スクリーム4:ネクスト・ジェエレーション RE-2560

作品紹介

公開年月  2011/10/29
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ウェス・クレイヴン
脚本  ケヴィン・ウィリアムソン
製作  ウェス・クレイヴン、ケヴィン・ウィリアムソン、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

10年前にウッズボロー起きた連続殺人事件で生き残ったシドニーは、トラウマを克服し、その体験を自叙伝を書き上げ作家として成功する。
本のキャンペーンの為に故郷へ戻ったシドニーは、事件が過去のモノとなった今では映画やグッズになっている事を知る。
シドニーは保安官のデューイと結婚した元レポーターのゲイルと再会するが、間もなく二人の女子高生が殺される事件が発生し、10年前の悪夢が再び蘇ってしまうのだった。

登場人物&出演者

シドニー・プレスコット(演:ネーヴ・キャンベル)
主人公。過去の事件を書いた「闇の外へ」の執筆者。キャンペーンの為に地元へ帰郷した。
ネーヴ・キャンベルは近年の出演作に『シーウルフ』などがあります。
地元に帰ってきた当日に殺人事件が発生し、それによってサイン会どころじゃなくなる。
過去のトラウマを克服する為に帰郷しているが、事件によって思い出す事になる。
同じような立場のジルを心配していたが、彼女が黒幕だと知って心底ショックを受けた。
最後はジルに殺されるところで、ゲイルたちの介入で油断したところで反撃して解決させた。

ゲイル・ウェザース(演:コートニー・コックス)
元レポーター。デューイの妻。映画『スタブ』の製作者で現在は新作の構想中で苦戦。
コートニー・コックスは近年の出演作に『トール・ホット・ブロンド』などがあります。
華やかな経歴を捨ててデューイと一緒になるが、新鮮なネタがなくて困っていた。
キャンペーンの為に戻ってくるシドニーを出迎えるが、スターである彼女に少し嫉妬する。
事件を独自に調査する為にチャーリーたちから情報を引き出してパーティーに潜り込む。
しかし、殺人鬼に狙われ重傷を負いながらも生き残り、最後もシドニーを助けた。

デューイ・“ドワイト”・ライリー(演:デヴィッド・アークエット)
地元の保安官。過去の事件を知っている人物。保安官だがゲイルには頭が上がらない。
デヴィッド・アークエットは近年の出演作に『トマホーク/ガンマン vs 食人族』がある。
保安官代理から保安官に昇進しているが、相変わらず頼りない性格は変わらない。
街で次々と殺人事件が発生するが、その対応に追われるだけで後手に回ってしまう。
独自に調査を始めたゲイルを無視していたが、彼女が刺されて相当動揺していた。
最後はシドニーを狙うジルを止めようとするが、殴られて昏倒している間に事件は解決した。

ジル(演:エマ・ロバーツ)
女子高生。シドニーの従妹。カービィと学校に向かっている途中で何者かの脅迫を受ける。
エマ・ロバーツは代表作に『ブロウ』、『なんちゃって家族』などがあります。
過去の事件で苦労したシドニーを労っていて、久々に戻ってきた彼女を温かく出迎えた。
しつこく復縁を迫ってくる元カレのトレヴァーに辟易していて何度も追い出している。
実は一連の黒幕であり、ホラー映画オタクのチャーリーと組んで10年前の悲劇を起こす。
最後はヒロインの交代としてシドニーを狙うが、結局は反撃に遭って倒されてしまう。

カービィ(演:ヘイデン・パネッティーア)
女子高生。ジルの親友。車でジルやオリヴィアを迎えに行く時に脅迫の電話を聞く。
ヘイデン・パネッティーアは近年の出演作に『私の愛情の対象』、『マリー・アントワネットの首飾り』などがあります。
実家で二次会を開き、そこで同じホラー映画のオタクのチャーリーといい感じに。
殺人鬼が現れ、チャーリーが捕らわれると助けるが、真犯人の一人である彼に殺される。

チャーリー(演:ロリー・カルキン)
シネマ部の部長。ネット実況をロビーに任せて、付き添いとして各現場に赴いている。
ロリー・カルキンは代表作に『サイン』、『ダウン・イン・ザ・バレー』などがあります。
取引を持ちかけたゲイルを承諾するが、有名人との対話にシドニーを条件にする。
カービィの家で二次会が開かれ、ホラー映画のトリビアを共有していい感じになる。
殺人鬼に追いつめられ、カービィに助けられるようとするが、彼こそが真犯人一人だった。
ホラー映画の知識を使って完全犯罪を行うが、ジルの裏切りによって殺される。

ロビー(演:エリック・ヌードセン)
シネマ部の副部長。ネット実況していて、ヘッドセットにカメラとマイクを装着している。
エリック・ヌードセンは代表作に『ダーク・インフェルノ』、『ソウ2』などがあります。
取引を持ちかけたゲイルに快く承諾するが、チャーリーに賛同してシドニーを要望する。
カービィの家で二次会が開かれ、ネット実況をしようとするが、油断したところで殺される。

ジュディ(演:マーリー・シェルトン)
保安官代理。デューイの相棒。デューイに対して憧れを持ち、同時に好意を寄せている。
マーリー・シェルトンは代表作に『シン・シティ』、『プラネット・イン・テラー in グラインドハウス』などがあります。
何かとデューイを気遣うが、それに対してゲイルはかなりご立腹になってしまう。
ジルが本性を見せたところで銃で撃たれるが、防弾チョッキのおかげで命拾いした。

レベッカ(演:アリソン・ブリー)
シドニーのマネージャーと広報を務めている。キャンペーンの為に圧力をかけている。
アリソン・ブリーは代表作に『憧れのウェディング・ベル』、『キングス・オブ・サマー』などがあります。
ゲイルには上辺だけの尊敬、シドニーには事件を利用した新たな契約などで怒れてしまう。
シドニーが頭を下げて謝る事を期待するが、駐車場であっさりと殺される事に。

感想

個人的な評価

本作は人気を博した『スクリーム』の最新作にして、新三部作の一作目となります。
本シリーズは90年代の後半で大ヒットしたブラック・コメディを含めたホラー映画としてヒットしました。
しかし、三作目は2000年に公開されて以来、本作は約10年ぶりの続編となります。
新三部作の一作目となりますが、ちゃんと前作と繋がりがあるのが大きいと言える。
何よりシリーズの主人公であるシドニーを演じたネーヴ・キャンベルが主人公として再登場しているのが大きいでしょう。
他に一作目から登場しているデューイ役のデヴィッド・アークエット、ゲイル役のコートニー・コックスも登場しています。
前作シリーズからメインキャストが続投する事により、本作に繋がりと同時に新たなスタートを見事に実現しています。
一作目はブラック・コメディを交えたメタファー的な要素が受けて大ヒットしています。
そんな本作でもふんだんにメタファーを交え、冒頭から劇中劇を展開させてシリーズの良さを上手く引き出しています。
10年ぶりの続編という事で、前作を知らない人でも充分に楽しめる構成となっている。
もちろん、前シリーズを知っている人も楽しめるようにメインキャストを復活させているのも大きな助けとなっています。
このように本作は単なる続編としてではなく、新世代の要素も上手く取り入れています。
作品としての仕掛けはそこまで斬新ではないが、一作目のオマージュが感じられ、何より映画に対する尊敬も感じられる作品である。
様々な映画のタイトルやトリビアが飛び出し、特にスプラッター映画好きにはニヤッとさせられる事だろう。
ただ、どうしても個人的に『最終絶叫計画』のイメージが強く、既視感のある場面で本家よりもパロディの方を思い出してしまう。
本シリーズは一作目の一発ネタとして良かったが、あとは自虐ネタでなんとか頑張ってきた印象だが、本作はそこを開き直って逆手に取っている。
新三部作の一作目としては悪くないスタートになったが、さすがに詰め込みすぎた感じで続編はちょっと不安になってくる。
とは言っても、相変わらずな感じで色々とやってくるだろうから期待は一応しておこう。