作品紹介
公開年月 | 2012/09/01 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | 都市伝説 『ひとりかくれんぼ』(モチーフ) |
監督 | 鳥居康剛 |
脚本 | いよく直人 |
製作 | 藤本款、大橋孝史 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
高校の映画部に所属する倉田さくらと塚本康介は活動として自主製作映画を作ろうとした。
都市伝説の「ひとりかくれんぼ」を題材にして、実際に降霊術を撮ろうと計画していた。
この疑似恐怖体験をホラー映画にしてコンクールを狙い、顧問の陽子先生を誘い、深夜の学校で撮影を始めるのだった。
登場人物&出演者
・倉田さくら(演:野中美郷)
主人公。映画部の三年生。卒業を迎えるという事で自主製作映画を作ろうと提案している。
野中美郷はアイドルグループ「AKB48」の元メンバーで、長編映画デビュー作となります。
都市伝説「ひとりかくれんぼ」を題材にするが、誰よりもリアリティにこだわっている。
美咲のせいで撮影が中断されるが、秘かに儀式を完結させるも状況を楽しんでいた。
ようやく一人になってから状況の悪化を知って、康介と再会するも儀式が終わらないと知る。
最後は編集作業をしていた陽子先生の前にみんなと現れ、一緒にあの世へ行く為に出てきた。
・塚本康介(演:鮎川太陽)
映画部の三年生。卒業を控えていて、コンクールで入賞を目指して自主製作映画を作る。
鮎川太陽は代表作に『大奥』、『女子高』などがあります。
「ひとりかくれんぼ」をやらせのつもりで始まるが、さくらの本気に少し嫌悪感を持つ。
仁志や基樹とともに定点カメラを設置し、本気のさくらに呆れ、ビビる美咲を説得していた。
最後は編集作業をしていた陽子先生の前にみんなと現れ、一緒にあの世へ行く為に出てきた。
・美咲(演:替地桃子)
映画部の三年生。さくらとは親友。極度のビビリなのにホラー映画の撮影にムリヤリ参加。
替地桃子は代表作に『こっくりさん劇場版/新都市伝説』、『血まみれスケバンチェーンソーRED』シリーズなどがあります。
「ひとりかくれんぼ」の製作が決まってから、ずっとビビって何度も撮影を中断させる。
男子たちがいなくなると、さくらと一緒に探すが、その際に何度も「帰ろう」と口にする。
人形がなくなってさくらが一人で様子を見ていると、幽霊に見つかってあの世へ付いていく。
最後は編集作業をしていた陽子先生の前にみんなと現れ、一緒にあの世へ行く為に出てきた。
・仁志(演:真樹孝介)
映画部の二年生。基樹と同級生で息の合うコンビ。何かと先輩たちに気を使っている。
真樹孝介は本作が長編映画デビュー作となります。
コンクール用の自主製作映画では1階の廊下に定点カメラを設定して、理科室へ戻っていく。
基樹の代わりに撮影を担当するが、ビビリまくる美咲の説得も聞かずに断行していた。
美咲のせいで撮影が中止になり、基樹を探していたが、幽霊に見つかってあの世へ行く。
最後は編集作業をしていた陽子先生の前にみんなと現れ、一緒にあの世へ行く為に出てきた。
・基樹(演:たら)
映画部の二年生。カメラを担当している。シャツを出していて軽いノリで適当に話している。
たらは本作が長編映画デビュー作となります。
コンクール用の自主製作映画では2階にある女子トイレに定点カメラを設置していた。
映画を盛り上がる為に一人だけ別の場所に移動し、カメラを用意するも連絡がつかなくなる。
女子トイレで一人幽霊の衣装に着替えたが、本当の幽霊に見つかってしまい連れ去られる。
最後は編集作業をしていた陽子先生の前にみんなと現れ、一緒にあの世へ行く為に出てきた。
・土屋先生(演:橋倉靖彦)
映画部の顧問。卒業を控える三年生がコンクール用の自主製作映画を作る際に決定権を持つ。
橋倉靖彦は代表作に『野人』、『おとうふ』などがあります。
夜の学校で撮影をしたい申し出に最初は拒んでいたが、陽子先生の説得で仕方なく了承する。
撮影を23時までしか許さなかったが、陽子先生が持ってきた缶ビールを2本で酔い潰れる。
「ひとりかくれんぼ」に参加させられていた事を知らず、目を覚まして異変に気付く。
最後はさくらたちの前に現れるが、真っ先に幽霊に見つけられ、陽子先生の迎えにも来た。
・陽子先生(演:田中涼子)
映画部の副顧問。卒業を控える三年生がコンクール用の自主製作映画に肩入れしている。
田中涼子は代表作に『妖怪大世紀』、『日本で一番怖い話/江戸怪談』などがあります。
康介の考えるやらせではなく、さくらが目指すリアリティあるやり方に賛同して協力する。
邪魔者である土屋先生を缶ビール2本で酔い潰し、さくらたちに本物の包丁を提供していた。
映画部の生徒たちが全員消えた後、残っていたテープを回収して編集しようと画策する。
最後は「ひとりかくれんぼ」に参加させられていた事も知らず、みんなと仲良くあの世へ。
感想
個人的な評価
本作は2ちゃんねるで流行った都市伝説をモチーフにしています。
実写映画として三作目となりますが、当然のように前二作とはまったく関連性がないです。
前二作は単なる降霊術だった「ひとりかくれんぼ」を映画用にアレンジして、別物にして良さを見事に潰していました。
そもそも、こういう低予算ホラー映画というのはアイドルや売れない三流役者が出演して作品の質を低下させている。
そんな本作のセールポイントは中身ではなく、アイドルグループ「AKB48」に所属していた主演を務める野中美郷となります。
残念ながら野中美郷は初めて見ましたし、そんなモノは個人的になんの意味もないので、ほとんど期待せずに鑑賞しました。
始まって数分でカメラのアングルや演出に違和感があって、小規模な状況をごまかす為に登場人物の顔をアップで撮る方法を取っています。
これによってショボイ雰囲気をごまかそうとしているが、そのせいで肝心の何が起きているのか分かりません。
予算がないから直接的な描写はできないので、登場人物の顔をアップにして、画面の外で発生させて彼らのレベル低いリアクションを眺めるしかないです。
多分、監督はPOVに近いような撮影方法を目指しただろうが、どうやらその基本的なルールを分かっていないような印象でした。
一人称視点でやるならば、最初から最後までやらないといけないし、三人称視点なら最後まで貫いて欲しいところです。
しかし、本作はごちゃ混ぜにしていて、怖いだろうという雰囲気だけを先行させたせいで視点がバラバラになってしまっている。
予算がほとんどないのか、ようやく終盤になって幽霊が出てくるけど、本当にオマケ程度で物語のほとんどは前フリだけに使っていました。
普通の前フリなら最高潮に達した時に満を持して堂々と幽霊が登場するが、本作は本当にオマケで出しているような感じでした。
ラストは「ひとりかくれんぼはやらない方がいい」という教訓を出して、みんなで仲良くあの世に行く結末も本作を象徴していました。
視点に統一感がないし、幽霊は怖くないし、長い前フリからのオチも弱いし、出演者は誰も知らないし、タイトル繋がり以外で巡り合う事はなかっただろうとゴミ映画でした。