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ゴジラ×メガギラス/G消滅作戦 VD-261

ゴジラ×メガギラス/G消滅作戦 VD-261

作品紹介

公開年月  2000/12/16
ジャンル  アクション/怪獣/SF
原作  なし
監督  手塚昌明
脚本  柏原寛司、三村渉
製作  富山省吾
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

度重なるゴジラ襲来に備えて開発されたブラックホール砲“ディメンション・タイド”だが、実験後に時空を歪ませてしまう。
その結果、古代の巨大な昆虫は卵を産み落とし、それは少年の手によって東京の渋谷に運び込まれていた。
卵から孵化した無数のメガヌロンは渋谷を水没させると、成虫メガニューラに変態し、日本に迫り来るゴジラと激突するのだった。

登場人物&出演者

辻森桐子(演:田中美里)
主人公。特G対所属の対ゴジラ戦闘部隊「Gグラスパー」の隊長。冷静沈着な判断力を持つ。
田中美里は代表作に『黒い家』、『二宮金次郎』などがあります。
マイクロマシンの天才である工藤をGグラスパーにスカウトし、最新兵器の試射を監視する。
過去に命令無視で上官を死なせた事に後悔し、常にストイックな考え方でゴジラを憎む。
メガニューラの死体とゴジラの出現し、工藤からもらった超小型発信機を取り付けた。
最後はゴジラにグリフォンを体当たりして足止めし、ディメンション・タイドで消滅させた。

工藤元(演:谷原章介)
秋葉原でジャンク屋を営んでいる。マイクロマシンの天才エンジニア。軽い調子の性格。
谷原章介は代表作に『花より団子』、『ハンサム★スーツ』などがあります。
桐子からのスカウトを受けて、恩師の吉沢とディメンション・タイドの開発に成功する。
大阪で多くの研究員が失われた事を知っていて、二の舞になりたくないと一度は断っている。
超小型の発信機を開発し、桐子に持たせて出現したゴジラに打ち込んで居場所を当てる。
最後はケガを押しながらプログラムを再構築し、ゴジラを消滅させ、自分の店に戻っていた。

新倉誠(演:勝村政信)
「Gグラスパー」の広報官。階級は准尉。特G対の窓口として外部との接触を取り仕切る。
勝村政信は代表作に『ボクが病気になった理由』、『無限の住人』などがあります。
広報官としての能力が非常に高く、報道陣や国民を心配する良心的な一面を見せている。
新兵器ディメンション・タイドの試射が成功すると、一緒にいた杉浦本部長と喜んでいた。
ゴジラが出現すると、ディメンション・タイドの発射を本部長の代わりに命令していた。
最後はマスコミが国民を煽らないように忠告し、ゴジラを消滅させるとみんなと喜ぶ。

美馬和男(演:池内万作)
「Gグラスパー」のオペレーター。海上自衛隊の元潜水艦ソナー担当。情報収集のプロ。
池内万作は代表作に『君を忘れない』、『キュクロプス』などがあります。
スカウトされた工藤がやって来ると、ずっとレーダーを見ながら挨拶をしていた。
放射能反応が出ると、すぐに察知して桐子や他のメンバーに居場所を突き止めていた。
ディメンション・タイドの発射管制も担当するが、調整不足のせいでゴジラに命中できず。
最後は工藤のおかげでプログラムが復活し、見事にゴジラへ命中させて消滅させた。

細野精一(演:山口馬木也)
「Gグラスパー」のパイロット。航空自衛隊でグリフォンを操縦している。階級は1尉。
山口馬木也は代表作に『雨あがる』、『母/小林多喜二の母の物語』などがあります。
基本的に寡黙な男で桐子と同様に体を鍛え上げ、常にゴジラとの戦いに備えている。
特殊戦闘機グリフォンのパイロットとして一流の腕を持ち、無茶な操縦も実現させる。
ディメンション・タイドの失敗で再上陸するゴジラの熱線を避けながら誘導した。
最後はグリフォンに搭乗して、桐子たちとともにゴジラと戦って倒す事に成功した。

奥村知治(演:山下徹大)
「Gグラスパー」のクルー。桐子と同じ対G特殊部隊の出身で生き残り。階級は3尉。
山下徹大は代表作に『Heavenz/DJキッド』、『空人』などがあります。
天才的なエンジニアである工藤をスカウトするべく、桐子とともに同行していた。
桐子と同じ対G特殊部隊出身だった事もあって、誰よりも彼女を理解して補佐している。
最後はグリフォンに搭乗して、無茶をする桐子を心配しながらゴジラを倒して喜んでいた。

吉沢佳乃(演:星由里子)
特G対科学班第一研究室責任者。物理学者で工藤の大学時代の恩師で彼の才能を認めていた。
星由里子は代表作に『若大将』シリーズ、『初恋/お父さん、チビがいなくなりました』などがあります。
5年前には大阪でクリーンエネルギーとしてプラズマエネルギーの開発に携わっていた。
桐子のスカウトでやって来た工藤を助手にして、ディメンション・タイドの開発を成功する。
最後は故障したディメンション・タイドが修理できず、ケガしていた工藤に任せていた。

杉浦基彦(演:伊武雅刀)
特G対本部長。5年前にはクリーンエネルギーとしてプラズマエネルギー開発を指揮していた。
伊武雅刀は近年の出演作に『のみとり侍』、『星くず兄弟の新たな伝説』などがあります。
特G対に多大な期待を寄せており、開発されたディメンション・タイドの成功を喜んだ。
裏で総理大臣から国益と自身の地位と名誉を優先し、プラズマエネルギー開発を続行させる。
ディメンション・タイドを外してしまい、次の攻撃を命じるも冷却の為に追撃できず。
最後はG消滅作戦が失敗し、総理大臣からも見捨てられるとGグラスパーを罵って去った。

早坂淳(演:鈴木博之)
小学生。引っ越しをする前にディメンション・タイドの実験を目撃し、卵を持ち帰った。
鈴木博之は本作が長編映画デビュー作となります。
卵をダンボール箱に入れてベランダに放置するが、気味悪くになって排水溝に捨ててしまう。
そのせいでメガニューラが孵化して、渋谷の人間を食料にして成長させる事になる。
知り合った桐子に卵の事を正直に話し、彼のせいじゃないという励まし言葉をもらった。
最後は母親とともに避難して安全となって転校するが、再び出現したゴジラを目撃していた。

宮川卓也(演:永島敏行)
対ゴジラ特殊部隊の隊長。かつての桐子と奥村の上官。首都・大阪でゴジラを迎撃した。
永島敏行は代表作に『ドカベン』、『サード』などがあります。
地上からの攻撃がゴジラに通じず撤退命令を下すが、桐子は命令無視してしまう。
最後はゴジラが建物を破壊して瓦礫が落ち、桐子を助けるも自身が埋もれて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は『ゴジラ』シリーズの24作目となり、第3期シリーズでは第2作目となります。
この作品から監督デビューとなった手塚昌明が務めて、熱烈なゴジラファンとして知られ、他に3作も手がけています。
本作に登場するゴジラは1954年の初代という設定で、オキシジェン・デストロイヤーに倒されていない事になっています。
更に本作では多くのCG映像が使われており、着ぐるみのゴジラでは実現できなかった動きまで表現している。
それまで現実的な兵器でゴジラに対応していたが、本作ではブラックホールを扱ったトンデモ兵器が登場しています。
そもそも、前作ではUFOの宇宙人が登場しているので、本作で未知なるブラックホールを扱ったトンデモ兵器が出てきてもおしくはないでしょうが。
一応、主人公のゴジラに対する憎しみをベースのドラマにしているが、あくまで添え物程度でゴジラの脅威を演出する程度に留まっていました。
毎日のように体を鍛えているはずの主人公だが、あまりにも線が細くて説得力に欠けていたので、せめて表情だけでもプロを演出した田中美里の頑張りがあった。
一方で軽い調子の天才エンジニアを演じた谷原章介も悪くない感じで、ラストの包帯グルグル巻きはギャグだが、主人公とのバランスは良かったと思う。
ブラックホールを兵器に使っている時点でツッコミどころだが、さすがのゴジラも一発食らったら消滅するぐらいの威力がありました。
でも、それを地球の地表へ向けて人工衛星から照射しているのは明らかにムリがあるけど。
全体的に現実性よりもエンターテイメント性を重視した作品なので、そういうところにツッコミを入れるのは野暮だろう。
やはり、毎度思うのは『ゴジラ』シリーズに登場する人間はオマケであって、物語の中心に据えちゃいけない事です。