作品紹介
公開年月 | 2009/12/15 |
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ジャンル | ホラー/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | マット・ブルックス、フィル・トーマス |
脚本 | マット・ブルックス、フィル・トーマス |
製作 | ジョセフ・ホーニング、クレイグ・スピズリリー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
テッドはギャンブルで多額の借金を抱え込み、精神的に追いつめられていると、謎の人物からある取引を持ちかけられる。
それはごく簡単な三つのルールを守るだけだったが、ルールを破った時、テッドは地獄の片道切符を受け取る事になる。
奇妙な電話が自宅にかかり始め、やがて恋人の姿を消えると、テッドは何者かに襲われるようになるのだった。
登場人物&出演者
・テッド(演:クリス・ミラー)
主人公。ギャンブル中毒。多額の借金を抱えていて、恋人や友人から金を借りまくる。
クリス・ミラーは代表作に『The Death of Milo Freedman』、『Liza, Liza, Skies Are Grey』などがあります。
それでもギャンブル中毒は治らず、友人のフランクから「ケルベロス」という組織を紹介。
入会する代わりに借金をチャラにする金をもらうが、ギャンブルの街に繰り出して全部失う。
組織が入会の儀式によってヴィッキーがジェイソンと浮気していると見事に騙される。
最後はジェイソンを殺してしまい、合格するもなぜか一ヶ月後には行方不明になっていた。
・ヴィッキー(演:セレゴン・オダジー)
テッドの恋人。映画鑑賞が大好き。ギャンブル中毒で遅刻魔のテッドとなぜか付き合う。
セレゴン・オダジーは代表作に『Captured Hearts』、『Battledogs』などがあります。
いつもテッドから金を要求され、仕方なく貸しているが、そろそろガマンの限界に達する。
テッドがどこから金を調達したのか聞かず、彼の優しさに騙されて気持ちが戻った。
組織への入会にテッドを騙す壮大な試練に使われてしまい、色々と精神的に苦痛をもらう。
最後はジェイソンを殺したテッドが試練に合格し、知りすぎたせいで行方不明となる。
・フランク/クリプトス(演:ダン・ヴァン・ウェルト)
テッドの友人。ギャンブル中毒であるテッドを再三注意しているが聞いてもらえない。
ダン・ヴァン・ウェルトは代表作に『2 Minutes Later』、『Bamboo Shark』があります。
借金で生活苦のテッドを助けるべく、入会している秘密組織「ケルベロス」を紹介する。
組織からもらった金を黙ってギャンブルにテッドが注ぎ込んだ事を知って困惑する。
実はテッドとジェイソンの入会に対する試練をサポートし、ヴィッキーを拉致していた。
最後は見事にテッドが合格して組織から一万ドルを受け取り、再びの普通の生活を送った。
・ジェイソン(演:バーク・フロイド)
テッドのギャンブル仲間。いつもギャンブルをしているカールのところで遊んでいた。
バーク・フロイドは代表作に『Hearts in Atlantis』、『Placebo』などがあります。
借金返済の当てができたテッドがカールの元に行き、そこに居合わせて勝負を見守った。
実はテッドと同じく秘密組織「ケルベロス」に入会したばかりで、試練を受けていた。
最後は同時期に入ったテッドと試練を競わせたが、結局は殺されて不合格となった。
・スティーヴ(演:ジャスティン・ラーソン)
テッドのギャンブル仲間。テッドが大金を手に入れて羽振りが良くなった事を尋ねた。
ジャスティン・ラーソンは本作が長編映画デビュー作となります。
実は秘密組織「ケルベロス」のメンバーで、金や組織について口にしたテッドを密告する。
最後はテッドの家で彼が見事に合格した事を祝い、ジェイソンの死体を処理する道具を持つ。
・ジム/アキレス(演:ロバート・ルドルフ)
秘密組織「ケルベロス」の大導師として君臨し、変な仮面を被って組織のルールを教える。
ロバート・ルドルフは代表作に『Always from Darkness』などがあります。
どう考えても約束を守るような男じゃないテッドを組織に迎え、注意する点を口にした。
最後は試練に打ち勝ってジェイソンを殺したテッドを歓迎するが、なぜか彼は行方不明に。
感想
個人的な評価
本作はメジャーな作品ではなく、いわゆるインディーズ系の作品となります。
なぜ借りたのかよく分かりませんが、多分だが、タイトルに「オブ・ザ・デッド」が付いていたから借りたのだと思います。
それでゾンビ映画だと思って借りたのだが、中身はまったくの別物でガッカリしました。
始まって数秒ですぐに悟ったのは、本作は低予算映画の中でも最底辺の作品でした。
とにかく、使っているカメラが家庭用だと分かるレベルであり、これが2時間も続くという地獄のような試練が始まりました。
こういう作品というのは90分を絶対に肥えちゃいけないし、親切な場合だと70分という短さの作品があります。
しかし、本作はまさかの長尺である2時間もある上に、ずっと同じような調子で展開してしまいます。
久しぶりに「時間のムダ」を感じさせる内容であり、大抵の場合だと先の展開を予想しながら鑑賞するが、本作はそれすらどうでも良くなる。
それぐらい面白い部分が一切なく、当然のように出演している役者も三流ばかりでセリフを言うだけで精いっぱいという感じでした。
特に主人公は設定としてクズであるが、それ以前に演じている役者の演技力が稚拙すぎて逆にリアリティがなかった。
こういう人間は世の中にたくさんいるのに、なぜ表現できないのか逆に不思議に思ってしまうほどヘタクソでした。
ヒロインとなる恋人はクズな主人公に振り回されるが、スタイルがなかなかのエロさがあったので、本作ではこれだけを支えに鑑賞していました。
途中で登場する本作の肝となる秘密組織「ケルベロス」は400年も続いているが、その本質はなんなのか分かりません。
ずっと曖昧な表現しか使っておらず、最後になっても何がしたいのか分からないままでした。
リアルな仕掛けをして入会した新人を試すというが、それで彼らにどのようなメリットがあるのか明言されていない。
せめて、一言でも会員たちの娯楽とか、何かの検証とかならば分かるが、そういう説明が一切ない時点で組織の存在意義に意味がないです。
こういう根本的な設定を説明していないような作品だから、観ている者を楽しませる映画の基本的な要素は皆無になるのは必然だろう。
それにしても、ここまでつまらない上にネタにもならないような作品をなぜ借りてしまったのか、その時の自分に警告したかったほどムダな時間でした。