ジョン・ウィック RE-2163

作品紹介

公開年月  2014/10/24
ジャンル  アクション
原作  なし
監督  チャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチ
脚本  デレク・コルスタット
製作  ペイジル・イヴァニク、デヴィッド・リーチ、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

愛する妻のヘレンを失ったジョン・ウィックは、悲しみに暮れていた時に亡き妻から一匹の子犬デイジーと静かに暮らしていた。
そんなある日、ロシア人の若者ジョンの愛者を気に入り、売って欲しいと頼むも無視された事で強引に奪った。
その際に飼い犬のデイジーを殺した事により、ジョンの怒りが爆発し、たった一人で元雇い主の組織を潰す事になるのだった。

登場人物&出演者

ジョン・ウィック(演:キアヌ・リーブス)
主人公。引退した凄腕の殺し屋。裏社会では伝説的な存在でほとんどが顔見知りである。
キアヌ・リーブスは近年の出演作に『47RONIN』、『ファイティング・タイガー』がある。
亡き妻から贈られた飼い犬のデイジーと平穏に暮らすが、ヨセフによって奪われる。
引退していたが、妻が最後に贈った飼い犬を殺された事でヴィゴの組織を潰す行動に出る。
昔の知り合いやツテを使ってヨセフを探し出し、組織もろとも徐々に追いつめていく。
最後は

ミズ・パーキンズ(演:エイドリアンヌ・パリッキ)
ジョンと顔馴染みの女殺し屋。ヴィゴに雇われ、ジョンの殺しを引き受けた。
エイドリアンヌ・パリッキは代表作に『レギオン』、『G.I.ジョー/バック2リベンジ』などがあります。
コンチネンタル・ホテルで仕事をしてはならない掟まで破ってジョンの命を狙った。
しかし、ジョンの返り討ちに遭ってしまい、結局は支配人のウィンストンに粛清される。

マーカス(演:ウィレム・デフォー)
ジョンと顔馴染みの殺し屋。殺しは基本的に狙撃で行う。ジョンとは戦友のような関係。
ウィレム・デフォーは近年の出演作に『きっと、星のせいじゃない。』、『グランド・ブダペスト・ホテル』などがあります。
ジョンが妻を失った悲しみを一番に感じて、裏社会から簡単には足を洗えないという。
ヴィゴに雇われてジョンの命を狙うチャンスが幾度もあったが結局は見逃している。
更に裏切った事で息子が殺される原因となって、ヴィゴに復讐として拷問の末に殺される。

ヨセフ(演:アルフィー・アレン)
ロシアン・マフィアのボス、ヴィゴの息子。残虐で自己中心的で欲望に忠実なバカ息子。
アルフィー・アレンは代表作に『エリザベス』、『ブーリン家の姉妹』などがあります。
ガソリンスタンドに立ち寄った際にジョンの車を気に入り、その晩に強奪して犬を殺した。
当初からジョン・ウィックの恐ろしさが分からず、楽しくやっているバカ息子の鑑。
ヴィゴがジョンに脅されて居場所を突き止められるとあっさりと始末される。

アヴィ(演:ディーン・ウィンタース)
ヴィゴの右腕。ロシア語が分からず、度々話されると英語で話すよう頼んでいる。
ディーン・ウィンタースは代表作に『陰謀のセオリー』、『P.S.アイラブユー』があります。
ジョンがヴィゴの命を狙っていて共に逃げ出すも結局はあっさりと殺される。

ヴィゴ(演:ミカエル・ニクヴィスト)
ロシアン・マフィアのボス。ジョン・ウィック最後の大仕事で勢力を拡大した。
ミカエル・ニクヴィストは代表作に『ミレニアム』シリーズ、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』などがあります。
バカ息子のヨセフがジョンの車を奪い、犬を殺した事で激昂して早急な対策を敷く。
組織のメンバーを総動員しても止められず、ジョン顔見知りの殺し屋を雇う事に。
しかし、それでもジョンは止まらず、ついに息子の居場所を教えて復讐を遂げさせる。
裏切り者のマーカスを殺した事で今度は命を狙われ、逃げ出す寸前で殺される。

オーレリオ(演:ジョン・レグイザモ)
盗難車を解体する店のオーナー。ヴィゴが雇い主だが、ヨセフの言動には従わない。
ジョン・レグイザモは近年の出演作に『シェフ/三ツ星フードトラック始めました』、『悪の法則』などがあります。
ヨセフが盗んだのがジョンの車だと知って、彼を殴った上に立ち去るように言い渡した。
その後、訪れたジョンに酒をおごるとともに車を奪ったのがヨセフだと告げた。

シャロン(演:ランス・レディック)
コンチネンタル・ホテルのマネージャー。引退したジョンを歓迎の言葉で出迎えた。
ランス・レディックは代表作に『ジョナ・ヘックス』、『ホワイトハウス・ダウン』がある。
ホテルで掟を破ったパーキンスの不祥事にジョンへ丁寧な言葉で謝罪をした。

ウィンストン(演:イアン・マクシェーン)
コンチネンタル・ホテルの支配人。ホテルの中での殺しの仕事を禁じる掟を作っている。
イアン・マクシェーンは代表作に『魔法使いの弟子』、『スノーホワイト』などがあります。
掟を破ったパーキンズを始末し、逃げようとしたヴィゴの居場所をジョンに教えた。

感想

個人的な評価

本作は『マトリックス』などでスタントやコーディネーターを手がけてチャド・スタエルスキにとって監督デビュー作となります。
アクションのスタントやコーディネーターから映画監督になる事は珍しくないが、大抵の場合はB級映画止まりとなる。
しかしながら、本作は大金を注ぎ込んだ作品となっていて、アクション映画としてかなり派手な作品となっています。
その内容はかなり単純で、凄腕の元殺し屋が飼い犬を殺された事で、ロシアン・マフィアの組織をぶっ潰す事になります。
あくまで本作のメインは復讐劇であるが、主人公は伝説的な殺し屋であり、組織から送り出される刺客を次々と倒していきます。
そこで生きてくるのが監督のスタントコーディネーターとして能力で、本編に渡って繰り広げるアクションが最大の魅力となっています。
そんな本作で主人公であるジョン・ウィックを演じるのはキアヌ・リーブスです。
無表情な演技では右に出る者がいないキアヌ・リーブスにとってハマリ役となりました。
とにかく、襲ってくる刺客を無表情でぶっ殺していく様子は見ていて気持ちいい。
そこに昔の殺し屋仲間であって、ジョンに対して個人的な感情を持つマーカスを演じるウィレム・デフォーもなかなか良い。
いつもは悪役が多く、主人公と敵対する立場だが、本作では敵であるけど味方という微妙なところを上手く演じています。
それに加え、本作で事件を起こしたヨセフを演じるアルフィー・アレンの放蕩息子ぶりもかなり似合っていました。
もちろん、そんなバカ息子の父親であるヴィゴを演じたミカエル・ニクヴィストは、危機感を持ちながら余裕を漂わせる演技も良い。
本作の面白いところは裏社会で殺し屋が何人もいて、彼らは独自のルールに従っている点であり、それをきちんと説明している点だろう。
内容は単純でありながら土台がしっかりしているおかげで現実味がちゃんと出ている。
調子に乗った放蕩息子をぶっ殺すという爽快感があって、何より豊富なバリエーションの殺しを魅せてくれる作品として非常に面白い。
本作はシリーズ化に向いている作品であり、ジョン・ウィックという魅力あるキャラクターがどこまで活躍するか楽しみである。