作品紹介
公開年月 | 2014/02/14 |
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ジャンル | パニック/ホラー |
原作 | なし |
監督 | スティーヴ・ラッショウ |
脚本 | ジェームズ・ベスト、スティーヴ・ラッショウ、ほか |
製作 | ダン・ゴールデン、ドロシー・ベスト、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ベテラン船長の船に乗ったドキュメンタリー番組の撮影クルーたちは小さな離島に向かう。
そこは半世紀以上前にソーン船長が忘れられない悲劇を体験した島という。
島に上陸すると一人また一人と行方不明となり、撮影を続行させるも彼らは巨大人食いネズミの群れに追いつめられるのだった。
登場人物&出演者
・ソーン船長(演:ジェームズ・ベスト)
50年前に島で恐ろしい体験をしている。撮影クルーを運ぶがいち早く島を去ろうとする。
ジェームズ・ベストは代表作に『ウィンチェスター銃’73』、『ローリング・サンダー』などがあります。
今回は金目当てでドキュメンタリー番組のスタッフやスポンサーをなぜか運んでいた。
相棒のルックは本名じゃなく、昔、島に置き去りした親友を忘れない為に今使っている。
巨大ネズミの襲撃で50年前の隠れ家に逃げて、そこで居合わせたスタッフに過去話をする。
最後は50年前に裏切ったジェリーを従わせ、生き残ったスタッフとともに島を脱出した。
・サム(演:ジェイソン・=シェーン・スコット)
制作責任者。現場ではスケジュールやスタッフの管理をするなど、プロデューサーに近い。
ジェイソン・=シェーン・スコットは代表作に『スターシップ・トゥルーパーズ2』、『沈黙のアフガン』などがあります。
自分勝手なスタッフの中で身を挺して助けようとするなど、主人公に近い性質を持つ。
女性カメラマンのミッキーと付き合っていたが、尻軽女の誘惑に負けて微妙な仲になる。
巨大ネズミから一人だけはぐれて逃げ、洞窟を見つけるとミッキーたちを助けるも捕まる。
最後はメタンが溜まった場所に信号弾を撃ち込み、多数の巨大ネズミを倒して島を脱出した。
・ミッキー(演:ジェニファー・ライオンズ)
女性カメラマン。とてもスタッフとは思えないほどのスタイル抜群でタンクトップを着る。
ジェニファー・ライオンズは代表作に『ビバリーヒルズ大学白書』シリーズがあります。
監督の言う通りに撮影を行っていき、第二班と合流するとサムがヨリを戻そうと謝る。
しかし、この島に来たのはあくまで仕事であり、もうサムの事は過去の人として考える。
離れて撮影していたが、巨大ネズミにスタッフが襲われるとなんとか洞窟に逃げ出す。
最後はソーンやサムの活躍で一切のケガもなく、無事に島から脱出する事ができた。
・ハロルド・ルック(演:リック・ハースト)
ソーン船長の相棒で船を操縦している。50年前にソーンが島を訪れた事を話しで聞いている。
リック・ハーストは代表作に『デキシー・ダンスキングス』、『爆発!デューク/ハリウッドへ行く』などがあります。
なんとか金を手に入れようと色々と探していると、血の付いた紙幣とシャツを発見した。
島で何があったのかソーンから聞いているが、実際に巨大ネズミを見るのは初めてである。
小屋に避難して電気柵を取り付けるも、手が引っかかるとリノのマネージャーが身代わりに。
最後はソーンがジェリーを捕まえて巨大ネズミを遠ざけ、船にたどり着くと操縦して脱出。
・デレク(演:ショーン・フリン)
「ワイルド・サファリ」のスタッフ。ウィラードの方針転換でカメラマンに抜擢される。
ショーン・フリンは代表作に『ラスト・スキャンダル/あるハリウッドスターの禁じられた情事』などがあります。
ルックたちが見つけた血だらけのシャツをリノが発見したところを撮影し、彼の最期も撮影。
残されたリノの左腕をなぜか持ち出すが、小屋にたどり着いた時には持っていなかった。
最後はウィラードたちに騙され、巨大ネズミに食われる映像を撮る為のエサになってしまう。
・レノーラ(演:キャサリン・ランドルフ)
「ワイルド・サファリ」の脚本担当。リアリティ番組なのにしっかりした脚本を書いている。
キャサリン・ランドルフは代表作に『ジャーヘッド』、『彼女が彼女を愛する時』がある。
現場でウィラードがアドリブを加えようとするが、完璧な脚本を絶対に譲らない態度を取る。
巨大ネズミに襲われると、ソーンの的確な判断で彼が避難した50年前の小屋に逃げ込む。
船から発電機の燃料を取りに行くが、実はコッソリとウィラードと逃げ出そうと企んでいた。
最後は船が目の前にあって、余裕をかましていたら巨大ネズミたちに襲われて死亡した。
・ウィラード(演:クリストファー・グッドマン)
「ワイルド・サファリ」の監督。気難しい人物でプロデューサーも扱いに困っている。
クリストファー・グッドマンは代表作に『ジョン・カーター』などがあります。
ホストであるジョニー・リノの演技が最悪だと分かり、アドリブで変更しようとする。
巨大ネズミに襲われると、ソーンに導かれて彼が避難した50年前の小屋に逃げ込む。
ソーンたちに代わって船に発電機用の燃料を取りに行くが、勝手に逃げ出そうと考える。
最後は船を目前して、勝利宣言をするが、待ち構えていた巨大ネズミに襲われて死亡。
・ジョニー・リノ(演:ジョン・シュナイダー)
「ワイルド・サファリ」のホスト。ナルシストだが、演技の方は非常に微妙と評される。
ジョン・シュナイダーは代表作に『インクレディブル』、『シャーク・アタック!!』がある。
スタッフが行方不明となって、監督の方針で捜索隊を出すという変更に快く引き受ける。
最後は血だらけのシャツを発見した感じでやるが、実際に巨大ネズミに襲われて死亡した。
・ステラ(演:マギー・ワグナー)
ジョニー・リノのマネージャー。リノをスターだと認め、彼の為ならなんでもやる。
マギー・ワグナーは代表作に『恋人たちの街角』などがあります。
ウィラードが動物探しから捜索隊に撮影を切り替えると、リノが英雄になると知り大賛成。
巨大ネズミにリノが殺されて動揺し、ソーンたちの道案内で安全な小屋に避難した。
最後は電気柵に手が引っかかったルックを助けが、代わりに自身が感電して死亡した。
・ジュリー(演:ジャネッタ・セント・クレア)
ジョニー・リノのヘアメイク担当。島に似合わないセクシーな服装でサムを誘惑した。
ジャネッタ・セント・クレアは代表作に『3 Times a Charm』、『Anabolic Life』がある。
シリアス女優を志望していて、その為には女の武器を惜しみなく使うというビッチ。
巨大ネズミに襲われると、ソーンたちの案内で彼が避難した50年前の小屋に逃げ込んだ。
船に行くウィラードたちにこっそりと付いていき、彼らが黙って逃げると知って一緒に行く。
最後はウィラードたちが殺され、小屋に戻って待機するが、巨大ネズミが侵入して食われた。
・ジェリー(演:ブルース・デイヴィソン)
50年前に島で実験をしていた科学者。食糧難を回避するべくネズミを実験台にしていた。
ブルース・デイヴィソンは代表作に『X-メン』、『スリーピング・ビューティー/眠り姫と悪魔の館』などがあります。
成長ホルモンをネズミに与えた事で巨大化するだけじゃなく、凶暴化して人を食い始めた。
その後、酒を飲んで酔っぱらい、逃げていたソーンを裏切るなどして結局島に残ってしまう。
50年に渡って研究を続けると、自身が巨大ネズミたちのボスとなって訪れた人を襲っていた。
最後はソーンの活躍で囚われると、巨大ネズミたちに囲まれるも食われずに生き延びる。
感想
個人的な評価
本作は1959年に公開された『人喰いネズミの島』の続編となります。
つまり、50年の時を経て、誰も求めていなかった続編を製作陣が頑張って作りました。
一応、本作にはそれなりに経験のある役者が出演しているが、当然ながら日本での知名度は皆無に等しいです。
そもそも、タイトルからしてクソ映画にしか思えないが、もちろん、今回も敢えて借りて真面目に鑑賞しました。
本作は50年ぶりの続編という事で、そこら辺を意識しているのか、サービスとして前作の映像を回想シーンで使っていました。
そのおかげで50年前に何があったのか分かりやすく提示し、主人公的な立場のソーンが何をしたのかも分かります。
前作と比較できる分、本作があまりにもクソ映画すぎる事が逆に分かってしまいます。
まず、裏主人公とも言える巨大ネズミだが、前作は犬に毛皮の被り物をさせたスタイルです。
まさに古典的なやり方だが、元々が犬だから動きが速く、意外にも迫力が出ていました。
それに対して、続編となる本作は現代の技術であるCGを使っているが、あまりにもお粗末すぎてギャグに見えました。
つまり、これは前作の犬に被り物をさせた方が効果的であり、中途半端なCGを使うと全体的にギャグと化す作品の見本となりました。
こういう作品にはストーリー性がほとんどない為、エピソードを繋げるには登場人物の頭数を増やすしかありません。
なので、自然と棒立ち要員が多くなっていき、彼らが輝くのは殺される時だけになります。
本作はそのようなスタイルを取っているおかげで、ずっとグダグダで緊張感のない状態が最後まで続きます。
その緊張感を消し去っている最大の原因は、主人公的な立場になるソーン船長を演じているジェームズ・ベストでしょう。
一応、ジェームズ・ベストは前作で主人公を務めていて、50年ぶりの再演という意味で素直にスゴイ事だと思います。
しかし、さすがに年なので激しい動きができず、ずっとヨタヨタ歩いているシーンが多くて緊張感のカケラもありません。
ただ、50年前の出来事を思い出して仲間を失った悲しみを見せる演技では、意外にもちゃんとしていて悪くなかったのですが。
全体的にクソ映画の範疇に入るレベルであり、脚本、CGの質が最低レベルと言っても過言じゃないぐらいツッコミどころが満載です。
それでも、まだ続編を意識させる終わらせ方は、クソ映画を撮りたいという製作陣の意気込みが伝わる作品でした。