13日の金曜日/PART4 完結篇 RE-380

作品紹介

公開年月  1984/04/13
ジャンル  ホラー/スプラッター
原作  なし
監督  ジョセフ・ジトー
脚本  バーニー・コーエン
製作  フランク・マンキューソ・ジュニア、トニー・ビショップ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

前回の惨劇が終わった日の夜、大規模な数のパトカーや救急車がクリスタルレイクにやって来て、ジェイソンに殺された高校生やバイカーの死体が回収された。
その中には事件の首謀者であり、クリスによって頭部に斧を食らって死んだジェイソンの死体も含まれていた。
死体安置所に運ばれたジェイソンの死体が動き出し、検死官や看護師を殺し、クリスタルレイクに戻って殺戮を開始するのだった。

登場人物&出演者

トミー(演:コリー・フェルドマン)
主人公。特殊メイクのマスクを作るのが得意。母親と姉とクリスタルレイクに住んでいる。
コリー・フェルドマンは代表作に『グレムリン』、『スタンド・バイ・ミー』があります。
愛犬のゴードンを大切にしており、更に車が故障した時に修理できる腕前まで持つ。
隣に来た若者グループに挨拶し、サマンサが着替えていたところを見て興奮していた。
熊を狩りに来たロブと仲良くなり、部屋に飾っていた自慢のマスクを見せて得意気になる。
最後は子供の頃のジェイソンを真似て、油断させたところでマチェーテにより斬殺した。

トリッシュ(演:キンバリー・ベック)
トミーの姉。テレビゲームばっかりするトミーに嫌気が差すも大切な弟だと思っている。
キンバリー・ベックは代表作に『合併結婚』、『ブライベート・コンバット/地獄の帰還兵』などがあります。
隣の家を借りた若者たちと近い年齢であるが、彼らの軽さを見て嫌悪感を抱いて拒否する。
クリスタルレイクをトミーと車で走っていた時に故障して、熊狩りに来たロブと出会う。
周囲の異変に気づきロブのテントを見つけると、彼から過去にあった猟奇的殺人事件を聞く。
最後はファイナルガールに近い立場になってジェイソンに善戦し、トミーがトドメを刺す。

ジャーヴィス夫人(演:ジョーン・フリーマン)
トリッシュとトミーの母親で三人暮らしをしている。夫とはすれ違いによって別居中。
ジョーン・フリーマンは代表作に『性本能と原爆戦』、『地獄のプリズナー』があります。
トミーの持っている特殊メイクの才能を高く評価し、トリッシュに対しても愛情を注ぐ。
雨の中でジョギングをして帰るが、子供たちがいない事に不信感を抱いて外に出る。
土砂降りで白息を吐くような寒さでも躊躇わなかったが、ジェイソンと遭遇して殺される。

ジミー(演:クリスピン・グローヴァー)
クリスタルレイクの近くにある家を借りた若者の一人。来る直前に好きな子にフラれた。
クリスピン・グローヴァーは代表作に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『チャーリーズ・エンジェル』などがあります。
いつも一緒にいるテッドにフラれた事を相談するも、早漏のせいだと言われてしまう。
なんとか女の子とセックスがしたくて、たまたま居合わせた双子姉妹の一人といい感じに。
早漏ではないと知って有頂天となり、ワインの栓抜きを探す時にジェイソンに殺される。

テッド(演:ローレンス・モノソン)
クリスタルレイクの近くにある家を借りた若者の一人。いつもジミーと会話をしている。
ローレンス・モノソンは代表作に『マスク』、『スターシップ・トゥルーパーズ2』がある。
フラれたジミーに架空のコンピュータから割り出した「早漏」で彼をからかっていた。
ビッチな双子姉妹に目をつけたが、なぜか嫌われて結局は一人で裸の女が踊る映画を観る。
一人で楽しんでいたところで映像が途絶えると、ジェイソンに背後から殺されてしまう。

サラ(演:バーバラ・ハワード)
クリスタルレイクの近くにある家を借りた若者の一人。ヤリマンのサマンサに憧れる。
バーバラ・ハワードは代表作に『月を追いかけて』、『マーローを捜せ!』などがあります。
モテない事を気にしていたが、サマンサのおかげでイケメンのダグといい感じになる。
ダグと一緒にシャワーを浴びて有頂天になるが、ジェイソンに呆気なく殺される。

ロブ・ディア(演:エリック・アンダーソン)
熊狩りでクリスタルレイクを訪れる。車が故障したトリッシュたちと遭遇して家に行く。
エリック・アンダーソンは代表作に『地獄のヒーロー』、『ファイナルカット』があります。
トリッシュたちの家に到着し、早速とトミーが自慢のマスクを見せて素直に驚いた。
クリスタルレイク近くの森でテントを張るが、そこで誰かの気配を感じて警戒をする。
やって来たトリッシュに妹のサンドラがジェイソンに殺された事を告白した。
最後はジェイソンを倒そうとするが、逆に暗闇から襲われて呆気なく殺されてしまう。

ジェイソン・ボーヒーズ(演:テッド・ホワイト)
クリスによって頭部に斧の一撃を食らって死亡。死体安置所でなぜか蘇生して殺しを続行。
テッド・ホワイトは代表作に『スターマン/愛・宇宙のはるかに』などがあります。
ホームグラウンドであるクリスタルレイクに戻ると、獲物の若者たちがやって来ていた。
中盤辺りでようやく動き出し、いつものように一人ずつ丁寧に一撃で殺していきます。
ファイナルガールとなったトリッシュと、オマケのトミーに対して急に不器用となります。
最後はトミーが自分の子供の頃に変装し、油断したところでマチェーテで頭部を切断される。

感想

個人的な評価

本作のサブタイトルに“完結篇”というシリーズの終わりを告げる文字が見えます。
しかし、80年代の映画にはそのようなサブタイトルに意味はなく、インパクトを与えるだけ。
その証拠に本作は四作目であるが、シリーズは『ジェイソンX』を含めると10作も作られている長寿シリーズとなります。
本作もシリーズの定番をしっかりと守っていて、最初は無関係のカップルが殺されます。
一応、ちゃんと物語が前作から続いていて、四作目であるが作中では一週間しか経過していないという遅い時間の流れです。
イチャイチャするカップルを許さないジェイソンは早速と二人を血祭りに上げてくれる。
その後はしばらく姿を消して、クリスタルレイクに来た獲物たちを品定めをしていきます。
今回のバカ者(若者)たちは例に漏れず、頭の中はセックスしかないのは逆に分かりやすい。
なぜか本作では彼らが好きそうなビールは控え目な描写、ハッパは一切出てきません。
しかし、女の子が裸になるシーンが逆にちょっとだけ多くなっている感じでした。
今でも俳優として活躍しているクリスピン・グローヴァーが冴えない男、子役として有名だったコリー・フェルドマンはまだまだ可愛らしい。
クリスピン・グローヴァーは以前出演したケヴィン・ベーコンと似たような扱いでした。
とりあえず、頭の中はセックスしかないが、親友に「早漏」と言われてずっと気にしていた。
コリー・フェルドマンはその後、『スタンド・バイ・ミー』で一躍有名となるが、本作ではまだまだ上手い子役程度です。
シリーズとしては定番の構成となっているが、ちょっと違った趣向としてトミーというジョーカーを用意した点だろう。
今まではファイナルガールによってジェイソンは倒されたが、今回は更に子供が追加されて少しだけ違ったラストになりました。
そのおかげでトミーというキャラクターが合計で三作も登場する中心的な人物になります。
なぜトミーに特殊メイクの設定を与えたのかラストで分かるが、それは少しばかりムリがあったように思えますが。
とにかく、本作のジェイソンはイチャイチャするバカ者を次々と殺していく様はなんだか愉快に感じられます。
ラストではまさかの子供にやられるとは本人も夢にも思わなかったのだろうと思います。
これで一旦は完結したかのように思えるが、翌年には当たり前のように新作が公開されている事は気にしない方がいいでしょう。