ハイジャック・ゲーム RE-2489

作品紹介

公開年月  2017/04/17
ジャンル  サスペンス/アクション
原作  なし
監督  アレックス・マーキン
脚本  シェシー・ミトルタット
製作  ジョナサン・デルポンテ、チャド・ロー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ワン心トンD.C.へ向かう為、飛行機に搭乗したFBI捜査官のグレッチェン・ブレアは、他の客とのトラブルから幸運にもビジネスクラスの席へ移動する。
グレッチェンは隣の席の男テリー・レノックスとの会話を楽しむが、テリーがある乗客の姿を見て青ざめた表情になる。
テリーは自分を助けたら5000万ドルを支払うと告げる裏で、飛行機はハイジャック犯の集団が乗り込んでいたのだった。

登場人物&出演者

グレッチェン・ブレア(演:デニス・リチャーズ)
主人公。FBI捜査官。交渉人だが、仕事で部下や人質を危険にさらしたせいで左遷される。
デニス・リチャーズは近年の出演作に『ブルーラグーン/恋の目覚め』、『冒険してもいいコロ!』などがあります。
エコノミーで揉め事があって、なぜかビジネスに移るというよく分からない待遇を受ける。
なぜか隣のヤツが今回のカギとなる人物で、

テリー・レノックス(演:カーク・バーカー)
ビジネスクラスの乗客。揉め事があってエコノミーからやって来たグレッチェンと話す。
カーク・バーカーは代表作に『バトル・オブ・マジック/魔術師マーリンとアーサー王』などがあります。
実はハイジャック犯の元仲間で10億ドル相当のダイヤを独り占めして逃げていた。
そのせいで飛行機がハイジャックされ、偶然隣に座ったグレッチェンに助けを求める。
単なる詐欺師で人殺しをしないが、敵の敵は味方の原理でグレッチェンに協力する。

セイディ(演:グリア・グラマー)
客室乗務員を装ったハイジャック犯。テリーの元妻でタフガイで男たちをアゴで使う。
グリア・グラマーは代表作に『新しいワタシの見つけ方』などがあります。
ハイジャック犯のリーダー的存在で何かと指示を出すが、小娘にしか見えない。
頑張って悪党を演じているけど、とてもハイジャック犯のリーダーに見えなかった。
もちろん、最後のキャットファイトが展開されるが、あまりに微妙で拍子抜け。

ルーク(演:ジョルディ・ビラスーソ)
航空保安官。今回の搭乗は一人だけの任務で3回目で、事実を知って焦っていた。
ジョルディ・ビラスーソは代表作に『インビテーション』などがあります。
実はテリーに1000万ドルで雇われており、職務よりもお金が第一だと主張する。
最後は職務を放棄した彼をグレッチェンによって飛行機の外へと突き飛ばされる。

シャープ(演:ドルフ・ラングレン)
ハイジャック犯。一流の技術者で分解と組み立ては得意で飛行機を操縦。セイディに従う。
ドルフ・ラングレンは近年の出演作に『プリズン:インポッシブル』、『キンダガートン・コップ2』などがあります。
コックピットで操縦しているだけで、基本的にセイディが指示を出して黙って従うだけ。

感想

個人的な評価

飛行機内でのハイジャックを扱った映画というのは非常に多い。
限られた空間でのサスペンスには打って付けの舞台とも言える事でしょう。
ただ、綿密に計算された脚本、華のある出演者、監督による演出で左右されてしまいます。
上記の要素を一つでも欠けてしまった場合、一気に駄作へと落ちてしまう。
その代わり、すべてを実現すれば、確実にドキドキとハラハラのある作品になります。
『エアフォース・ワン』、『エグゼクティブ・デシジョン』、『スネーク・フライト』、『フライト』、『フライト・ゲーム』などなど。
上記の作品はすべての条件を満たしていて、アクションもあって、人間ドラマだってある。
そして、本作についてだが、脚本の内容は薄い、微妙な出演者、特徴のない演出。
まず脚本は全体的に薄味で本作のオリジナリティ要素もほとんどない印象です。
どうしても低予算が先に見えてしまい、飛行機内なら安上がりになるという感じでした。
次に出演者はデニス・リチャーズ、ドルフ・ラングレンの知名度ある俳優が出ている。
しかし、肝心の主人公であるデニス・リチャーズは全盛期を過ぎて、整形が崩れた顔面は見るに堪えない状態でした。
ドルフ・ラングレンは悪役で黒幕じゃないし、アクションもほぼしないから意味がない。
では、悪役のリーダー的存在のグリア・グラマーだと、単なる小娘にしか見えず、残念ながら説得力がほぼない。
物語の展開も別に面白いというワケじゃないし、いつドルフ・ラングレンが動き出すかにずっと注目するしかなかった。
だが、頼みの綱であったドルフ・ラングレンはずっと座っていて、仕舞いには詐欺師だった仲間に気絶させられるという残念な見せ場。
本作は飛行機という限られた空間での作品として残念な出来で、満たす要素が一つもなかったので感想に困るようなレベルです。
ずっと真面目なシリアス展開だからネタにできる箇所もなく、こういう作品は本当に困る。
ドルフ・ラングレンが出ているならば、彼が悪役の親玉になって知的に暴れた方が何倍も面白いと思わせる作品でした。