作品紹介
公開年月 | 2008/08/15 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | デイヴ・フィローニ |
脚本 | スティーヴ・メルチング、ヘンリー・キルロイ、ほか |
製作 | キャサリン・ワインダー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
銀河系では邪悪な分離主義勢力と共和国との戦い“クローン戦争”が続いていた。
ジェダイの騎士、オビ=ワンとヨーダはその先頭に立ち、クローン軍を率いて激しい戦いを繰り広げていた。
一方、若きジェダイの騎士、アナキンは弟子となった血気盛んな少女、アソーカ・タノの指導に手を焼いていた。
そんなある日、アナキンはオビ=ワンからある重要な任務を託され、アソーカを伴い危険な旅へ出るのだった。
登場人物&出演者
・アナキン・スカイウォーカー(声:マット・ランター/吹替:浪川大輔)
主人公。ジェダイ・ナイト。師のオビ=ワンによる教育で無鉄砲さが消えて一人前になる。
マット・ランターは代表作に『ディザスター・ムービー!おバカは地球を救う』、『ほぼトワイライト』などがあります。
浪川大輔は吹替の担当としてイライジャ・ウッドやヘイデン・クリステンセンがいます。
以前は師の言葉を聞かずに暴走していたが、本作ではかなり落ち着いて戦略的に行動する。
そこへパダワンとしてアソーカが登場し、今度はアナキンが教えるという構図になる。
初期のアナキンと同じように無鉄砲なアソーカを最初疎ましく思うが、次第に打ち解ける。
誰よりもアソーカの身を案じ、彼女を信頼する師として成長していきました。
・アソーカ・タノ(声:アシュリー・エクスタイン/吹替:伊藤静)
ヒロイン。通信が途絶えていたオビ=ワンとアナキンの元にヨーダが伝令として派遣される。
アシュリー・エクスタインは代表作に『シドニー・ホワイト』、『アリスは悩める転校生』などがあります。
伊藤静は代表作に『マリア様がみてる』、『ヤッターマン』などがあります。
伝令係の他に増援としてアナキンのパダワンに指名され、初の戦場でも無鉄砲な行動を取る。
何かと無鉄砲な行動を起こしてアナキンを辟易させてるが、次第に信頼を勝ち取っていく。
過去の自分を見ているようで放っておけないアナキンの為に奮闘していきます。
・オビ=ワン・ケノービ(声:ジェームズ・アーノルド・テイラー/吹替:森川智之)
ジェダイ・マスター。アナキンの師。マスターとなったアナキンに期待している。
ジェームズ・アーノルド・テイラーは代表作に『TMNT』、『ファイナルファンタジーⅩ』などがあります。
森川智之は担当としてユアン・マクレガー、トム・クルーズなどがいます。
最優先任務となるジャバ・ザ・ハットの息子ロッダを帰す為、アナキンたちの援護に回る。
・レックス(声:ディー・ブラッドリー・ベイカー/吹替:金田明夫)
クローン・トルーパー。大佐。経験豊富でアナキンが最も信頼している兵士。
ディー・ブラッドリー・ベイカーは代表作に『タイムマシン』、『ドーン・オブ・ザ・デッド』などがあります。
金田明夫は代表作に『私は貝になりたい』、『闇金ウシジマくん』などがあります。
クローン・トルーパーとして命令に忠実であるが、他よりも戦闘能力が高く頼りになる。
助けに戻るはずのアナキンが任務を優先してしまうが、これは信頼されているからだろう。
・アサージ・ヴェントレス(声:ニカ・フッターマン/吹替:磯辺万沙子)
悪役。ジャバ・ザ・ハットの息子ロッダを誘拐し、ドゥークー伯爵の手先として行動する。
ニカ・フッターマンは200作以上に参加し、映画やアニメに限らずゲームでも活躍します。
磯辺万沙子は代表作に『いなり、こんこん、恋いろは。』、『GANGSTA』などがあります。
ドゥークー伯爵の指示に従って動くも、アナキンやオビ=ワンによって失敗してしまう。
・ドゥークー伯爵(声:クリストファー・リー/吹替:羽佐間道夫)
悪役。本作においての黒幕。ハット族を自身の味方につけようと画策する。
クリストファー・リーは晩年の出演作に『ホビット/決戦のゆくえ』、『リスボンに誘われて』などがあります。
まさに黒幕という感じの立ち回りであって、クライマックスではアナキンとの一騎打ちも互角以上で渡り合います。
・ズィロ・ザ・ハット(声:コーリー・バートン/吹替:中尾隆聖)
悪役。ロッダ誘拐の首謀者。ハット族の実権を握ろうと甥のジャバを騙していた。
コーリー・バートンは代表作に『ハウス・オブ・マウス』、『ピーター・パン2/ネバーランドの秘密』などがあります。
中尾隆聖は『ドラゴンボール』のフリーザや『アンパンマン』のバイキンマンで有名です。
ジェダイとの交渉を拒否するジャバの仲介役として目をつけられるが、実は黒幕だった。
着飾らないジャバとは違い、ハットの言語ではなくベーシックで話す数少ないハットの一人。
中尾隆聖が吹替を担当している事で、独特なキャラクターとしてインパクトを残している。
感想
個人的な評価
本作は実写版のエピソード2とエピソード3の間の物語となっています。
テレビアニメシリーズの『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』の序章となっている。
ルーカスフィルム・ストーリー・グループ公認の「カノン(正史)」となるスピンオフ。
『スター・ウォーズ』は基本的に新三部作ではアナキン・スカイウォーカーが主人公です。
本作でもアナキンを中心に物語を展開させるが、そこにパダワンのアソーカが登場する。
これはアナキンがパダワンから成長し、ジェダイ・ナイトとして巣立っていく物語である。
オビ=ワンのパダワンだった当初は何かと反発し、己の力量に絶対の自信を持っていた。
しかし、クローン戦争を通じて一人前のジェダイに成長し、冷静さと忍耐を身につけている。
パダワンとなったアソーカの無鉄砲な行動を制止し、注意するほどに成長しています。
アソーカによってアナキンが成長した証明になり、頼れるマスターとなっていくのです。
一方のアソーカは初の戦場でも怖じ気づく事はなく、軽いノリで雰囲気を和らげる。
シリアスな雰囲気になっている戦場では、貴重なムードメーカーとして機能しています。
3DCGアニメであるが、本作は充分に『スター・ウォーズ』の世界を展開している。
特にアクションの部分では戦場の迫力が伝わり、きちんと魅せてくれています。
その中でジェダイが活躍するのは当然だが、クローン・トルーパーのレックスの活躍は新鮮。
サターン賞ではアニメ映画賞にノミネートする一方、ラジー賞では最低リメイク及び続編賞にノミネートされています。
個人的には『スター・ウォーズ』シリーズとしてその名に恥じない面白い作品でした。
実写版と比べて多少は迫力が落ちるけど、一定以上の水準で良作だと言えます。