アリス vs モンスター・スクワッド RE-2402

作品紹介

公開年月  2016/07/05
ジャンル  ファンタジー/アクション
原作  各種童話(キャラクターのモチーフ)
監督  ジェレミー・M・インマン
脚本  ジェレミー・M・インマン
製作  デヴィッド・マイケル・ラット
製作国  アメリカ
鑑賞方法  DVDレンタル

あらすじ

ランペルスティルツキンが“魔法の鏡”を壊したせいで、童話の世界から異形の住人たちが現代のロサンゼルスに現る。
混乱が渦巻く中、冥界からやって来た“死神”が現世の支配を企んでいた。
そこでアリスを中心に童話の悪党たちを集めたチームを結成し、支配を企む死神の軍団を倒そうとするのであった。

登場人物&出演者

アリス(演:クリスティーナ・リッチャルディ)
主人公。悪党軍団を指揮する。童話『不思議の国のアリス』に登場する女の子。
クリスティーナ・リッチャルディは代表作に『Annabelle Party』などがあります。
死神の軍団を倒すのが目的であり、手段を選ばないような合理的なリーダー。
緑の瞳やスタイルは美しいが、顔のパーツのバランスと肌がババアすぎて残念。

ランペルスティルツキン(演:ジョニー・レイ・ディアス)
魔法の鏡を壊した張本人。童話『ルンペルシュティルツヒェン』に登場する小人。
ジョニー・レイ・ディアスは代表作に『インデペンデンス・デイ2016』があります。
黄ばんだ汚い歯、相手の動きを止める魔法を使う事ができるが、元々は単なる詐欺師。
ジョーカーをイメージしているような役だが、当然のように到底及びません。
ただ、ちょっと期待感を抱かせるような感じであったので非常に惜しい印象でした。

ゴルディロックス(演:リンジー・ソーヤー)
アリスに従いメンバーを集める役。童話『3びきのくま』に登場する小さな女の子。
リンジー・ソーヤーは代表作に『Cowgirls’n Angels』、『The Posthuman Project』などがあります。
こちらの方がアリスだと勘違いするぐらい可愛いが、残念ながら違うというオチ。
ただ、現場で実際に動いているからアリスよりも映っているシーンが多いのは良い。

パイド・パイパー(演:アイザック・レイエス)
ゴルディロックスとともにメンバーを集める。『ハーメルンの笛吹き男』の笛吹き男。
アイザック・レイエスは代表作に『Break-Up Nightmare』などがあります。
元のキャラクターはスゴイ設定だけど、本作で単なる兄ちゃんにしか見えない。

トゥイードル兄弟(演:アーロン・モーゼス)
アリスの下で働く雑用係。『不思議の国のアリス』から登場したそっくりな男たち。
アーロン・モーゼスは代表作に『Jerked』があり、役名のある映画は初出演です。
まったくセリフがないけど、アリスの使用人や雑用係としてテキパキ働く。
油断した兄弟のディーが魔女に殺されるなど基本的に雑な扱い。

ビッグ・バッド・ウルフ(演:ジョセフ・マイケル・ハリス)
動物園にいたところを捕まえた。童話『三匹の子豚』に登場したオオカミ。
ジョセフ・マイケル・ハリスは代表作に『Nosferatu』、『DriverX』などがあります。
オオカミ男の設定になっていて、動物園で豚を食べているところを捕まえられる。
なぜか青ひげに襲われるゴルディロックスを助け、彼女とはいい感じになる。

青ひげ(演:トレ・アイルランド)
娼婦に変奏したゴルディロックスに捕らわれる。童話『青ひげ』に登場する主人公。
トレ・アイルランドは代表作に『Cleaver Family Reunion』などがあります。
ナイフを「妻たち」と呼び、誰を殺す度に強くなり、ゴルディロックスがお気に入り。

ハートの女王/ゲルダ(演:タリア・ア・デイヴィス)
ランペルスティルツキンを探していた。童話『不思議の国のアリス』に登場した女王。
タリア・ア・デイヴィスは代表作に『Cyblings』などがあります。
どんな男でも言う通りに操る事ができるが、ランペルスティルツキンの言う事は素直に聞く。
ワガママな性格のせいでアリスとの協力に飽きて簡単に裏切ってしまう。

ハッター(演:ランダル・ヤーブロー)
アジトではDJみたいな事をしている。童話『不思議の国のアリス』に登場した人物。
ランダル・ヤーブローは代表作に『ホワイト・ウォール』などがあります。
トリップして死神の計画を探る為だけに出てきたオマケみたいな扱い。

カラボス(演:フィオナ・ルネ)
死神の使者を食っていたところを捕らわれる。童話『眠れる森の美女』の人喰い魔女。
フィオナ・ルネは代表作に『In Transit』、『Unsolicited』などがあります。
無数の鋭い歯と凶暴な性格であるが、なぜか死神に恋をしている非常に危険な魔女。
死神を復活させようとアリスたちのアジトに混乱を持ち込む役目を担う。

死神(演:ニック・プリンシピ)
悪役。童話の世界から飛び出し、現世を支配しようと軍団を現代のロサンゼルスに送る。
ニック・プリンシピは代表作に『アメリカン・マッスル』などがあります。
現世で完全なる体を手に入れようとカラボスを利用して動き回る。
何度もカラボスによって召喚されて雄弁に語るも、ほとんど説明になっていない。
結果として何がしたいのか分からず、最後の方では気づいたら消えていた。

感想

個人的な評価

みんな大好きアサイラム製作の作品が堂々と通ります。
アサイラムと言えば、低予算、短い撮影時間、低品質というクソ映画の条件を揃えている。
いわゆる“モックバスター”の老舗であり、アルバトロスと争っています。
近年ではアルバトロスは真面目な作品を提供しているおかげで、モックバスター業界はアサイラムが大きくリードしていますが。
そんな本作は『アリス・イン・ワンダーランド/時間の砂』と『スーサイド・スクワッド』から堂々とパクっています。
根底にはファンタジー的な要素があって、そこに悪党で結成したチームが戦うという展開。
前向きに考えれば、本作は夢のような対決が鑑賞できるというワケです。
しかし、そこはアサイラム作品なので、そんな期待など最初から応えるつもりはない。
タイトルは邦題であるが、ここから想像すると主人公はアリスだと思うだろう。
当然のようにアリスは出てくるが、パッケージに映っている女性ではない。
二丁拳銃を構えているのはゴルディロックスであり、アリスはパッケージにいない。
それもそのはず、アリスはスタイル抜群だけど、顔がババアすぎてガッカリ。
ゴルディロックスは可愛いが、一応本家からすれば、アリスが主人公になってしまう。
しかしながら、完全にアリスが主人公という感じではなく、なぜかランペルスティルツキンも主人公っぽい行動をする。
それに本作は様々な童話からキャラクターが登場しているけど、『スーサイド・スクワッド』を意識したせいで本来の魅力を大きく損なっている。
アサイラム作品らしく、基本的に屋内だけの展開であり、つまらない会話劇がほとんどです。
肝心のストーリーは単純なクセに登場人物たちの動機がよく分からない状態になっている。
目的が明確なのにやっている事が段々と分からなくなるのは製作側もそうだと思う。
特に死神は現世を支配したいというハッキリした目的があるのに、何をやろうとしているのは今一つ伝わらない。
ただ、アイディアの出発点としては面白いと思う一方で、監督はそれを活かせるほどの能力がなかったのが残念すぎる。
そもそも、本作はキャラクターの数で強引に進めている感じなので、製作側にはきちんとした物語の真意を把握している人が少なかったのかもしれない。
全体的にアサイラムっぽいヤマなしオチなしイミなしを充分に発揮した作品でした。