死霊の盆踊り RE-382

作品紹介

公開年月  1965/06/01
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  A・C・スティーヴン
脚本  エド・ウッド
製作  A・C・スティーヴン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

ある夜、売れない小説家おボブは、恋人のシャーリーとともに小説のネタ探しをする為に墓場へ向かっていた。
シャーリーは怖くなって仕方なくボブはUターンして戻ろうとして、運転を誤り、二人は車ごと崖下に転落してしまう。
その頃、夜の帝王と闇の女王が宴を開いており、ボブとシャーリーがその様子を覗いていると見つかってしまい、そのまま踊りを鑑賞させられるのだった。

登場人物&出演者

ボブ(演:ウィリアム・ベイツ)
主人公。売れない小説家。ホラー小説だけが好評で、その為に墓場でネタ探しをする。
ウィリアム・ベイツは代表作に『Legend of Horror』などがあります。
売れない小説家と自覚しながらも、ホラー小説に対する自信だけはなぜかあります。
途中でシャーリーが怖くなったので、引き返すけどハンドル操作に失敗して崖下に転落。
棒読みセリフが最初から最後までだが、人間は不思議と慣れてくるモノだと認識する。

シャーリー/ゴールドガール(演:パット・バリンジャー)
ヒロイン。売れない小説家の恋人で、ボブがネタ探しをする墓場に同行していく。
パット・バリンジャーは代表作に『Psychedelic Sexualis』、『Shannon’s Women』などがあります。
一緒に付いてきたのはいいが、なぜか途中で怖くなって引き返すようにボブを説得する。
無表情で怖いというアナタの顔が一番怖いという恐怖演出をやってくれます。
なぜか二役に挑戦していて、三番手として夜の帝王が気になっているゴールドガール。
ゴールドガールとして豊満なおっぱいを魅せ、演技とは比べ物にならないほど生き生き。

夜の帝王(演:クリズウェル)
墓場で誰かに話しかけている。さまよえる魂たちの宴を開催して、それを楽しもうとする。
クリズウェルは代表作に『プラン9・フロム・アウター・スペース』などがあります。
用意された言葉を自分なりに抑揚をつけて大々的に話し、観ている者を作品に誘う。
エド・ウッドの作品に三作も出演するぐらいお気に入りになった霊能力者です。
カンペが読めないという事で彼がしゃべる時だけは霧が発生しない好待遇ぶりです。
お気に入りがゴールドガールとスレイヴ・ダンス。時間切れになって消滅した。

闇の女王(演:ファウン・シルヴァー)
ゆっくりと登場する異様に色白な女性。特に何も語らず、早速と宴の合図をする。
ファウン・シルヴァーは代表作に『Unkissed Bride』、『Terror in the Jungle』がある。
登場していくダンサーについての素性を夜の帝王にちゃんと紹介してくれます。
一応の司会進行役として機能しているが、アナタはしゃべらない方が魅力的だと思う。
夜が明けてしまうと自分たちは跡形もなく消えるという重要な説明をする。
最後は時間がなくてボブとシャーリーを殺す許可を得るが、なぜ踊り始めて時間切れに。

ミイラ男(演:ルイス・オジェナ)
宴を覗き見していたシャーリーを背後から捕まえて、夜の帝王と闇の女王の前に差し出す。
ルイス・オジェナは代表作に『Mean Johnny Barrows』などがあります。
ハワイアン・ダンスを見て、昔を思い出して相棒のオオカミ男に話していた。

オオカミ男(演:ジョン・アンドリュース)
宴を覗き見していたボブを背後から忍び寄って捕まえ、夜の帝王と闇の女王の前に差し出す。
ジョン・アンドリュースは代表作に『The Notorious Daughter of Fanny Hill』があります。
饒舌なミイラ男と違って、うめき声を上げるだけだが、会話をちゃんと成立させている。

【ダンサーたち】

インディアン・ダンス(踊り:バーニー・グレイザー)
恋人が炎に焼かれ、自分自身も炎に焼かれる。炎の揺らめきに踊りを捧げます。
バーニー・グレイザーは代表作に『The Bachelor’s Dreams』、『Motel Confidential』などがあります。
一番手を担う。程よく腰回りに肉がつき、おっぱいは小ぶり。ワイルドな世界を提供した。

ストリートウォーカー・ダンス(踊り:コリーン・オブライエン)
夜ごと、孤独にさすらう者は永遠の彷徨の宿命を負う。赤毛とピンクの衣装が印象的。
コリーン・オブライエンは代表作に『The Bachelor’s Dreams』、『Motel Confidential』などがあります。
二番手を担う。線が細い。腕毛が多少気になる。おっぱいの形は抜群。妖艶なる一時。

キャット・ダンス(踊り:ロラリ・ハート)
猫を愛する事は猫になる事。ムチで打たれる演出アリ。胸と尻が出た豹柄の衣装で登場。
ロラリ・ハートは代表作に『裸の銃を持つ男』、『裸の銃を持つ男33 1/3』があります。
四番手を担う。全体的にムチムチ。おっぱいは垂れている。コミカルな踊りが印象的。

スレイヴ・ダンス(踊り:ナデジダ・クレイン)
奴隷女が拷問されるのがお好きな夜の帝王。拷問の演出アリ。オレンジの一枚布で登場。
ナデジダ・クレインは代表作に『The Bachelor’s Dreams』、『Hitting the Bricks』などがあります。
五番手を担う。腰回りは肉付きが良い。体格に比べて貧乳が残念。踊りは完成度が高い。

メキシカン・ダンス(踊り:ステファニー・ジョーンズ)
闘牛と闘牛士を愛し、その死と自らの死を讃えて舞う。赤いドレスとフラメンコの登場。
ステファニー・ジョーンズは代表作に『Uncle Tomcat’s House of Kittens』があります。
六番手を担う。健康的な腰回りの肉付き。おっぱいのバランス良し。ひたすら回転する。

ハワイアン・ダンス(踊り:ミッキー・ジンズ)
恋人の死を嘆き、火山の炎に身を投じた。資料映像のヘビと共演。明るく感じで登場。
ミッキー・ジンズは代表作に『Down and Dirty』、『The Secret Sex Lives of Romeo and Juliet』などがあります。
七番手を担う。全体的に程よい肉付き。おっぱいはちょうどいい。顔のアップが多い。

スケルトン・ダンス(踊り:バーバラ・ノルディン)
初夜に夫を殺し、その骸骨と一緒に踊る。花嫁を連想させる白いドレスとヴェールで登場。
バーバラ・ノルディンは代表作に『The Girls on F Street』、『Mondo Keyhole』がある。
八番手を担う。腰のクビレはなし。おっぱいも微妙。やたらとおっぱいを揺らしている。

ゾンビ・ダンス(踊り:デーン・スターンズ)
ゾンビとして生き、死してなおゾンビであり続ける。踊り出すまで遅い。緑の衣装で登場。
デネ・スターンズは代表作に『Down and Dirty』などがあります。
九番手を担う。ちょうど良い腰回り。離れおっぱい。微妙な踊りは夜の帝王も困惑するほど。

フラフ・ダンス(踊り:レネ・ド・ボウ)
羽飾りの為に命さえも捨てて殉じた。なんとも言えない派手な衣装で颯爽と登場。
レネ・ド・ボウは代表作に『Mondo Keyhole』などがあります。
十番手を担う。細い腰回りで尻が小さい。おっぱいは二番目に大きい。全身を揺らします。

感想

個人的な評価(ゼロ星)

ハリウッドの伝説的な映画人、エド・ウッドの脚本を映像化した意欲作。
本作は“史上最低の映画”として映画ファンの中でカルト的な人気を博しています。
この作品を楽しめるようになれば、すでにそれは一般的な映画好きではない。
90分というちょうどいい尺の映画だが、その内容は拷問級の中身がない構成です。
夜の帝王と闇の女王が開催する宴に、上半身裸の女性たちが奇妙な踊りを繰り広げます。
主人公たちは何しに来たのか、忘れてしまうほど独特な世界が展開されていく。
中学生には刺激が強いかもしれないが、おっぱいを見慣れた人には退屈すぎるでしょう。
ただ、本作は1965年に公開されている事を考えれば、当時の女性のスタイルは現代でも充分に通じるほど美しいと分かります。
本作はエド・ウッドの脚本で進んでいくが、彼が監督もやったらどうなっていたのか。
代わりに監督を務めたA・C・スティーヴンだが、彼のインタビューが40分弱あります。
当時の映画事情や性の見せ物としての限界まで挑戦した貴重な話しが聞けます。
残念ながら全部を聞くほどヒマじゃないので、興味のある人は彼の話しを聞きましょう。
感想については多くの方々がツッコミを入れているので、もう必要ないと思います。
ただ、今回は真面目に本作を鑑賞して、登場したダンサーたちをじっくりと眺めました。
エロさはまったく感じませんが、数人を除いて彼女たちのスタイルの良さを再認識しました。
一応、A・C・スティーヴン監督はちゃんとダンサーたちを選んでいるのが分かります。
本作は鑑賞を終えて、ダンサーたちについて書いた時点である種の満足感を得ました。
伝説的なカルト映画を面と向かって真面目にレビューを書くのも悪くないです。
ただし、それはたくさんのゴミ映画やクソ映画を鑑賞して訓練を積んだおかげだと思います。
ですので、そのような映画に耐性のない人は、面白半分で鑑賞すると後悔します。
本作を鑑賞する際には、人生の90分をドブに捨てる覚悟で観る事を強くオススメします。