作品紹介
公開年月 | 2010/04/17 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | リース・イヴネッシェン |
脚本 | リース・イヴネッシェン |
製作 | リース・イヴネッシェン、ピーター・サボ |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
世界がゾンビに支配されてから7ヶ月が経ち、軍隊は殲滅しようと立ち上がる中、生き残った人々も自己防衛集団を作っていた。
しかし、メディアは自己防衛集団に批判的で元ジャーナリストでドキュメンタリー映像作家のジリアンは彼らの密着取材をしようとする。
自己防衛集団「デッドヘッド」の密着取材をするジリアンは、日々の戦いで裏の世界と集団の真意を知っていくのだった。
登場人物&出演者
・ジリアン・ハースト(演:エミリー・アラタロ)
主人公。ニューメディアに所属するドキュメンタリー映像作家。現場での経験は豊富という。
エミリー・アラタロは代表作に『ゾンビ・リミット』、『シャドウズ・ゲート』があります。
ゾンビ狩りをする自警防衛集団の中で最も有名な“デッドヘッド”の密着取材を敢行する。
仕事として取材してゾンビ狩りを支持するが、実際に加わって戦うの事はしないという信条。
集団の中で嫌われ者になるが、唯一フィンだけはフレンドリーに会話して事情を知っていく。
最後はゾンビ化するフィンの為にトドメを刺し、憔悴しきった状態で元の生活へ戻った。
・フィン(演:ライオネル・ブードラル)
自警防衛集団“デッドヘッド”のメンバー。インド系の男性。妻と子供が安全な町にいる。
ライオネル・ブードラルは代表作に『Street Soldiers』、『HERO Inspired by the Extraordinary Life & Times of Mr. Ulric Cross』などがあります。
デッドヘッドに入った理由は子供の未来と、妻の為に平和を勝ち取るという名目だという。
ジリアンを快く思わない他のメンバーと違い、同じ目線で会話して彼女を何かと気遣う。
メンバーが正気を保つ為に非人道的な事をしても制裁できず、それは必要悪だと話していた。
最後はコナーを助けようとしてゾンビに食われ、最終的にジリアンの手でトドメを刺された。
・コーヴィン(演:コリン・パラディン)
自警防衛集団“デッドヘッド”のリーダー。中年の白人男性。ゾンビ化した妻子を始末した。
コリン・パラディンは代表作に『ディストピア2049』、『Defective』などがあります。
一番年上という理由でリーダーを務めているが、統率力はあまりないが信頼されている。
サブリーダー的な存在のクリケットとは仲が良いが、恋人ではなく、あくまで戦友だという。
メンバーが正気を保つ為に非人道的な事をしても咎めず、暴走する仲間の始末も咎めない。
最後はフィンにトドメを刺したジリアンに対し、現場の厳しさを込めた歓迎の言葉を与えた。
・クリケット(演:エリン・スチュアート)
自警防衛集団“デッドヘッド”のサブリーダー。白人女性。クールを気取る。会話が嫌い。
エリン・スチュアートは代表作に『If a Tree Falls』、『Defective』などがあります。
メンバー内でも壁を作っているような感じだが、なぜかコーヴィンから絶大な信頼を寄せる。
地図を読む担当になっているが、逆さまに見ていてミッキーに注意されても悪びれない。
バーで暴走したダニーを冷静に射殺し、ゾンビを見つけるとバットで容赦なく撲殺していく。
最後は憔悴しきったジリアンの付き添いにいて、気力をなくした彼女を見送っていった。
・ミッキー(演:アレックス・マラリ・ジュニア)
自警防衛集団“デッドヘッド”のメンバー。アジア系の男性。ノリが良くてお調子者。
アレックス・マラリ・ジュニアは代表作に『ロボコップ/2014年版』、『ペイ・ザ・ゴースト/ハロウィンの生贄』などがあります。
密着取材にやって来たジリアンに最も興味を持ち、彼女が有名なリポーターだと話していた。
何かとジリアンの気を引こうと最初は積極的に絡んでいたが、途中から興味をなくしている。
真正面のゾンビを一発で仕留められないが、背後から来たゾンビは見ずに一発で仕留める。
最後は暴走したコナーにトドメを刺し、ゾンビ化するフィンに躊躇い、ジリアンに任せた。
・ソフィア(演:ペイジュ・アルブレヒト)
自警防衛集団“デッドヘッド”のメンバー。若い白人女性。アラバマ州出身。家族はおらず。
ペイジュ・アルブレヒトは代表作に『If a Tree Falls』、『Bail Enforcers』があります。
ゾンビ狩りでは戦いをほとんどせず、基本的にはサポート役として雑用をやっている。
家族がみんなゾンビ化して独り身になり、別の集団にいたが馴染めずにデッドヘッドに来た。
デッドヘッドの仲間という印としてワッペンを作り、誰にも拒否させず全員つけている。
最後はインタビューを受けた意外では棒立ち要員となり、フィンが死ぬ場面を傍観していた。
・ダニー(演:ライアン・バレット)
自警防衛集団“デッドヘッド”のメンバー。白人男性。迷彩柄のキャップを被っている。
ライアン・バレットは代表作に『溺殺魔/セバスチャン・ドナー』、『ブラインデッド』などがあります。
過去に美人の妻を亡くしていて、常に彼女の写真を持ち歩いてゾンビ狩りをしている。
ジリアンのインタビューでは事情を話していたが、妻の死について詳細を語らずにいた。
歩き通しで疲れているという事から、コーヴィンに息抜きとしてバーに立ち寄る提案をした。
最後はゾンビ化した妻が売春に使われ、ブチ切れて仲間を殺すもクリケットに始末された。
・コナー(演:トム・パーキンソン)
自警防衛集団“デッドヘッド”のメンバー。若い白人男性。宗教オタクで決して戦わない。
トム・パーキンソンは本作が長編映画デビュー作となります。
デッドヘッドに所属している意味がなく、宗教観からフィンといつも衝突していた問題児。
明らかに集団の調和を乱す存在だが、誰も咎める事なく野放しにされて好き勝手やっている。
自分にインタビューをしないジリアンに絡んでいたが、フィンによって追い払われている。
最後は助けに来たフィンをゾンビに差し出し、狂っている中で仕方なくミッキーが始末した。
感想
個人的な評価
本作は低予算ゾンビ映画であり、物語のスタートはすでにパンデミックが発生した後になる。
どうやら各国の名だたるホラー映画祭で「ジョージ・A・ロメロを超える」というお墨付きだが、怪しさ満点なのは言うまでもありません。
本作は従来のゾンビ映画と違い、ドキュメンタリー風にした内容でゾンビにも人権があるかという眠い事を語っていました。
物語のほとんどが主人公であるジリアンのインタビューで構成され、たまにゾンビと遭遇して始末していくパターンが繰り返されます。
その中でフレンドリーな既婚者のインド系メンバーと仲良くなるけど、密着取材していた集団が非人道的な事をしていると知って主人公がブチ切れてしまう。
ここからゾンビよりもメンバー内での揉め事が中心になり、もはやゾンビはオマケみたいな感じになってしまっている。
本作がロメロのゾンビ映画を超えるとか頭の悪い事を謳い文句にしているが、そもそも出発点がまったく違います。
ロメロの作り出すゾンビ映画は、王道の中に社会的なメッセージを盛り込んでいて、決してエンターテイメントを忘れていないのです。
しかし、本作は最初からドキュメンタリー風にこだわり、その中には一切エンターテイメントを内包していません。
そうなってくると似たような展開が何度も続き、代わり映えしない状況は退屈そのもので、それに加えて手ブレのカメラ映像が観る気を削いでいきます。
主人公が出発点と最終点で別人のように変わってしまうが、そんな事はどうでもいいと思ってしまうほどつまらないです。
ハッキリ言って、ゾンビ映画に真面目な社会派なテーマは表に出すべきじゃなく、あくまで内包させてエンターテイメントじゃないといけない。
それを本作でやってしまった上に、ロメロを引き合いに出す寒さから、残念ながらいつもより評価は低くしておきました。本作は低予算ゾンビ映画であり、物語のスタートはすでにパンデミックが発生した後になる。
どうやら各国の名だたるホラー映画祭で「ジョージ・A・ロメロを超える」というお墨付きだが、怪しさ満点なのは言うまでもありません。
本作は従来のゾンビ映画と違い、ドキュメンタリー風にした内容でゾンビにも人権があるかという眠い事を語っていました。
物語のほとんどが主人公であるジリアンのインタビューで構成され、たまにゾンビと遭遇して始末していくパターンが繰り返されます。
その中でフレンドリーな既婚者のインド系メンバーと仲良くなるけど、密着取材していた集団が非人道的な事をしていると知って主人公がブチ切れてしまう。
ここからゾンビよりもメンバー内での揉め事が中心になり、もはやゾンビはオマケみたいな感じになってしまっている。
本作がロメロのゾンビ映画を超えるとか頭の悪い事を謳い文句にしているが、そもそも出発点がまったく違います。
ロメロの作り出すゾンビ映画は、王道の中に社会的なメッセージを盛り込んでいて、決してエンターテイメントを忘れていないのです。
しかし、本作は最初からドキュメンタリー風にこだわり、その中には一切エンターテイメントを内包していません。
そうなってくると似たような展開が何度も続き、代わり映えしない状況は退屈そのもので、それに加えて手ブレのカメラ映像が観る気を削いでいきます。
主人公が出発点と最終点で別人のように変わってしまうが、そんな事はどうでもいいと思ってしまうほどつまらないです。
ハッキリ言って、ゾンビ映画に真面目な社会派なテーマは表に出すべきじゃなく、あくまで内包させてエンターテイメントじゃないといけない。
それを本作でやってしまった上に、ロメロを引き合いに出す寒さから、残念ながらいつもより評価は低くしておきました。