作品紹介
公開年月 | 2007/11/04 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | スチュワート・ラフィル |
脚本 | ケン・ソラーズ |
製作 | チャールズ・サーモン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
タイのリゾート地に人喰いワニが出現する。
動物園を経営するジャックは信用回復の為に人喰いワニの退治に乗り出すべく、伝説のクロコダイル・ハンターであるホーキンスと手を組む。
だが、神出鬼没の人喰いワニを捕らえるのは難しく、ジャックとホーキンスが苦戦する中で犠牲者が次々と増えていくのだった。
登場人物&出演者
・ジャック(演:ピーター・ツインストラ)
主人公。タイで動物園を経営している。借金だらけで地上げ屋に嫌がらせを受けている。
ピーター・ツインストラは代表作に『山猫は眠らない3』、『インポッシブル』があります。
なんとか客を出迎えて動物園を経営しているが、調査に来たイヴリンと仲良くなっていく。
コンソンの仕業でワニたちが逃げ出すが、一晩かけて捕獲するも1匹だけ逃してしまう。
人喰いワニが暴れていると分かり、ホーキンスと合流して一緒に始末しようとする。
最後はアリソンを助ける為に水中へ入り、人喰いワニに捕まって溺れかけるも助けられた。
・イヴリン・ナムウォン(演:シェリー・プンプラサート)
ヒロイン。動物福祉局の職員。市民の苦情処理が仕事。コンソンに雇われて動物園を調査。
シェリー・プンプラサートは代表作に『Ma fille est innocente』、『Beast Mode』がある。
閉園まで追い込むほどの物的証拠を掴む事ができず、コンソンの期待を裏切る事になる。
結局は職員をクビにされるが、すでに仕事よりもジャックを優先していたので問題はない。
ホーキンスと合流した後、動物の知識を使ってジャックたちと一緒に始末しようとする。
最後はアリソンを助けるジャックたちを船で待ち、帰って来た彼らを出迎えていた。
・ホーキンス(演:マイケル・マドセン)
伝説のクロコダイル・ハンター。9ヶ月に渡って人喰いワニを独自に追っていた。
マイケル・マドセンは近年の出演作に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『ドール・メーカー』などがあります。
左足が金属製の義足となっていて、それを人喰いワニに噛ませている間に殺そうとする。
昔から水の上で暮らしている部族とは知り合いで、人喰いワニに対して怨みを持っている。
迷惑をかけられたジャックたちと合流して、部族の無念を晴らす為に戦っていると話す。
最後はテオと援護射撃をして、見事に人喰いワニの脳天を銃撃して復讐を遂げる。
・アリソン(演:エリザベス・ヒーリー)
ジャックの姉。動物園の経営に苦戦しているジャックの手伝いをする。借金を払っている。
エリザベス・ヒーリーは代表作に『THEM/ゼム』、『The Hive』などがあります。
人手が足りない動物園を手伝っているが、女にうつつを抜かしている場合じゃないと話す。
コンソンの手下がワニを3匹逃がしてしまうが、ジャックと協力して2匹を捕獲した。
アンディが人を雇って轢き殺そうとするが、なんとか助かって反撃に出る事となった。
最後は人喰いワニに捕まってしまうが、かすり傷程度で済んでジャックたちに助けられた。
・テオ(演:スコット・ハッツェル)
アリソンの息子でジャックの甥。動物園を手伝っている。本来は勉学に励むお年頃である。
スコット・ハッツェルは代表作に『フライボーイズ』などがあります。
タイ人女性に惚れ込んでいて、若い娘を見つけると発情して手当たり次第にナンパしている。
チョンプラーをナンパして仲良くなり、彼女の家族と付き合ってジャックたちを助ける。
誤解を解いてチョンプラーの家に行くと、末っ子が襲われる寸前に助け出した。
最後はホーキンスとともに援護射撃をして、ジャックが助かる様子を傍観していた。
・チョンプラー(演:ディーディー・クンフェイズ)
タイ人美人姉妹の一人。レストランにいたところを発情していたテオにナンパされる。
ディーディー・クンフェイズは代表作に『Trade of Innocents』、『Glory Days』がある。
借金の取り立てがやって来ると、機転を利かして姉妹たちと協力してジャックを逃がす。
従姉妹が人喰いワニに食われてしまうが、テオたちのせいじゃないと知って仲良くなる。
テオが家まで遊びに来ていると、末っ子が襲われる寸前に助けてもらい更に仲良くなる。
最後はテレビのインタビューでマンションに住みたいという冗談を口にしていた。
・アンディ(演:ジビー・セタン)
地上げ屋であるコンソンの弟。邪魔する者を秘密裏に始末している。警察にも顔が利く。
ジビー・セタンは代表作に『Lullabye Before I Wake』、『Tied in Knots』があります。
どうしても動物園の土地が欲しい兄の為、様々な嫌がらせをしているが成果は上がらない。
税金の面で追い詰めようとするが、ジャックの姉が払ったせいで攻められなくなる。
ギャンブルで何度も負けて借金を背負うが、その度に兄が尻拭いをしてもらい反省はせず。
最後はプールでコンソンが殺され、通報していた時に人喰いワニに襲われて殺された。
・コンソン(演:ワサン・ジュンスク)
地上げ屋。長年に渡ってジャックが経営する動物園の土地を狙って嫌がらせをしている。
ワサン・ジュンスクは本作が長編映画デビュー作となります。
名前を出しただけで警察も手先として動くほどの顔が利き、地元では大金持ちとして有名。
出来損ないの弟にジャックの追い払いを任せるも、一向に進む事がなくて静かに苛立つ。
借金を背負っている弟の肩代わりをするが、ガマンの限界に達してアリソンの殺害を任せる。
最後はプールで泳いでいたところで人喰いワニが来て、逃げられずバラバラにされた。
感想
個人的な評価
本作は低予算のテレビ映画となります。
一番の売りになるのはマイケル・マドセンが出演しているという一点だけです。
リゾート地で人喰いワニが出現するというサメ映画でも王道のパターンになっています。
もちろん、舞台はワニがたくさんいるタイになっているが、主人公たちはマイケル・マドセンを筆頭にした白人です。
なぜかタイで動物園をやっている白人の主人公がいて、地上げ屋から閉園を迫られている。
そこに凶暴な人喰いワニが来て、地上げ屋に利用されて閉園を迫られるが、伝説のクロコダイル・ハンターが颯爽と登場します。
テレビ映画なのでスケールは非常に小さいですが、意外にもちゃんとやろうという製作側の意思が伝わってきます。
小遣い稼ぎのマイケル・マドセンは別にして、白人男性とタイ人女性の組み合わせに何かこだわりを感じました。
タイ人女性はそこまで美人ではないが、その代わりとしてスタイルの良い女優ばっかりを揃えているのは良かったと思います。
あとから登場するマイケル・マドセンがおいしいとこ取りするのは仕方ないにしても、今回は珍しくやる気を出した演技を見せてくれていました。
やはり、ワニ映画というのは容赦なく子供を襲い、意外にもグロテスクな被害者たちの姿を平然と映し出すのが王道になっているようです。
本作でも惜しげもなく王道の要素を出していて、もちろん、悪人たちはみんな都合良く食われて主人公側は万々歳のハッピーエンドになりました。
一応、ワニの必殺技であるデスロールを繰り出しているけど、残念ながら本物の映像を使っているので迫力は今一つです。
低予算なので独自で用意するのは困難で、本作はかなり本物のワニの映像を使って、ごまかしているようでバレている演出が目立ちました。
ここら辺がちゃんとしていれば、もっと迫力が出せただけに少しもったいなかったです。
それでも、やる気を出したマイケル・マドセンに説得力があって、惜しげもない人喰いワニの襲撃をしっかり描いているのは良かったです。