作品紹介
公開年月 | 2006/07/07 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | ディズニーパーク 『カリブの海賊』 |
監督 | ゴア・ヴァービンスキー |
脚本 | テッド・エリオット、テリー・ロッシオ |
製作 | ジェリー・ブラッカイマー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
バルボッサとの戦いから3年後、結婚式を目前に控えたウィルとエリザベスだったが、海賊ジャック・スパロウに加担した理由で逮捕されてしまう。
しかし、東インド貿易会社のベケット卿は、ジャックの持つ“北を指していないコンパス”を渡せば二人を釈放するという。
一方、バルボッサからブラックパール号を取り戻し、船長に返り咲いたジャックは、13年前にデイヴィ・ジョーンズと「血の契約」を交わしていた。
そこへウィルの父親ビル・ターナーがデイヴィ・ジョーンズとの契約の期限が迫ってくると知り、なんとか逃れようとウィルたちを巻き込むのであった。
登場人物&出演者
・ジャック・スパロウ(演:ジョニー・デップ)
主人公。ブラックパール号の船長。現れたビル・ターナーから契約期間の終了を告げられる。
ジョニー・デップは代表作に『シザーハンズ』、『スリーピー・ホロウ』などがあります。
13年前にデイヴィ・ジョーンズとの契約でブラックパール号の船長を約束されていた。
デイヴィ・ジョーンズに追われて、ウィルを差し出してなんとか逃げ出そうとする。
エリザベスといい感じになっていくが、真実を知った彼女によって裏切られる。
最終的にクラーケンと対峙して、ブラックパール号とともに海の藻屑となってしまう。
・ウィル・ターナー(演:オーランド・ブルーム)
鍛冶屋。海賊ビル・ターナーの息子。ジャックを助けた罪でペケット卿により投獄される。
オーランド・ブルームは代表作に『ロード・オブ・ザ・リング』三部作、『キングダム・オブ・ヘブン』などがあります。
エリザベスとともに絞首刑となるが、ベケット卿の提案する条件で処刑を免れようとする。
島の族長と祭り上げられたジャックを助け出し、エリザベスを助けようと協力する。
しかし、ジャックによって騙されてしまい、フライング・ダッチマン号に乗ってしまう。
最後はクラーケンの襲撃を予測していち早く船を乗り捨て事を進言する。
・エリザベス・スワン(演:キーラ・ナイトレイ)
ヒロイン。総督の娘。ジャックを逃がす手助けをした事でベケット卿によって逮捕される。
キーラ・ナイトレイは代表作に『ラブ・アクチュアリー』、『プライドと偏見』があります。
父親の機転で牢獄を脱出し、商船に乗ってトルトゥーガまでやって来てジャックと合流。
当初はジャックの言葉を信じてしまい、それにつられて心まで動かされようとした。
しかし、十字架島でウィルと合流した事でジャックがウソをついていた事を知る。
最終的にクラーケンの狙いはジャックだと知って彼をブラックパール号に縛りつけた。
・ジェームズ・ノリントン(演:ジャック・ダヴェンポート)
元英国海軍の提督。ジャックを追っていたがハリケーンで部下を失って階級を剥奪される。
ジャック・ダヴェンポートは代表作に『リプリー』、『リバティーン』などがあります。
身分を失ってから酒浸りとなって、トルトゥーガで船乗りを募集したジャックに雇われる。
下っ端としてブラックパール号に乗り込むが、身分を取り戻せるチャンスを耳にする。
十字架島でジャックとウィルが心臓の宝箱で揉めている時に身分を取り戻せるとして参戦。
激しい三つ巴戦を繰り広げ、最終的に心臓を手に入れてベケット卿に渡して身分を回復した。
・ウェザビー・スワン(演:ジョナサン・ブライス)
ポート・ロイヤルの総督。エリザベスが鍛冶屋のウィルと結婚する事に賛成していた。
ジョナサン・ブライスは代表作に『未来世紀ブラジル』、『マリー・アントワネットの首飾り』などがあります。
エリザベスを脱走させようとするが、ベケット卿に捕まって総督の座を剥奪される。
・ジョシャミー・ギブス(演:ケヴィン・マクナリー)
ブラックパール号の一等航海士。ジャックが信頼する右腕で彼がいない時の船長役。
ケヴィン・マクナリーは代表作に『えびボクサー』、『ワルキューレ』などがあります。
相変わらず「災い」を強調しているが、今回はジャックに振り回される事になる。
・ビル・ターナー(演:ステラン・スカルスガルド)
元ブラックパール号の乗組員。現在はフライング・ダッチマン号の乗組員となっている。
ステラン・スカルスガルドは代表作に『キング・アーサー』、『マンマ・ミーア!』などがあります。
ウィルの父親で海の藻屑になったが、デイヴィ・ジョーンズとの契約で解放される。
今ではデイヴィ・ジョーンズの手下となってジャックに契約期間の終了を伝える。
フライング・ダッチマン号に息子のウィルが乗り込んだ事でショックを受けていた。
ウィルを逃がす為に自分を犠牲にして、最終的に牢獄へ閉じ込められる事になる。
・ティア・ダルマ(演:ナオミ・ハリス)
ブードゥー教の予言者。魔女。昔からジャックを知っていて彼に協力をする。
ナオミ・ハリスは代表作に『28日後…』、『フェイクシティ/ある男のルール』があります。
実は海の女神カリプソだが、デイヴィ・ジョーンズによって人間の体に封じ込まれている。
更にジャックによって殺されたはずのバルボッサを生き返らせるなどの力を持っている。
・デイヴィ・ジョーンズ(演:ビル・ナイ)
幽霊船フライング・ダッチマン号の船長。七つの海に君臨する超自然の統治者。
ビル・ナイは代表作に『アンダーワールド』、『ワルキューレ』などがあります。
顔がタコの足で覆われ、右手の人差し指もタコの足で左手はカニのハサミ、右足はカニの足。
どんな契約も交わす事ができ、その期間が終わると彼の船の乗組員として100年間働く。
海の女神カリプソに恋した男だったが、愛されない事に耐えられず心臓を抉り出している。
カリプソから受けた仕事を放棄し、そのせいで深海生物の姿に変えられてしまっている。
・ベケット卿(演:トム・ホランダー)
東インド貿易会社の権力者。欲しいモノを指すジャック・スパロウのコンパスを欲しがる。
トム・ホランダーは代表作に『プライドと偏見』、『ワルキューレ』などがあります。
己の権力を高める為にウィルを使ってデイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れようとする。
・ヘクター・バルボッサ(演:ジェフリー・ラッシュ)
ジャックとウィルが協力して不死の呪いと解かれた瞬間に銃弾によって倒れてしまう。
ジェフリー・ラッシュは代表作に『恋に落ちたシェイクスピア』、『クイルズ』があります。
ティア・ダルマによって生き返ると、行方不明となったジャックを探す為に協力をする事に。
感想
個人的な評価
前作の大ヒットを受けて当然のように製作された続編。
しかも、本作は三作目と同時進行で撮影をしており、前編と後編のような構成である。
さすがに本シリーズはアトラクションを原作にしている事もあって、それに似たようなアクションを盛り込んでいます。
前作では主人公にジャック・スパロウ、同列にウィル・ターナーが物語を進めていました。
しかし、本作では完全にジャックが物語の中心となって、ブラックパール号の乗組員やウィルとエリザベスまで巻き込む事になる。
三作目の布石として本作があるように感じられるが、悪役であるデイヴィ・ジョーンズの登場は前作以上のインパクトがある。
個人的にデイヴィ・ジョーンズの存在は大きく感じていて、本作ではまだまだその正体を見せていないのは逆に面白い。
これは次回作に繋がる布石となるが、それだけでも充分にデイヴィ・ジョーンズの魅力を伝えていると思います。
ジャック・スパロウが物語の中心となっているが、そこにエリザベスとの関係性が発展し、ウィルとの三角関係となっていきます。
更にノリントン元提督も加わって、一時は四角関係になっておかしな状況となった。
結局エリザベスはウィルの元に戻るが、ジャックのウソとクラーケンが彼だけを追っている事を知って別れのキスとともに彼をブラックパール号と一緒に運命を共にさせる。
このように本作は登場人物たちの内面を掘り下げた物語となっていて、前作のアドベンチャーの明るい雰囲気よりもシリアスな展開になっている。
どこかジメジメした印象を持つが、これはフライング・ダッチマン号の雰囲気を意識した構成になっていると勝手に解釈している。
本作はあくまで三作目の為にあるような作品であるが、決してそれだけに留まらない面白さが詰まっていると思います。
何より本作はちゃんと次回作に繋がるワクワクする演出として、前作で敵だったバルボッサが味方として登場するシーンは素直に震えました。
さすがはディズニーと言わんばかりの演出であり、最高のエンターテイメント作品である。