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サイン TV-50

サイン TV-50

作品情報

公開年月  2002/08/02
ジャンル  サスペンス
原作  なし
監督  M・ナイト・シャマラン
脚本  M・ナイト・シャマラン
製作  M・ナイト・シャマラン、フランク・マーシャル、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  テレビ(午後のロードショー)

あらすじ

信仰に厚い牧師のグラハム・ヘスは最愛の妻を突然の事故で亡くしてしまう。
その時、ある霊的な現象が起きた事でグラハムは神に対して疑念を抱き牧師を辞め、その後、農夫となって弟と二人の子供たちとともに平穏な日々を送っていた。
そんなある日、農場のトウモロコシ畑に巨大なミステリー・サークルが出現して以来、奇怪な出来事が続発し、幼い娘には不吉な予知能力が宿り、農場の周囲に次々と不幸が起き始める。
グラハムはミステリー・サークルがなぜ自分の農場に現れたのか、それがどんな意味があるのか、独自に調べようとするのだった。

登場人物&出演者

グラハム・ヘス(演:メル・ギブソン)
主人公。信仰の厚い牧師だったが、妻の事故死により捨て、農夫として現在は子供二人と弟とともに平穏に暮らしていた。
メル・ギブソンは俳優の他に監督、脚本家、映画プロデューサーとしても活躍しています。
近年の出演作には『エクスペンダブルズ3/ワールドミッション』、『マチェーテ・キルズ』、『キック・オーバー』があります。
やはり、メル・ギブソンはこういう負い目のある役は似合っていると思います。
過去を引きずりながら現状の不思議な出来事

メリル・ヘス(演:ホアキン・フェニックス)
グラハムの弟。元はマイナーリーグの選手だったが、牧師を辞めた兄とともに農場で暮らす。
ホアキン・フェニックスは芸能一家で生まれ、個性派俳優として多くの作品に出演する。
近年の出演作には『教授のおかしな妄想殺人』、『ユニティ』があります。
元野球選手として体力に自信があったけど、不思議な出来事に

モーガン・ヘス(演:ローリー・カルキン)
グラハムの長男。喘息を持っているが、いち早くミステリー・サークルを発見する。
ローリー・カルキンは兄にマコーレー・カルキンを持ち、マイナーな作品に多く出演する。
物語において何かと発見する重要な役であり、演じたローリー・カルキンは冷静ながらもきちんと指し示しています。

ボー・ヘス(演:アビゲイル・ブレスリン)
グラハムの長女。何かと不思議な言動を見せるが、それは重要な意味を持っている。
アビゲイル・ブレスリンにとって本作がデビュー作で、『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー主演女優では史上4番目に若さでノミネートされています。
本作では不思議な部分を体現する人物で、その演技力を見せつけるだけの存在がある。

バスキー(演:チェリー・ジョーンズ)
町の保安官。グラハムの農場で起きたミステリー・サークルについて調べる。
チェリー・ジョーンズは主に舞台で活躍し、トニー賞ではノミネートを4回、受賞を2回した実力派である。
登場回数は少ないものの、ヘス家を外部から見る人物として重要な役目を担っています。

レイ(演:M・ナイト・シャマラン)
獣医。グラハムの妻が亡くなった直接の原因を作った張本人で負い目を感じている。
M・ナイト・シャマランは自分の映画に出たがる監督としても有名です。
相変わらず重要な人物を演じていますが、大根役者ぶりも本作でも健在です。

感想

個人的な評価
過去に鑑賞していると勘違いしていた作品でした。
どうやら今回が初鑑賞であり、まだM・ナイト・シャマラン監督が全盛期だった頃の作品。
全体的に不思議なテイストになっているのはM・ナイト・シャマランらしい。
何より主要人物に演技力のある俳優をキャスティングしているのも大きい。
メル・ギブソンやホアキン・フェニックスはもちろん、子役であるローリー・カルキンとアビゲイル・ブレスリンの貢献も非常に大きい。
そこに出たがりM・ナイト・シャマランが出れば完璧な作品となりました。
ストーリーとしては宇宙人を扱った物語であるが、視点が非常に狭い限られています。
だから話しの規模は小さいけど、その分、関わっている人物たちの描写を濃くしています。
本作は宇宙人がテーマだと思われるが、実は家族の絆を強く描いています。
過去のしがらみに囚われていた家族だったが、この出来事により一歩前進する事になる。
とにかく、出演者たちはちゃんと作品を理解して演技をしているの大きい。
何よりM・ナイト・シャマラン監督の全盛期という事で演出が冴え渡っている。
特に沈黙の使い方、そこから漂わせる緊張感を煽るBGMの使い方が上手いと感じた。
本作はあくまで家族の絆が第一であって、宇宙人の描写はなんでもいいです。
言い換えれば、本作のテーマである家族のテーマの為に都合良く登場してくれる存在です。
過酷な宇宙の旅をしてきた宇宙人がドアも破れない程度の知能、人間よりも優れた科学技術を持っているのに裸、何より弱い。
ここら辺の甘い設定はワザとだろうとしか思えないほど貧弱すぎる宇宙人。
宇宙人の設定を批判するのはお門違いであり、そこに目が行ってしまうようでは、M・ナイト・シャマラン監督の思うツボだと思います。
似たような作品でスティーヴン・スピルバーグ監督の『宇宙戦争』があるけど、本作はもっと登場たちに焦点を当てている。
それに宇宙人の描写がサスペンスやミステリーらしくハッキリと描かれず、最後だけ出てくるのもセオリー通りという感じです。
メル・ギブソンはよく大根役者と言われているが、本作に関しては引き込むだけの演技力はあったと思います。
ただ、宇宙人の設定はテーマを引き立てる役目とは言え、あまりにも適当すぎるのはちょっとばかり目立ちました。
ここら辺をちゃんと納得できるような設定にしていれば、文句のない作品だっただけに残念でなりません。
それがM・ナイト・シャマラン監督の持ち味と言えばそうなりだろうけど。

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