HK 変態仮面/アブノーマル・クライシス RE-2379

作品紹介

公開年月  2016/05/14
ジャンル  アクション/コメディ
原作  あんど慶周 『究極!!変態仮面』
監督  福田雄一
脚本  福田雄一
製作  間宮登良松、村田嘉邦、ほか
製作国  日本
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

世界中から次々とパンティが消えていく謎の現象がメディアを賑わせる中、色丞狂介は愛子のパンティを被り、変態仮面として悪を退治する日々を送っていた。
市民からもその活躍を認められるようになり、やりがいを感じる一方、そんな狂介を複雑な思いで見つめる愛子との間には次第に溝が深まっていく。
そんな中、同級生の愛子に秘かな想いを寄せる真面目な学生・真琴正が狂介への憎悪を募らせていくのだった。

登場人物&出演者

色丞狂介/変態仮面(演:鈴木亮平)
主人公。SM女王の母親とマゾで刑事だった父親から生まれた希代の変態である。
鈴木亮平は近年の出演作に『忍びの国』、『海賊と呼ばれた男』があります。
前作に引き続きビルドアップされた肉体と、再現された変態は完璧なキャラクターになる。
変態でありながらも、実は純粋な心の持ち主というアンバランスな性格も際立つ。
それを鈴木亮平が見事に演じきっていて、二つの顔を上手く魅せている。
特に変態仮面へと変身した時の強烈なキャラクターはさすがの一言と言えるだろう。

姫野愛子(演:清水富美加)
ヒロイン。前作より狂介の想いが届き、大学生となった本作では恋人として登場する。
清水富美加は近年の出演作に『東京喰種トーキョーグール』、『暗黒女子』などがあります。
狂介を変態仮面として知っていて、その活躍を認めるが、変態の彼を良く思っていない。
パンティを被らない普通の狂介を熱望するも、それが二人のすれ違いを生み出す事に。
しかし、最後には狂介への想いを見せつけていて、彼以上に彼の事を好きだと見せます。

大金玉男(演:ムロツヨシ)
悪役。前作では狂介の通う高校を手に入れようとするが、変態仮面によって阻止される。
ムロツヨシは近年の出演作に『銀魂』、『金メダル男』などがあります。
前作ではロボットの爆発に巻き込まれて体を失うが、大金ホールディングの技術でアンドロイドとして蘇る。
相変わらず気の抜けた立ち回りだが、変態仮面を追い込むも逆にパワーアップさせる。

真琴正(演:柳楽優弥)
色丞狂介が通う大学の同級生。見た目通り真面目な学生で愛子に想いを寄せている。
柳楽優弥は近年の出演作に『銀魂』、『任侠野郎』などがあります。
狂介と違って変態ではないが、彼に対する憎悪を利用されて怪人に改造される。

彩田椎名(演:水崎綾女)
色丞狂介が通う大学に新しく赴任した女教授。赴任初日で狂介に告白をする。
水崎綾女は代表作に『赤×ピンク』、『ハニー・フラッパーズ』などがあります。
実は大金玉男と繋がっていて、変態仮面である狂介を弱体化する為に近づいた。

変態仙人(演:安田顕)
飛騨の山奥に住んでいる。変態の頂点に立つ伝説の変態だと言われた変態。
安田顕は近年の出演作に『銀魂』、『任侠野郎』などがあります。
実は狂介の祖父であり、その徹底した変態ぶりは頂点に相応しい存在。
更にブラを顔に装着する事で変態パワーを発揮する特殊な能力を持っている。

感想

個人的な評価

週刊少年ジャンプの黄金期に登場したギャグ漫画の実写映画化の続編。
20年の時を経て実写映画化されたが、その内容は真面目にバカをやっている作品だった。
それはなんと言っても、主人公である色丞狂介/変態仮面を演じた鈴木亮平でしょう。
和製クリスチャン・ベイルと言われる鈴木亮平は、前作でわずか一ヶ月で15キロも増量した上で筋肉を身につけた。
それはまさしくクリスチャン・ベイルが『バットマン・ビギンズ』でやってみせた体作りとまったく一緒でした。
前作ではあまり期待されていなかったけど、予想以上の大ヒットで続編が作られました。
本作では当然のように製作費が増え、前作よりもパワーアップした映像が散りばめられる。
もちろん、そこには主人公とヒロインの関係性が発展したドラマもあって、姫野愛子を演じている清水富美加も魅力的です。
変態仮面の変態度はMAXレベルとなって、演じている鈴木亮平の超絶なインパクトが前作を軽く上回っている。
前作の悪役で変態仮面の宿敵・大金玉男のムロツヨシも相変わらずの存在感を出す。
大学生となった狂介と同級生の真面目な学生・真琴正を演じる柳楽優弥も、強烈なキャラクターを発揮しています。
とにかく、本作は前作よりも数段パワーアップした変態度が見どころとなっています。
そこにシリアスな展開になりそうなところをかみ砕くコミカルな演出も冴え渡っている。
やはり、変態仮面に変身した時の鈴木亮平の演技が見事であり、それだけも一見の価値がある素晴らしい良作だと言えます。
個人的には『スパイダーマン』をリスペクトしたワザとらしい演出もかなり良かったです。