レッド・ダイヤモンド RE-2515

作品紹介

公開年月  2017/02/04
ジャンル  アクション/サスペンス/犯罪
原作  なし
監督  マックス・アダムス
脚本  マックス・アダムス、ポール・V・シータケット
製作  ランドール・エメット、ノートン・ヘリック、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

凄腕の泥棒ジャックは突如姿を消した元相棒で恋人だったカレンが戻ってくる。
カレンはマフィアのボスであるエディの依頼を失敗して組織から追われ、信頼を回復する為にジャックの手を借りる為に戻ってきた。
ジャックは仕方なく協力するが、エディの放った刺客との死闘を繰り広げ、宝石の強奪に成功するもカレンが捕まってしまう。
カレンを人質にされたジャックは、エディから時価総額5億ドルの秘宝レッド・ダイヤモンドを盗む事になるのだった。

登場人物&出演者

ジャック(演:マーク=ポール・ゴスラー)
主人公。凄腕の泥棒。相棒のローガンを中心にチームで犯罪組織相手に盗みをしている。
マーク=ポール・ゴスラーは代表作に『マネークラッシュ』、『タイム・トゥ・ラン』などがあります。
私生活では女医と付き合って、平穏な生活を求めるが、その為にウソをついている。
過去に別れたカレンの登場により、大金を手に入れるチャンスだと考え、彼女の誘いに乗る。
相手が巨大な犯罪組織であっても一歩も引かず、完璧な作戦で確実に仕事をこなしていく。
ローガンには少しだけ厳しく、彼女がタバコを吸っていると問答無用で投げ捨てる。

カレン(演:クレア・フォーラニ)
ヒロイン。エディの犯罪組織に加担していたが、彼の依頼を失敗して追われる事になる。
クレア・フォーラニは近年の出演作に『デイアフター2020/首都大凍結』、『リピート/許されざる者』などがあります。
当初はジャックの子供を身籠もっていたが、実はウソで彼を誘い込む為に仕掛けた罠だった。
ジャックたちの仲間を巻き込み、ローガンが負傷した事を反省し、自らエディの人質となる。
実はジャックたちを利用してレッド・ダイヤモンドを盗み、エディの始末を目論んでいた。
ジャックに500万ドルのダイヤを渡され別れるが、それでも彼の事が忘れられない。

ローガン(演:ジェナ・ケリー)
ジャックの相棒で狙撃手。何かにつけてジャックのやり方に不平不満を口にしている。
ジェナ・ケリーは代表作に『エクストラクション』などがあります。
狙撃の腕はピカイチで狙った獲物は外さなず、ジャックからは絶大な信頼を得ている。
私生活ではジャックに厳しく意見し、タバコを吸うもすぐに投げ捨てられてしまう。
女の為に犬を飼っていたジャックだが、結局は代わりに面倒を見る事になる。

アンドリュー(演:ニック・ローブ)
ジャックが信頼する元仲間。ゲロまみれで常に酔っぱらっている。運転技術はピカイチ。
ニック・ローブは代表作に『All Mistakes Buried』、『エクストラクション』があります。
ローガンから酔っぱらいと罵られるが、作戦を実行する時はちゃんと素面になっている。
元陸軍の軍人だったが、上官に追い出されてしまったが、ダイヤのおかげでその娘と寝る。

ニコラス(演:ジョン・ブラザートン)
ジャックが信頼する元仲間。危険な仕事に対して、奥さんが過剰に反対して嘆いている。
ジョン・ブラザートンは代表作に『死霊館』、『ワイルド・スピード/SKY MISSION』などがあります。
飛行機に積んであったダイヤの金庫を爆弾で打ち落とし、回収する重要な役割を担う。
ダイヤによって大金を手に入れた事で愛する妻とともに有頂天となって喜んでいた。

ルーカス(演:タイラー・ジョン・オルソン)
ジャックと組んでいた仲間。敵の懐に潜り込んで仲間になりすまし罠を仕掛ける。
タイラー・ジョン・オルソンは代表作に『デッド・シティ2055』、『タイム・トゥ・ラン』などがあります。
ダイヤが積んでいる飛行機をサイモンに奪わせる為に空砲でジャックを撃った。
サイモンに追いつめられたジャックを助けるも殴られ、休暇三回分の報酬をもらった。

サイモン(演:ダニエル・バーンハード)
エディの右腕。エディの忠実な部下として動き、プールサイドにいる女に厳しい言葉を言う。
ダニエル・バーンハードは代表作に『PARKER/パーカー』、『ジョン・ウィック』がある。
エディに唯一意見できる立場であり、最も信頼され、逆に意見を求められるほどの関係。
ジャックを何度も追いつめるが、射撃の腕は今一つで数十発撃ってローガンを負傷させた。
最後はジャックとタイマン勝負を展開するが、カレンの銃弾で敢えなく退場する。

エディ(演:ブルース・ウィリス)
悪役。レッド・ダイヤモンドという総額で5億ドルのブツを狙っていた大物犯罪者。
ブルース・ウィリスは近年の出演作に『マローダーズ/襲撃者』、『エクストラクション』などがあります。
作戦のすべてをカレンに知られてしまい、先回りして奪われる事を恐れて追いつめる。
講釈をいっぱい並べて、定型の犯罪組織のボスとして弁舌を振るっているだけです。
ブルース・ウィリスというブランド力だけに頼ったキャラクター作りでした。
完全なるブルース・ウィリスの小銭稼ぎなので、出演時間はかなり短くて見せ場はない。

感想

個人的な評価

本作は『Emmett/Furla Films』という映画製作会社の最新作となっています。
個人的に映画製作会社はあまり興味はないが、今回はちょっとだけ意味が異なります。
本作の悪役で大々的に名前が出されているのはブルース・ウィリスです。
近年のブルース・ウィリスは超大作には出ず、微妙な作品に出て小銭稼ぎをしています。
そのほとんどが『Emmett/Furla Films』が製作している作品となっています。
始まりはタフガイのイメージが強かったブルース・ウィリスをヨボヨボのジジイにした『16ブロック』という映画からです。
本作で8作目となっているが、相変わらずブルース・ウィリスという名前を貸しているだけの短い登場でした。
一応、悪役らしく御託を並べるが、そこにはオリジナリティはまったくありません。
何よりブルース・ウィリスの悪役はどんな作品でも軽く感じてしまい、そもそも向いているとは思えません。
そんな悪役に対抗する主人公を演じたマーク=ポール・ゴスラーは存在感がありません。
元々のキャラクターが薄い上に、知名度のないマーク=ポール・ゴスラーでは印象に残らないのは当然だろう。
その代わりとして、物語をかき乱してくれるヒロイン的なポジションにいる主人公の元恋人を演じるクレア・フォーラニでしょう。
美しい女優でジャッキー・チェンと共演した『メダリオン』は印象的だったが、本作では目元の加齢がずっと気になりました。
それでも女優として体型維持をちゃんとしていて、鍛えているのは分かります。
ただ、どうしても目元のシワが厳しい感じになっていて、年を取った事に少し残念さがある。
それでも、キャラクターとして本作で一番立っていたのはさすがだと言えるだろう。
悪女という設定で主人公を翻弄していくが、もう一歩何か要素が足りなかったと思う。
強烈な何かをもう一つ加えたら、本作を支えるキャラクターになっていただけに惜しい。
あとは主人公側のチームにいる相棒の女狙撃手も途中で抜けるのは構成的に残念です。
残りの男三人はハッキリ言って、一人でもできるような事なのでキャラクターが薄いです。
本作を支えていたのは女性陣となってしまい、そこにブルース・ウィリスのブランド力が加わっただけの作品となりました。
ガンアクションが多かったけど、悪役側の弾がまったく当たらないし、ボスの右腕も雰囲気だけで結果として無能でした。
それと本作の演出として、肉弾戦のアクションでカメラを揺らし、短いカット割りをするのは本当にクソみたいなモノだった。
安っぽいアクション映画が良くやる手だが、観ていると酔ってしまうし、何よりセンスのない監督が使う三流演出に反吐が出ました。
全体的に女性陣のキャラクターはまあまあの出来、男性陣は印象が薄い、ストーリーも普通で地味など、本作は微妙な感じでした。