作品紹介
公開年月 | 2014/12/01 |
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ジャンル | アクション/SF/青春 |
原作 | なし |
監督 | ガブリエレ・サルヴァトレス |
脚本 | アレッサンドロ・ファッブリ |
製作 | カルロッタ・カローリ、フランチェスカ・シーマ、ほか |
製作国 | イタリア、フランス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ヒーローに憧れる内向的な少年ミケーレは学校でいじめれてばかりいた。
ステラが催したハロウィンのパーティでもいじめっ子に追い詰められ、なんとかトイレから脱出して家に帰る。
翌日、起きたミケーレは自分の体が透明になっている事を知って戸惑ってしまう。
そんな時、アンドレイという男が現れ「ディヴィジョン」という謎の組織が特殊能力者を誘拐して戦争兵器に利用している事を知る。
特殊能力に目覚めたばかりのミケーレは、子供たちの命と平和を守る為に戦うのだった。
登場人物&出演者
・ミケーレ(演:ルドヴィコ・ジラルデッロ)
主人公。シングルマザーで警察官の母親を持つ。内向的で学校ではいじめられっ子である。
ルドヴィコ・ジラルデッロは本作が映画デビュー作となっています。
当初は冴えない少年だったが、徐々に発現していく特殊能力が運命が変わる。
実の父親であるアンドレイの登場により、その能力は母親から受け継いでいると知る。
ジョヴァンナが養母だと知って少し距離を置くが、自分の事を心底愛していると分かって再び関係を取り戻した。
・ジョヴァンナ(演:ヴァレリア・ゴリノ)
ミケーレの母親。警察官で同時にシングルマザーである。ミケーレを大切に思っている。
ヴァレリア・ゴリノは代表作に『レインマン』、『ホット・ショット』などがあります。
実はミケーレが養子だという事実を話しておらず、少しばかり負い目を感じる。
本当の子供ではなくても、自分にとって宝であるミケーレを何よりも大事にしている。
・ステラ(演:ノア・ザッタ)
ヒロイン。ミケーレがずっと片想いしている女の子。体操競技で平均台をやっている。
ノア・ザッタは本作が映画デビュー作となっています。
クラスでは人気があるけど、実は厳しい両親のおかげで友達が少ない。
誘拐された時にミケーレが助けた事で更に二人の仲は進展していく。
・ブランド(演:エネア・バロッジ)
ミケーレのクラスメイト。いじめっ子で何かにつけてミケーレをいじめている。
エネア・バロッジは本作が長編映画デビュー作となっています。
テニスの試合では透明になったミケーレのイタズラで負けてしまい、父親から怒られる。
控え室でミケーレが脅すが、その後、何者かによって誘拐されて行方不明となる。
・イヴァン(演:リカルド・ガスパリーニ)
ミケーレのクラスメイト。ブランドとともにミケーレをいじめている。
リカルド・ガスパリーニは本作が映画デビュー作となっています。
父親は刑務所から出所したばかりで、彼自身は注意欠陥・多動性障害を患っている。
友人のブランドが誘拐されるが、敵のアジトにミケーレを潜入させる協力をする。
・バジリ博士(演:ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ)
心理捜査官。行方不明になっていた子供たちの捜査に協力している。
ファブリッツィオ・ベンティヴォリオは代表作に『ブルーノのしあわせガイド』があります。
特殊能力を持つミケーレを怪しんで誘拐しようとするが、実は操られていただけだった。
・アンドレイ(演:クリスト・ジフコフ)
放射線によって特殊能力を得たスペシャル。ロシア人でミケーレの実の父親。
クリスト・ジフコフは19作に出演し、代表作に『パッション』などがあります。
能力の副作用で失明しているが、人の心を読み、記憶を消す事ができる。
ミケーレに真実を話し、捕らわれた子供たちを助ける為にジョヴァンナに協力する。
・アルティーリョ(演:ヴァーノン・ドブチェフ)
放射線によって特殊能力を得たスペシャル。ディヴィジョンの一人で子供を誘拐する。
ヴァーノン・ドブチェフはフランス出身で、代表作に『ブロセリアンドの魔物』、『007/私を愛したスパイ』などがあります。
実際には手を下さず、自身の能力である他者を操る事で計画を進めていた。
感想
個人的な評価
イタリア製のスーパーヒーロー映画の登場です。
近年はマーベルを筆頭にスーパーヒーローを題材にした実写映画化がヒットしています。
その多くは昔からあったコミックが原作となっています。
しかし、本作のようなオリジナルの作品も増えているのも事実です。
それはアメコミに限らず、本作のようにイタリアから新たなスーパーヒーローが誕生した。
イタリア映画として総製作費が11億円で、数多くの映画賞を受賞しています。
主人公のミケーレは学校でいじめられっ子であり、冴えない毎日を送っています。
だが、あるきっかけで透明になる特殊能力が発現し、ミケーレの運命が変わっていく。
ミケーレを始めとした子役たちは、本作が長編映画デビュー作となっている。
彼らは当然のようにイタリア語を話しているが、それを除けばハリウッド映画に見える。
特殊能力を表現する映像はハリウッドに負けていないぐらいクォリティが高い。
更に子供を主人公にしている事で、物語全体をマイルドな雰囲気にした効果がある。
子役たちの演技もレベルが高いおかげで違和感なく鑑賞ができる。
主人公がいじめられっ子で、能力のおかげで変わっていくのは『スパイダーマン』の設定から着想を得ているだろう。
放射線で遺伝子が変化して特殊能力を得るとか、もう完全に『スパイダーマン』の世界です。
しかも、いじめっ子が最後に主人公と協力していく点でも『スパイダーマン』っぽい。
大ヒットした作品をお手本にしているおかげで良作になっていると思います。
主人公の能力は透明になるだけだが、別の能力の片鱗も垣間見る事ができます。
同時に続編を臭わせる設定もいくつか散見し、シリーズ化を狙った作品だと言える。
早くも続編が製作されていて、イタリア映画として期待されている事が分かるだろう。