作品紹介
公開年月 | 2017/07/01 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | なし |
監督 | ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ |
脚本 | ジェフ・ナサンソン |
製作 | ジェリー・ブラッカイマー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 映画館 |
あらすじ
かつてジャック・スパロウにハメられ、海の地獄“魔の三角海域”に幽閉された“海の死神”サラザールが解き放たれ、復讐の為に次々と海賊船を沈めていく。
そんなサラザールの脅威からジャックが逃れる唯一の道は呪いを解く事ができるという“ポセイドンの槍”を手に入れる事のみ。
一方、ウィル・ターナーの呪いを解くべく息子のヘンリーも同じく“ポセイドンの槍”を探し求めると、彼の前に天文学者のカリーナが現れる。
ジャックはヘンリーとカリーナと合流し、同じ目的である“ポセイドンの槍”を求めて危険な航海へと繰り出すのだった。
登場人物&出演者
・ジャック・スパロウ(演:ジョニー・デップ)
主人公。ブラックパール号の船長。黒ひげから船を奪い返すもボトルから元に戻せずにいる。
ジョニー・デップは近年の出演作に『オリエント急行殺人事件』、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などがあります。
何をやっても失敗ばかりで、ついにギブスらから見放されて手下を全員失う事になる。
そんな時にヘンリーやカリーナと出会い、それまでツイていない運命から逆転していく。
過去に魔の三角水域で倒したサラザールに狙われている事を知り、ポセイドンの槍を求める。
最後はポセイドンの槍を見つけサラザールを倒し、再びブラックパール号の船長となった。
・ヘンリー・ターナー(演:ブレントン・スウェイツ)
ウィルとエリザベスの息子。長年に渡って父親の呪いを解くべく、様々な古文書を読み漁る。
ブレントン・スウェイツは代表作に『マレフィセント』、『キング・オブ・エジプト』などがあります。
ポセイドンの槍こそが呪いを解くカギだと知り、探し出せるジャック・スパロウを求める。
その過程でカリーナと出会い、同じ目的を持つ事で親近感を持ち運命が交差していく。
一時はサラザールに捕まって体に乗り移られるが、ポセイドンの槍の力で元に戻る。
最後はポセイドンの槍を破壊し、見事に呪いを解いて船に縛られた父親を解放させた。
・カリーナ・スミス(演:カヤ・スコデラリオ)
天文学者。魔女疑惑をかけられ英国軍に追われる。父が残した日記から宝を探そうとする。
カヤ・スコデラリオは代表作に『メイズ・ランナー』シリーズ、『タイガー・ハウス』などがあります。
同じ目的を持つヘンリーに接触し、父との唯一の繋がりであるポセイドンの槍を探す旅へ。
当初から亡霊を含めた非科学的な物事を信じなかったが、旅を通じて信じるようになる。
ヘンリーと最初はいがみ合うが、似たような境遇に親近感を覚え、いつしか惹かれていく。
最後にバルボッサが父親だと知って複雑な感情の中、ヘンリーと心が結ばれるようになった。
・ジョシャミー・ギブス(演:ケヴィン・マクナリー)
ブラックパール号の一等航海士。現在は海へ出ていないジャンク船でジャックの手下に。
ケヴィン・マクナリーは近年の出演作に『奇蹟がくれた数式』、『レジェンド/狂気の美学』などがあります。
失敗ばっかりをするジャックに見切りをつけ、他の手下たちと彼の元を去っていった。
ヘンリーに金貨10枚でジャックの救出を依頼され、結局は手伝う事になって元の鞘に。
復活したブラックパール号に乗り込み、サラザールの部下から必死に守り通した。
最後は再びブラックパール号の船長になったジャックの下につき、一等航海士に戻った。
・ヘクター・バルボッサ(演:ジェフリー・ラッシュ)
アン女王の復讐号の船長。現在はカリブ海の海賊たちをまとめ上げる大艦隊の長として君臨。
ジェフリー・ラッシュは近年の出演作に『キング・オブ・エジプト』、『ミニオンズ』などがあります。
そこへ解放されたサラザールにより次々と傘下の船が沈められ、取引を持ちかけようとした。
結局は失敗するが、すぐに作戦を変えてポセイドンの槍を手に入れて海を支配しようとする。
そのカギを握るのは天文学者のカリーナだったが、実は一人娘でまさかの再会を果たす。
最後はカリーナたちを助けるべく身を挺し、サラザールとともに海の底へと消えていった。
・シャンサ(演:ゴルシフテ・ファラハニ)
カリブ海の地域で活動する魔女。バルボッサやスカーフィールドに助言を与えている。
ゴルシフテ・ファラハニは代表作に『ワールド・オブ・ライズ』、『エクソダス:神と王』などがあります。
本来なら処刑されるはずだが、スカーフィールドがポセイドンの槍を求めて場所を教えた。
・スカーフィールド(演:デヴィッド・ウェナム)
大英帝国の海軍大尉。大英帝国こそが世界を支配するべきだという考えを持っている。
デヴィッド・ウェナムは近年の出演作に『LION/ライオン 25年目のただいま』、『ペーパーブレーンズ』などがあります。
ヘンリーたちがポセイドンの槍を探していると知り、大英帝国の為に手に入れようとする。
ブラックパール号を沈めようとするが、サラザールの奇襲を受けて船とともに爆死した。
・エリザベス・スワン(演:キーラ・ナイトレイ)
ウィル・ターナーの妻でヘンリーの母親。ウィルの帰りをずっと心待ちにしていた。
キーラ・ナイトレイは近年の出演作に『レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー』、『素晴らしきかな、人生』などがあります。
ヘンリーによって呪いを解かれたウィルが陸に上がり、久しぶりの再会に喜んでいた。
・ウィル・ターナー(演:オーランド・ブルーム)
フライング・ダッチマン号の船長。長年の呪いによって海との同化が著しくなっていた。
オーランド・ブルームは近年の出演作に『新しい夫婦の見つけ方』、『ホビット/決戦のゆくえ』などがあります。
なんとか助け出そうとする息子のヘンリーを遠ざけ、自分は死んだモノとして説得をした。
最後はヘンリーがポセイドンの槍を破壊した事で呪いが解け、エリザベスと再会を果たした。
・アルマンド・サラザール(演:ハビエル・バルデム)
サイレントメアリー号の艦長でスペインの軍艦である。別名を“海の処刑人”と呼ばれる。
ハビエル・バルデムは近年の出演作に『マザー!』、『ラスト・フェイス』などがあります。
祖父と父の無念を晴らすべく無敵のサイレントメアリー号で数々の海賊船を沈めてきた。
しかし、その前に立ちはだかった若きジャック・スパロウにより魔の三角水域に沈められた。
亡霊となってジャック・スパロウに恨みを持ち、コンパスを捨てた事で外界へと進出する。
最後はポセイドンの槍を手に入れるが、ヘンリーが破壊した事で海の藻屑となった。
感想
個人的な評価
本作はシリーズの五作目となり、前作に登場しなかった主要人物たちが復活をしています。
最初は三部作で終わると思っていましたが、どうやらビジネス的に儲かるという事で強引に続けているようです。
それもジョニー・デップが演じるジャック・スパロウという強烈なキャラクターのおかげ。
本作でも大きくジョニー・デップが扮するジャック・スパロウが大きく取り上げられている。
ハッキリ言って、前作はシリーズの中でも最低の出来でジャック・スパロウが中心にいながら中心じゃなかったような立ち位置でした。
その代わり、長年のライバルであるバルボッサの活躍が大きくなってしまい、更に悪役のインパクトも今一つで全体的に微妙だった。
ですので、その続編に当たる本作にも期待感よりも不安感の方が大きく、どのように話しを膨らませていくのか気になっていた。
本作では世代交代を意識した作品となっていて、三作目まで主役並みの活躍をしたウィルの息子が主役格に躍り出ています。
更に新たなヒロインであるカリーナの登場はエリザベスを彷彿とさせるが、そこにはまた仕掛けが施されている。
やはり、本作はシリーズの1本だと思わせるギミックが多く、前作の失敗を踏まえた内容にもなっています。
一作目から派手な演出とアクション、それに希代のキャラクターであるジャック・スパロウの存在によって世界で大ヒットしました。
続編でもインパクトのある悪役だったデイヴィ・ジョーンズの登場など、元々がアトラクションだったように観ている者を楽しませる仕掛けがありました。
本作でもアトラクションを彷彿とさせる演出もあるけど、三部作と比べて全体的にスケールが小さくなっています。
これまで積み重ねた設定を本作では上手くやりくりしていて、シリーズのファンを楽しませる構成だと言える。
懐かしい顔も登場する一方で、あのキャラクターは消えてしまったという残念な部分もある。
それをひっくるめても本作は前作の失敗から考えれば、なかなか楽しい作品になっている。
しかしながら、肝心のジャック・スパロウは思っていたよりも活躍どころか、蚊帳の外にいるような印象を受けました。
さすがに引っ張りすぎているところがあって、もはやジャック・スパロウは単なるシリーズのシンボルと化しているのはマズイ流れだと思う。
本作のエピローグでは続編を臭わせる展開になっているが、果たしてジャック・スパロウはちゃんと物語の中心にいてくれるのか。
それともマスコット的な存在に成り下がってしまうのか、ここら辺の扱いが非常に難しいと思われる次回作だろう。
とにかく、本作は前作の失敗のイメージがあったので、かなり持ち直した作品になっていて個人的に一安心しました。