パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT VD-183

作品紹介

公開年月  2010/11/20
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  長江俊和
脚本  長江俊和
製作  花田康隆
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

東京の閑静な住宅街に住む山野家の長女・春花は旅行先のあまりかで交通事故に遭い、両脚を複雑骨折して車椅子の姿で帰国した。
浪人生の弟・幸一はそんな姉に買ったばかりのビデオカメラを向けて出迎えた。
ほどなくして、車椅子が朝になると移動したり、お祓いの盛り塩が踏み荒らされたりなどの怪事件が起き始めるのだった。

登場人物&出演者

山野幸一(演:中村蒼)
主人公。アメリカの旅行先で両脚を複雑骨折した姉の春花を出迎え、カメラで撮影する。
中村蒼は代表作に『恋空』、『空飛ぶタイヤ』などがあります。
いつものように春花と接していたが、何かに憑かれていると思いつき部屋に盛り塩をした。
盛り塩が崩され、何かいると確信すると、姉の部屋の異変を調べるべくカメラを置く。
お祓いの効果があったが、車椅子が勝手に動いて西園寺に連絡を取るが亡くなったと知る。
最後は父親の遺体を発見して逃げ出し、霊安室へ確認するが春花に襲われて死亡した。

山野春花(演:青山倫子)
ヒロイン。幸一の姉。アメリカでの旅行先で両脚を複雑骨折し、車椅子生活を強いられる。
青山倫子は代表作に『春の居場所』、『ネコナデ』などがあります。
呪われていると冗談で幸一が部屋に盛り塩されるが、それがなぜか勝手に崩れてしまう。
お祓いの効果でしばらく問題はなかったが、父親が帰ってきた日に車椅子が勝手に動き出す。
実はアメリカに入院していた時から同じような現象が起きていて、幸一に危険を警告した。
最後は悪魔が完全に憑依して父親を殺し、霊安室に行った幸一を殺して行方不明となる。

西園寺(演:山田登是)
お祓い師。幸一がホームページを見て連絡を取り、後日お祓いの為に山野家へやって来る。
山田登是は代表作に『デッドボール』、『忍びの国』などがあります。
きちんとした祭壇を準備して、入念にお祓いをして悪霊たちを追い払ったと宣言した。
最後は連絡した幸一がお祓いした日に心筋梗塞で亡くなっている事が発覚した。

山野繁幸(演:津村和幸)
幸一と春花の父親。娘の春花が両脚を複雑骨折して、家に帰ってきた彼女を抱えて移動。
津村和幸は代表作に『THE JUON/呪怨』、『GOEMON』などがあります。
幸一と春花と食事していると、シンガポールでの取引で20日ほど家を空けるという。
シンガポールに滞在している間に姉弟が大変な目に遭い、幸一に言われ急遽帰国をした。
家に帰って問題はないと幸一から言われると、翌日には再びシンガポールに戻った。
最後は悪魔に取り憑かれていた春花に殺されており、幸一が押し入れの遺体を発見した。

感想

個人的な評価

本作は1作目『パラノーマル・アクティビティ』の日本版続編となっています。
物語としては1作目から4年後であり、一応はアメリカとの繋がりを持っている作品です。
主人公の幸一はアメリカで交通事故に遭い、両脚を複雑骨折して帰国した姉の春花の面倒を見る事になります。
当初は問題なく過ごしていたが、ある夜で異変が起き出すと、次々と不可解な現象が起き始めて幸一はお祓いを頼む事になる。
一時は怪現象は収まるが、父親の帰国に合わせて春花の中にいた悪魔が憑依して、ついに幸一の前に正体を現して最後は殺すというシリーズお馴染みのパターン。
舞台は日本でシリーズの醍醐味であるPOV視点での手法は意外にも馴染んでいました。
何より主人公の幸一を演じた中村蒼と姉の春花を演じた青山倫子の自然体な演技が良い。
どうしても邦画での演技は過剰になるか、ヘタクソに合わせてレベルを落とす傾向にありますが、意外にも本作は悪くなかったです。
以前から言っているようにPOV手法の作品は嫌いだが、本作は思っていた以上に観やすい構成でした。
1作目とは同じようなパターンであるが、そこはジャパニーズ・ホラーのジワジワと来る間の使い方が良かったと思う。
途中まではリアルな姉弟の会話が好印象でしたが、仕掛けを見せたい為にちょっとばかりファンタジーになったのは残念でしたが。
あとは人間の行動心理では暗い中を歩くより、すぐに明かりを付けるはずなので、そこら辺は映画的な演出でちょっとズレたのも惜しい。
ただ、本作最大の魅力は青山倫子の美しさであり、彼女が画面に映っているだけでも充分と思わせる作品でした。