西遊記/劇場版 RE-37

作品紹介

公開年月  2007/07/14
ジャンル  アドベンチャー/コメディ
原作  伝奇小説『西遊記』(モチーフ)
監督  澤田鎌作
脚本  坂本裕二
製作  亀山千広
製作国  日本
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

天竺への旅の途中で、三蔵一行が寄ったのは“虎の民の国”。
ここは金角大王と銀角大王という兄弟妖怪が王と王妃を亀に変え、国を乗っ取っていた。
難を逃れ た王女の玲美は、三蔵たちにその妖怪の退治を依頼。
玲美の案内で妖怪の住み家に向かうが、そこにはとんでもない罠が仕掛けられていた。

登場人物&出演者

孫悟空(演:香取慎吾)
沙悟浄(演:内村光良)
猪八戒(演:伊藤淳史)
三蔵法師(演:深津絵里)
凛凛(演:水川あさみ)
玲美(演:多部未華子)
銀閣大王(演:岸谷五朗)
金閣大王(演:鹿賀丈史)

感想

個人的な評価

あの大ヒットドラマ『西遊記』の映画化です。
あまり日本のドラマを観ないオイラだが、このドラマシリーズは欠かさず観ていました。
香取信吾の過剰な演技は嫌いじゃないです。
初代とも言うべき堺正章の孫悟空は観た事なので単純にこれだけで判断していますので。
今回も相変わらず孫悟空訳の香取信吾がやる過剰演技は健在でした。
冷静な沙悟浄役の内村光良も安定した演技で、マスコット的な猪八戒役の伊藤淳史も良い味を出しています。
もちろん、深津絵里は見事な三蔵法師でした。
他にもいじられキャラの大倉孝二やよく分からない水川あさみも悪くないです。
で、何より悪役の金角と銀角が思っていた以上に良い。
特に銀角役の岸谷五朗はユニークで楽しい悪役は個人的に好きでした。
加賀丈史の金角役も安定感と存在感があった。
ヒロインとも言うべき多部未華子はそれなりだったと思う。
そんな素晴らしいキャストですが、よく考えれば、これを映画化する意味はあったのかと疑問が残る。
テレビでのスペシャル版で充分な内容でした。
それぐらいに映画化にはムリがあったと思います。
お決まりのパターンですが、中盤の間延びはちょっとばかり退屈ですね。
彼らは一生懸命やっているのは分かるのですが、これはどう見ても時間の引き延ばしにしか見えない。
まあ、これが日本ドラマの限界でしょうか。
いくら人気があって視聴率の良かったドラマも、映画化してもスペシャル版にしか見えないのはヒドイ話です。
日本映画界はアクション系統はまだまだヨチヨチ歩きなんですね。
もう少しハリウッドにケンカを売るぐらいの気概を見せて欲しいモノだ。