ディノクロコ RE-3162

作品紹介

公開年月  2004/04/24
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  ケヴィン・オニール
脚本  フランシス・ドエル、ダン・アクレ、ほか
製作  ダミアン・アカヴィ
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

先史時代の巨大なワニ(ディノクロコ)の化石が発掘され、バイオテクノロジー企業ジェリコ社はDNAを利用して生物の巨大化を研究していた。
急速に成長するワニが研究施設から逃走すると、湖の周辺で巨大生物の目撃が相次ぐと、次々と人間を襲い始める。
ハーパー保安官と娘のダイアン、その恋人トムの三人は人々を避難させ、ついに軍隊までも出動する状況に陥るのだった。

登場人物&出演者

ダイアン(演:ジェーン・ロンゲネッカー)
主人公。動物保護局に勤める動物管理官。主に野犬を捕獲して里親に出し、殺処分を嫌う。
ジェーン・ロンゲネッカーは代表作に『Alien Nation: The Udara Legacy』、『The Confessional』などがあります。
以前はトムと恋人同士だったが、まだ15歳という事で厳格な父親によって別れる事になる。
トムと湖でイチャイチャしていると、ハンターを探すキャンベル博士に遭遇して事件を知る。
ディックとは正反対の考え方でワニの捕獲に乗り出すも、トムの弟が殺されて一緒に悲しむ。
最後は一度倒したはずが復活したワニをもう一度倒し、車で去るも実は死んでいなかった。

トム(演:マット・ボーレンギ)
地元の青年。自称・芸術家。金属を削って作品を作っている。締め切りに追われている。
マット・ボーレンギは代表作に『エルム街の悪夢5/ザ・ドリームチャイルド』、『ブラッディ・マリー』などがあります。
勝手に外へ出て愛犬を探していた弟を注意して作品に没頭するが、ダイアンの登場で忘却。
以前はダイアンの父親に殴られて別れていたが、戻って来た彼女に心を奪われて作品を放置。
ダイアンとベッドインしている間に弟が殺されると、事実を知って悲しみから復讐心へ。
最後は一酸化炭素中毒でワニは死なず、列車に轢かせてトドメを刺すも実は死んでおらず。

ディック・シドニー(演:コスタス・マンディロア)
オーストラリアを拠点にする凄腕のハンター。毒蛇や猪を狩るが、ワニを得意としている。
コスタス・マンディロアは近年の出演作に『ザ・バトル/ネイビーシールズ vs ミュータント』、『エクスペンダブルズ・ゲーム』などがあります。
ジェリコ研究所から逃げ出した生物を捕まえるべく、オーストラリアから呼び出された。
バーで待ち合わせてしていると、一緒に来たダイアンを見て下半身が反応して楽しくなる。
一瞬で広い湖からワニを見つけ出し、水中でもナイフで危機を脱する強さを見せてくれた。
最後は一酸化炭素中毒を狙ってトンネルにワニを誘い、作戦を成功させて現場を立ち去った。

ハーパー保安官(演:チャールズ・ネイピア)
ダイアンの父親。妻を亡くして以来、一人娘のダイアンを守る為に厳しく接している。
チャールズ・ネイピアは代表作に『ランボー/怒りの脱出』、『オースティン・パワーズ』シリーズなどがあります。
過去にまだ15歳だったダイアンがトムと付き合っている事に反対し、強引に別れさせた。
ワニによって湖が荒らされると、ダイアンたちの意見を聞かずに処分しようとして失敗する。
今度はダイアンたちに力を借りて殺そうとするも、犬をエサに使う手段に反対されても強硬。
最後は復讐に駆られるトムの活躍ぶりを認めて、娘と付き合う事を許して現場を立ち去る。

キャンベル博士(演:ブルース・ウェイツ)
ジェリコ研究所でディノクロコについて研究し、加速的な成長に注目してクローンを作る。
ブルース・ウェイツは代表作に『ディープ・インパクト』、『エル・コルテス』があります。
もう一人の研究者に任せて留守にするが、そのマヌケのせいで逃げ出されて後始末をする。
一人目のハンターが殺された状態で発見し、その場にいたダイアンとトムを連れ出した。
ディックの指示で湖にいるワニを撃退しようとボートを操縦し、銃で倒そうとするも失敗。
最後はボートから突き落とされてしまい、ディックと違ってワニに食われてしまう。

ポーラ・ケネディ(演:ジョアンナ・パクラ)
ジェリコ研究所の最高責任者。会社の広告にも出ているほどの目立ちたがり屋で独善的な女。
ジョアンナ・パクラは代表作に『ゴーリキー・パーク』、『ヴァイラス』などがあります。
研究所から実験生物が逃げ出すと、会社の評判を落とさない為にウソの証言をさせる。
キャンベル博士が勝手に部外者を連れて来ると、すぐに見つけて電話口から注意をしていた。
ワニが人間を襲っているのは研究所から逃げた一体じゃないとウソを平然と貫き通した。
最後は倒したワニの前で潔白をインタビューに答えるが、復活したところで食われてしまう。

感想

個人的な評価

本作は「低予算映画の王者」や「B級映画の帝王」と言われるロジャー・コーマンが製作総指揮を務めています。
一応、本作はワニ映画の部類に入るが、遺伝子操作されて人間のように歩けるのでモンスター映画という方が正しいだろう。
ご存じの通りロジャー・コーマンが製作として名を連ねると、必然的にB級映画というブランドが付いてしまいます。
本作も例に漏れずB級映画であるけど、王道的なモンスター映画とは少し違った予想を裏切るようなテイストに仕上がっています。
基本的にモンスター映画で子供は無敵の存在であるけど、本作はしっかりとワニにド派手な演出で殺されるのは素晴らしいです。
いつものように警察や保安官は無能ばっかりだが、今回は主人公の父親であっても一度作戦が失敗しても同じようなヘマをする無能さをさらす。
途中からクロコダイル・ダンディーみたいなハンターに扮したコスタス・マンディロアが登場するが、ハンティング能力はあまり高くありません。
しかしながら、生き残るサバイバル術に長けていて、ボートに追いつくワニを水中で迎え撃って無傷に乗り切るだけの能力はありました。
主人公は動物を殺したくない寝言を言っているが、さすがにモンスターのようなワニを前にして考え方を改めるという前言撤回を披露してくれます。
それにしても、本作で登場するワニのモンスターだが、どう見ても恐竜にしか見えなかった。
頭部はワニを意識しているけど、2本足で立っている時点で恐竜にしか見えなかったです。
ワニとして水中で猛スピードを出して追いかけて来るシーンはあるけど、ほとんどが陸の上で展開しているから説得力がない。
単純に恐竜が出てくるモンスター映画としてそこまでヒドイ感じじゃないが、ワニ映画としては少しムリがあったような印象でした。