作品紹介
公開年月 | 2006/09/27 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | エース・クルーズ |
脚本 | エース・クルーズ |
製作 | エース・クルーズ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
友人とともにドライブへ出かけたマーシーは、途中立ち寄ったゴーストタウンでホコリにまみれた古い書物を発見する。
砂漠の真ん中で道に迷ったしまったマーシーたちは仕方なくキャンプを張って助けを待つ。
しかし、仲間の一人が何者かによって惨殺され、マーシーたちは恐怖のどん底へ突き落とされるのだった。
登場人物&出演者
・マーシー(演:ブリトニー・ボーマン)
主人公。悪夢で目を覚まし、仲間が出迎えに来た時は遅れての重役出勤という特別扱い。
ブリトニー・ボーマンは代表作に『Beings』、『My Suicide』などがあります。
典型的なバカ者(若者)の中では特別な存在として最初はほとんど無口で存在感なし。
中盤までは目立たなかったが、ゴーストタウンで古文書を拾って仲間を死に追いやる元凶に。
古文書は読めないクセに勝手な解釈で七つの大罪を引用して自分は「恐怖」だという。
最後は古文書ビームとヘアスプレーファイアで怪物を倒す主人公補正を発揮する。
・ティム(演:デニス・ディ・アンジェロ)
仲間の中でワイルドなタイプ。ポルトガル語がしゃべてれて困った時に良く使う。
デニス・ディ・アンジェロは代表作に『Osean’s Twelve』などがあります。
ヴィッキーが彼女だが、なぜかガス欠のジョージアをヒザの上に座らせていた。
終盤で急に主人公面をするマーシーに「憤怒」の大罪に当てはめられるも納得できず。
最後は怪物に追いつめられるが、なぜか突然現れた女神に助けられる事になる。
・カイル(演:マーカス・ニーハウス)
彼女なし。基本的に下半身でしか物事を考えておらず、仲間の中で一番しゃべる。
マーカス・ニーハウスは代表作に『Callback』、『Johnny B. Homeless』などがあります。
ドライブのナビゲートをするが、14号線と40号線を間違える真性のバカ。
終盤で急に主人公面をするマーシーに「色欲」の大罪に当てはめられるが納得。
最後は死んだジュリーを見てビビって、逃げていたところを怪物にあっさりと殺される。
・ヴィッキー(演:クリスティン・ミューラー)
ティムの彼女。カイルの下ネタに呆れる。ティムがジョージアに気があると嫉妬する。
クリスティン・ミューラーは本作が長編映画デビュー作となっています。
ティムがジョージアをジロジロ見ていたと嫉妬して、貧乳のコンプレックスを持つ。
終盤で急に主人公面をするマーシーに「嫉妬」の大罪に当てはめられるは分かる。
最後は助けを探しに行ったティムを心配してテントを出たところで殺される。
・ジョン(演:ジョナサン・コワルスキー)
車を持ち運転する重要な役割。今回のドライブでビッチなルネを狙っていた。
ジョナサン・コワルスキーは代表作に『TEKKEN/鉄拳』、『アメリカン・スナイパー』などがあります。
ゴーストタウンで死体と大金を発見し、マーシーの反対を押し切って金を持ち帰る。
終盤で急に主人公面をするマーシーに「強欲」の大罪に当てはめられたが納得はできる。
最後はおしっこしているところで怪物によってチンコをもがれて大量出血で死ぬ。
・ジュリー(演:アグネス・オレク)
女性陣の中ではよくしゃべる。特にカイルのくだらない下ネタにイチイチ文句を言う。
アグネス・オレクは代表作に『Living the Dream』、『Monumental』などがあります。
途中でガス欠になったジョージアたちを拾う事に呆れる。ルネとは仲がとても良い。
終盤で急に主人公面をするマーシーに「怠惰」の大罪に当てはめられるも納得できず。
最後はカイルを連れておしっこをするも、立ったまま死ぬ弁慶の立往生を演じた。
・ルネ(演:ジェニファー・ケイ・ワーナー)
女性陣の中で一際ビッチ臭が漂っている。そのワリに男の存在をまったく出さない。
ジェニファー・ケイ・ワーナーは本作が長編映画デビュー作となっています。
終盤で急に主人公面をするマーシーに「傲慢」の大罪に当てはめられるも微妙。
そもそも、しゃべっている場面が車の中ばかりで、他の言動はほとんどなかった。
最後は悲鳴を上げながら怪物から逃げるもあっさりと殺されるという見せ場のなさ。
・スティーヴ(演:エース・クルーズ)
仲間の中で寡黙な方。若者がいる中でなぜかオッサンが一人混じっている感じ。
エース・クルーズは代表作に『サイコキラー』、『OUTRAGE/全員標的』などがあります。
ボーッとしているマーシーを気にかけ、途中で寄ったゴーストタウンにイヤな予感を持つ。
終始に渡って冷静であり、主人公よりも目立っているという不自然な立ち位置でした。
出演の他に監督、脚本、製作を務めているので、不自然な顔のアップや重要な役をやる。
主人公をずっと気にかけるので、最後の方では身を挺して守るという役目を果たす。
感想
個人的な評価
本作はなかなかのクソ映画だと聞いて借りた作品。
一応、本ブログは多くのクソ映画のレビューを書いているので、こういう作品は絶対に鑑賞しないといけません。
聞いた限りでは相当ヒドイ内容だったけど、実際に鑑賞したら納得をするゴミ映画でした。
そう、本作はクソ映画ではなく、本当に観る価値のないゴミ映画なのです。
クソ映画はたくさんのネタを製作陣は用意してくれるが、ゴミ映画というのは楽しめるネタがない本当のつまらない作品です。
ゴミ映画最大の効果は睡眠導入剤として、飽きるという感情の前に意識を奪い去ります。
気づいたら10分ぐらい意識を持っていかれるほど、面白くない演出が延々と続くのです。
本作は主要の登場人物が8人いるが、それにはちゃんとした理由があります。
終盤に主人公が聖書の“七つの大罪”を引用して、怪物が襲ってくる理由付けをしている。
つまり、最初から7人以上は必要であるのは分かるけど、なぜか8人いるのです。
その理由も非常に簡単で、8人目は特別席で、本作の監督、脚本、製作を務めたエース・クルーズに用意された役だからです。
完全なる職権乱用による映画出演だが、他のヤツらと違った最初からいい人なのです。
だから七つの大罪に当てはまらず、当然ながら誰もおかしいとは思いません。
なぜなら、彼こそが本作の神、支配者、ルールという絶対的な存在だからなのです。
結果として本作はエース・クルーズ監督のオモチャになっていて、敢えて主人公を演じないのも彼のイヤらしさが如実に伝わってくる。
何より他の7人はバカ者(若者)らしい見た目だが、エース・クルーズだけはオッサンで明らかに浮いた存在でした。
このような監督のオモチャに予算を出すところなんて限られているので、結果的にゴーレムのCGはクソみたいな仕上がりになったのだろう。
そもそも怪物はゴーレムではなく、異次元の悪魔で、たまたま砂漠に出現して砂をまとっているだけの存在である。
それに加え、その怪物は負の感情で呼ばれるが、目的はまったく分からないから退治の方法も分かりません。
ですが、そこは主人公補正という手段を使い、古文書をかざしてビームみたいなモノを出して強引に退治するというご都合主義な倒し方。
最後に本作は見事に怪物を倒し、なぜか生きていた仲間と合流した主人公は目を覚ます。
ええ、つまり、本作は創作物で一番やっちゃいけない「夢オチ」という手法を使いました。
これによって本作はゴミ映画の中でも最低のランクになるような観る側の気持ちを萎えさせる作品となりました。