリーを心配して、ジャックが一緒に訪れた精神科医。
マイケル・アイアンサイドは近年の出演作に『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』、『U.M.A/レイク・プラシッド3』などがあります。
メアリーが双子の赤ん坊を一人亡くした事で自身を追いつめ、幻聴などを疑った。
最後はアダムを危うく殺そうとしたメアリーに強い薬を投与して経過を見ると語った。

感想

個人的な評価

本作は『グレイヴ・エンカウンターズ』で知られるコリン・ミニハンが製作と脚本を務めた作品となっています。
コリン・ミニハン他に『サンズ・オブ・ザ・デッド』でも知られ、その作品と本作の監督がブランドン・クリステンセンとなります。
本作は魔女絡みの内容だと思ったら、ほとんどが主人公の産後鬱を織り交ぜた展開でした。
精神的に不安定な主人公からの視点になるので、それが本当なのか幻覚なのか分からないような演出になっています。
あくまで主人公は魔女が息子を掠いに来たと思っているので、どうしてもその視点になってしまっています。
ここに第三者の視点とも言える夫や監視カメラの存在があるけど、なぜかほとんど使っておらず曖昧な感じにしている。
本作では一人で抱えてしまっている主人公が徐々に病んでいく様子を描き、それに付き合わされる事になります。
相手の魔女は挨拶もするし、時々姿を現すけど、結局主人公しか目撃していないので説得力が皆無と言える。
怪現象も主人公視点になっているし、魔女からの被害は子供部屋の窓ガラスが割れる程度。
ただ、この窓ガラスが割れるシーンはかなり問題があって、主人公視点で描かれる本作では浮いていると感じました。
これは観ている側を混乱させる為の演出だが、本作のコンセプトからすると間違っていると思いました。
本作は主人公が狂っているミスリードを演出したいので、明らかに外的な要素しかない演出は違うように感じた。
それで一度は主人公の暴走という事で片付くけど、そこでまた魔女の存在を臭わせる描写はさすがにしつこいと思いました。
しかも、その描写がハッキリと描かないまま終わるので、尚更いらないと思いました。
製作側は色々とミスリードを仕掛けているが、最後のは本当にいらなかったです。