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ゴジラ2000/ミレニアム VD-260

ゴジラ2000/ミレニアム VD-260

作品紹介

公開年月  1999/12/11
ジャンル  アクション/怪獣/SF
原作  なし
監督  大河原孝夫
脚本  柏原寛司、三村渉
製作  富山省吾
製作国  日本
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

北海道の根室でゴジラの調査を続ける「ゴジラ予知ネット」の篠田による予知通りに姿を現して町を破壊した。
一方同じ頃、茨城県鹿島灘沖の海底から危機管理情報局(CCI)によって巨大な岩の塊が発見される。
岩塊の引き上げ作業が行われるが、突如自力で浮上し始めると、その中から別の怪獣「オルガ」が出現するのだった。

登場人物&出演者

篠田雄二(演:村田雄浩)
主人公。ゴジラ予知ネットワークの主宰。篠田酒造の跡取り。独自にゴジラの研究をする。
村田雄浩は代表作に『ミンボーの女』、『おこげ』などがあります。
娘のイオを男手一つで育てていて、ゴジラはあくまで人間の暴走を止める役だと考える。
ゴジラの細胞を採取し、宮坂とともに「オルガナイザーG1」を発見して命名していた。
UFOが留まるタワーから何を企んでいるかデータの入ったパソコンを命懸けで持ち帰った。
最後は宇宙怪獣オルガを破壊したゴジラは人間の罪が生み出した者だと結論をつけた。

一ノ瀬由紀(演:西田尚美)
月刊『オーパーツ』の女性ジャーナリスト。実はコンピュータ部門への配属を希望している。
西田尚美は代表作に『学校の怪談』シリーズ、『図書館戦争』シリーズなどがあります。
上司からゴジラの取材を命じられ、嫌々ながらも研究する篠田雄二とともに現場へ赴いた。
篠田の研究に同行して少しだけ興味を持ち、UFOが出現するとスクープとして飛び出した。
本社のタワーがUFOに占拠され、ハッキングして何を企むか探るも危険だとして脱出。
最後は篠田がパソコンからUFOの目的を知り、ゴジラが倒した事で人間の罪を再確認した。

篠田イオ(演:鈴木麻由)
篠田雄二の娘。小学生でありながらゴジラ予知ネットワークの助手として活躍している。
鈴木麻由は本作が長編映画デビュー作となります。
様々な計器や契約、料理や家事までこなし、雄二にとって助手以上の存在感を持たせる。
これまでのゴジラを研究したデータを宮坂に渡すが、実は中身をすり替えていた。
タワーに入った雄二をなんとか助けようと向かい、脱出した彼を見つけて安全な場所へ行く。
最後は宇宙怪獣オルガを破壊したゴジラを呆然と見て、雄二や由紀の言葉を噛みしめた。

宮坂四郎(演:佐野史郎)
危機管理情報局(CCI)の幹部。片桐の忠実な部下。優れた科学者でゴジラの研究をする。
佐野史郎は代表作に『ぼくらの七日間戦争』シリーズ、『20世紀少年』シリーズがあります。
篠田とは大学で教鞭を執っていた頃からの友人だが、冷徹な研究者という一面を持つ。
海底資源の発掘調査で謎の岩塊を発見し、UFOだと判明して結果的に復活させてしまう。
篠田と行動を共にする事で親交を深めていき、由紀を探す彼の為に通行許可を与えていた。
最後はオルガを破壊したゴジラを前にして、何度も出現する破壊者に絶望感を持った。

片桐光男(演:阿部寛)
内閣官房副長官。危機管理情報局(CCI)の局長。篠田とは大学で旧知の仲で互いを認める。
阿部寛は近年の出演作に『のみとり侍』、『北の桜守』などがあります。
ゴジラは人間が倒すべき敵だと考えており、そのせいで篠田とは意見が割れてしまっている。
自ら現場に赴いて指揮を執り、UFOを排除する為に犠牲を強いられても決行してしまう。
それでもUFOを破壊できず、復讐の為にやって来たゴジラとオルガの対決を見守っていた。
最後はやって来たゴジラを挑発して、なぜか一人だけピンポイントで殺される事になる。

感想

個人的な評価

本作は『ゴジラ』シリーズにおいて第23作目となり、第3期シリーズとして第1作目となる。
前作の『ゴジラvsデストロイア』から約4年ぶりの製作となり、不評に終わったハリウッド版『GODZILLA』への不満を払拭するべく復活させた。
更にアメリカでも1984年版以来15年ぶりに劇場で一般公開あれ、多くのファンを納得させるも興行的には失敗してしまった。
『平成ゴジラシリーズ』は成功を収めたが、復活となった『ミレニアムシリーズ』として哀しくないスタートとなった作品でした。
ついに本作で宇宙人が登場するというぶっ飛んだ設定となり、パソコンの登場などで現代的なアレンジが目立っていた。
あくまでゴジラは人類の敵として政府は立ち向かうが、やはり、主人公はゴジラ側に立って何かと肯定しようとしていました。
今回のゴジラはハリウッド版のイメージを払拭し、あるいは打ち倒す目的で製作されているので造形が格好良くなっていました。
平成ゴジラもいいですが、個人的にはミレニアムゴジラこそ完成形だと思わせるほどの迫力がありました。
今回の敵はUFOの宇宙人となりますが、終始に渡って不気味な存在として何も語らないが、終盤になってようやく正体を現す。
まさかイカみたいな姿で登場するとは思わなかったが、ちゃんと怪獣化してゴジラと激闘を繰り広げてくれました。
驚異的な再生能力を持ち、ゴジラの細胞を取り込もうとするが、さすがにそれは専売特許が許さず必殺の熱線攻撃を体内から食らって爆発四散する派手な終わり方は良かった。
ラストでは傍観していた主人公たちの元に来るが、なぜか敵意剥き出しの片桐だけを殺し、立ち去る際に街を破壊していきました。
やはり、ゴジラという存在は人間を救う者ではなく、あくまで自分のナワバリを侵略してくる敵だけを排除するだけ。
その際に人間が何人犠牲になろうが関係ないし、街を好き放題破壊するのもゴジラだからこそ説得力があると感じさせました。
シリーズの定番である人間がオマケとなっていたが、変にドラマ性を絡めなかっただけでも良かったと思います。