ダーク・インフェルノ VD-361

作品紹介

公開年月  2016/12/09
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ボビー・バルバチオル
脚本  ルカ・ベルコヴィッチ、パウル・ペトク
製作  ヴァラディ・フロリン、ルイス・マンディロア、ほか
製作国  ルーマニア
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ルーマニアの刑務所を出所したニッキーは、男と駆け落ちした娘イライザを取り戻す為に旧友のジミーたちと滞在先に乗り込んだ。
ニッキーはイライザを見つけてトランクに押し込み、暗闇の林道を走行中に何かが衝突して車は崖から転落して大破してしまう。
大ケガを負いながら一命を取り留めたニッキーたちは、森の奥深くに佇む廃ホテルに止まるが、それは悪夢の始まりとなるのだった。

登場人物&出演者

ニッキー(演:ルイス・マンディロア)
主人公。ルーマニアの刑務所に5年いて、ようやく出所してきた。
ルイス・マンディロアは代表作に『沈黙の粛清』、『2バッドガイズ』などがあります。
兄弟同然のジミーが迎えに来て、服役前は天使だった娘を元妻から連れ出そうとする。
娘がジャンキーと駆け落ちしたと知ってブチ切れ、強引に連れ出すもの事故で廃ホテルへ。
リーダーとして廃ホテルを逃げ回るが、ジミーが別行動したまま殺されて悔しがる。
最後は殺人鬼のリーダー格とタイマンするも圧倒し、イライザと廃ホテルを生還した。

イライザ(演:ロクサーナ・ルカ)
ヒロイン。ニッキーの娘。母親の宝石を盗んでジャンキーのボグダンと駆け落ちしていた。
ロクサーナ・ルカは代表作に『Smokers』などがあります。
父親をヒーローだと慕っていたが、刑務所に入ってからガッカリしてジャンキーと付き合う。
廃ホテルに到着してもニッキーを嫌うが、殺人鬼に追いかけられて絆が徐々に復活していく。
ニッキーと廃ホテルを脱出する寸前まで来るが、ジミーとボグダンを助ける為に戻った。
最後は捕まってレイプされかけるが、ニッキーに助けられて廃ホテルを脱出して生還をした。

ジミー(演:ピーター・ドブソン)
ニッキーとは兄弟同然の親友。出所してきたニッキーの出迎えにワザワザ来てくれた。
ピーター・ドブソンは代表作に『メイド・イン・L.A.』、『2:22』などがあります。
イライザの現状を知るも何も言わず、ニッキーに従ってジャンキーたちから居場所を聞く。
ニッキーとイライザを連れ出すが、事故で肋骨を何本か折るもなんとか歩いて廃ホテルへ。
なぜか意味のない足止めをして、ニッキーたちと逸れるもすぐに見つけて追いかけた。
最後は追い詰められたニッキーたちの為に囮となって、殺人鬼のリーダー格に殺された。

ボグダン(演:ボグダン・マルホディン)
イライザの恋人でルーマニア人。重度のジャンキーで常にドラッグを持ち歩いている。
ボグダン・マルホディンは代表作に『California Dreamin’ (Nesfarsit) 』、『The Wreck』などがあります。
イライザが盗んだ宝石でイタリアに行くつもりが、実は彼女に売春させる為だと判明する。
ニッキーにボコボコにされ、車のトランクにムリヤリ詰められるも事故では軽い打撲だけ。
廃ホテルでは雑な扱いをされて、イライザにも嫌われて結局は単独で外に逃げようとした。
最後は女の殺人鬼と追いかけっこするも疲れて、そのまま抵抗もせずに黙って殺された。

マリア(演:マヌエラ・ハラボル)
ニッキーの元妻。金には困っておらず、大きな家にイライザと二人暮らししている。
マヌエラ・ハラボルは代表作に『ヴェロニカ』、『Invisible: The Chronicles of Benjamin Knight』などがあります。
出所してきたニッキーにイライザの駆け落ちと、宝石を盗まれた事を怒りながら話していた。
最後は駆け落ちしたイライザの居場所はジャンキーたちが知っているとニッキーに話した。

・人喰い食人鬼(演:フロリン・ケヴォルキアン)
廃ホテルを拠点にしている殺人鬼たちのリーダー格。上半身裸にコートを着こなす。
フロリン・ケヴォルキアンは代表作に『Amen.』、『トレジャー/オトナタチの贈り物』などがあります。
仲間が次々とニッキーたちに殺されるも、死体を見ても特に感情を出さずにゆっくり追う。
ニッキーたちの為に囮となって捕まったジミーを見つけると、有無を言わさず無表情て殺害。
ジミーとボグダンの死体を吊ると、ニッキーたちを誘い出し、満を持して対峙を果たした。
最後はニッキーとタイマン勝負を挑むが、まったく歯が立たずあっさり返り討ちに遭った。

感想

個人的な評価

本作は人気SFドラマ『12モンキーズ』のプロデューサーが参加している作品となります。
2001年に同じ邦題のテレビ映画が製作されていますが、当然のように無関係です。
原題がまったく違っている上に、内容は「ダーク」でも「インフェルノ」でもなかったです。
多分、出した当時「インフェルノ」のタイトルが付く作品があって便乗したと思われる。
まず、物語のほとんどが薄暗い廃ホテルで展開されるので、しっかりと目を凝らさないと何をやっているのか分かりません。
次に主人公と娘に関するエピソードが後出しの回想だからテンポが非常に悪く、どちらもクズという救われない設定。
つまり、「ダーク」は薄暗さ、「インフェルノ」は拷問のようなつまらなさにかけているかもしれない。
肝心の殺人鬼たちは数がやたら多く、そのせいで出オチな感じで簡単に倒される弱さでした。
気付いたら殺人鬼のリーダー格が出てきて、ゆっくりと主人公たちを追い詰めが、戦ったらあまりにも弱すぎて笑った。
主人公を含めて4人で廃ホテル内を逃げ回るが、2人を退場させたいが為に不自然な行動させるのは如何なものかと。
一番の問題は車の事故で主人公たちはボロボロのはずなのに、元気な殺人鬼たちが一撃で倒される弱さでしょうね。
ビックリするほどに魅力的なところはないが、逆に尖った部分がないから、味のない料理を食べている感じで退屈でした。