作品紹介
公開年月 | 2018/12/28 |
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ジャンル | コメディ/ラブロマンス |
原作 | なし |
監督 | アビー・コーン |
脚本 | アビー・コーン、マーク・シルヴァースタイン |
製作 | マックG、メアリー・ヴィオラ、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
自分の容姿にコンプレックスがあり、仕事も恋も積極的になれないレネー。
ある日、自分を変えようとジムに通い始めたレネーだが、そこでハプニングが起きて頭を打って気を失ってしまう。
レネーが目覚めると、絶世の美女に変身していると勘違いし、超絶ポジティブな性格に生まれ変わって仕事も恋愛も絶好調になっていくのだった。
登場人物&出演者
・レネー・ベネット(演:エイミー・シューマー)
主人公。リリー・ルクレア社の通販部門に勤める。自分の容姿に自信がなく卑屈な性格に。
エイミー・シューマーは代表作に『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』、『クレイジー・バカンス/ツイてない女たちの南国旅行』などがあります。
スポーツジムで頭を打って、自分が絶世の美女になったと勘違いして自信を持ってしまう。
その勘違いでイーサンと出会い、会社の新製品を売り出す統括責任者にまで上り詰める。
逆に冴えない友達をバカにし、イーサンを裏切って浮気しようとする性格の悪さは変わらず。
最後は勘違いだと気付き、開き直って新製品の宣伝を成功させ、仕事と恋人を取り戻した。
・イーサン(演:ローリー・スコーヴェル)
テレビ局の裏方で働く好青年。本来はカメラマン志望だが、男臭い業界に馴染めていない。
ローリー・スコーヴェルは代表作に『ディーン』、『カジノ・ハウス』などがあります。
クリーニング店で勘違いするレネーから積極的にアプローチされ、押され気味に承諾する。
圧倒的な自信で周りを惹きつけるレネーの魅力に気付き、いつの間にか虜となっていた。
魔法が解けたレネーから一方的な別れを告げられてしまい、どうする事もできずにいた。
最後は謝罪するレネーを受け入れて、彼女のすべてが好きだと改めて話して再び付き合う。
・ジェーン(演:ビジー・フィリップス)
レネーの親友。モテない三人組の一人。服装は地味で色気がない。酒を飲むのが大好き。
ビジー・フィリップスは代表作に『俺たちフィギュアスケーター』、『ザ・ギフト』がある。
なんとかして男を捕まえようとネットで出会いを求めてレネーとヴィヴィアンを誘った。
絶世の美女だと勘違いしたレネーの言葉に対して何も言えず、適当に話を合わせていた。
グループでのコンパではレネーにバカにされてしまい、自力でなんとか男たちを捕まえた。
最後はレネーの謝罪とプレゼンで自分たちを使った事に感動し、彼女を許して元に戻った。
・ヴィヴィアン(演:エイディ・ブライアント)
レネーの親友。モテない三人組の一人。チビで肥満体。オタク気質で話が少しマニアック。
エイディ・ブライアントは代表作に『ビッグ・シック/ぼくたちの大いなる目ざめ』、『ザ・スター/はじめてのクリスマス』などがあります。
レネーが持ち帰った化粧品でバッチリとメイクするが、娼婦みたいに派手だと話していた。
絶世の美女だと勘違いしたレネーの言葉に対して何も言えず、自信を持つ彼女を褒めた。
グループでのコンパではレネーにバカにされるが、ジェーンとともに自力で男を捕まえた。
最後はレネーの謝罪とプレゼンで自分たちを使った事に感動し、彼女を許して元に戻った。
・メイソン(演:アドリアン・マルティネス)
リリー・ルクレア社で通販部門に勤める。チャイナタウンの地下室でレネーと働いている。
アドリアン・マルティネスは代表作に『LIFE/ライフ』、『フォーカス』などがあります。
楽しい職場にしたいレネーと違い、黙々と自分の仕事をしたいだけで世間話も苦手である。
レネーが本社の受付嬢に異動するも、トイレで下痢と必死に戦っていてほとんど聞かず。
魔法解けたレネーになぜか利用され、新製品のプレゼンで裏方として舞台の装置を動かす。
最後は開き直ったレネーのプレゼンになぜか感動し、拍手喝采を受けてガッツポーズした。
・グラント・ルクレア(演:トム・ホッパー)
エイヴリーの弟。イケメンでマッチョ。新製品について知っているがポストは不明。
トム・ホッパーは代表作に『Saxon』、『ノース・ウォリアーズ/魔境の戦い』があります。
雑誌でブラジル人のモデルとデートしているところを撮られるが、恋人じゃないという。
多くの財産を持っているが、金目当てで近寄る人間に悩み、自信を持つレネーに惹かれる。
ボストンでのプレゼンでレネーの部屋に来て誘うが、思い留まった彼女に追い出された。
最後は新製品のプレゼンを成功させたレネーを褒めるが、それを見抜いた姉も褒めていた。
・エイヴリー・ルクレア(演:ミシェル・ウィリアムズ)
リリー・ルクレアのCEO。会社の女性たちから憧れの存在。甲高い声がコンプレックス。
ミシェル・ウィリアムズは近年の出演作に『ヴェノム』、『ゲティ家の身代金』があります。
一般層向けの新製品の知識がなく、エリート志向だったせいで戦略に行き詰まってしまう。
自信たっぷりなレネーを受付嬢に採用し、新製品に鋭い意見をした彼女を気に入っていた。
レネーの有能さを認めて新製品の統括責任者に抜擢し、プレゼンもすべて任せていた。
最後は開き直ったレネーのプレゼンが大成功を収め、引き続いて彼女を統括責任者に迎えた。
・リリー・ルクレア(演:ローレン・ハットン)
一代で化粧品会社を立ち上げた。エリート志向の化粧品を売りにして会社を拡大した。
ローレン・ハットンは代表作に『アメリカン・ジゴロ』、『ワンス・ヒドゥン/恋のチューチューバンパイア』などがあります。
量販店への参入を試みて新製品を出そうとするが、エイヴリーを筆頭に一般層の戦略に困る。
レネーの意見で一般層に受ける新製品のヒントを得て、ドレッシング集めの趣味も一致する。
全面的に孫のエイヴリーに新製品の開発と販売を任せ、あくまで裏方として見守っていた。
最後は開き直ったレネーのプレゼンが成功しするが、それを見抜いたエイヴリーを褒めた。
感想
個人的な評価
本作は『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』で知られるエイミー・シューマーの主演作となります。
エイミー・シューマーは全米でNo.1とされるコメディエンヌとして知られています。
まず、この作品は男性が女性かによって捉え方が変わってくると思います。
人間は誰でも自分の容姿に対してコンプレックスを持っていて、他人から見て完璧だと言われても本人はそう思わない。
これが世界を股にかけるスーパーモデルであっても、体型の崩れた一般人であっても、多分、そのような悩みはあるはず。
それをテーマにしているので、必然的に容姿へのこだわりが強い女性の方が共感すると思う。
つまり、個人的に本作は納得のできるところが少なく、何より主人公に対する共感は得られませんでした。
主人公は容姿が悪いから活躍できないと文句を言っていますが、努力もせず、失敗すると自分だけがツイていないと諦める。
これは容姿以前に性格が醜くて、そりゃ誰も近寄りたくないと感じさせる。
ただ、それは主人公が魔法にかかる為のギャップを演出しようとした結果で、そこから成長して中身も美しくなると思いました。
しかし、実際はなんの努力もせずに容姿が良くなったと主人公が勘違いしただけで根底の醜く性格は成長していません。
現に冴えない友人たちを小バカにして、冴えない客に対しても適当な扱いをしている。
自分がやられて嫌だった行動をそのまま他人にしているし、魔法が解けて元に戻ると謝っていたが、逆に勘違いしたままならどうなっていたのか予想が付いてしまう。
本来なら主人公の成長を描くべきだが、本作はただ自信をつけただけで中身は何も変わっておらず、変化した環境で悪化しているようにしか見えなかった。
この部分が一番大事であり、それにまったく触れず、ラストのハッピーエンドすら首を傾げるような展開に思えてしまった。
確かに自信を持って、自分を好きになれば、それは他人も好きになるのは分かります。
そこら辺の描こうとした主人公の自信はしっかりと伝わるし、周囲の人間を魅了するだけの強さがあると分かります。
その自信で性格の醜くさを覆い隠しているだけだし、周囲の人間がみんな優しいから主人公は嫌われずに済んだと思います。
どうしても主人公の成長を感じられなかったところが気になり、自信を見せる変化がそれを上回るほどの説得力は伝わらなかったです。
あと、吹き替えの渡辺直美は他の芸能人よりも上手かったと思うが、一番は主人公のキャラクターに合っていたところだろうと思う。