キングスパイダー RE-2895

作品紹介

公開年月  2004/12/03
ジャンル  パニック/アクション
原作  なし
監督  ジェフ・リロイ
脚本  エリック・スプディック
製作  デヴィッド・S・スターリング
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

軍施設で作られた生物兵器クモ「クリーピーズ」が兵士のミスで逃げ出してしまう。
クモたちはハリウッドに現れると瞬く間に増殖し、軍隊が出動するも対処できずにいた。
同じ頃、ハリウッドのスタジオでもクモが現れ、録音していた新人バンド「ネイキッド・バービーズ」のメンバーとスタッフは閉じ込められるのだった。

登場人物&出演者

ミシェル(演:リサ・ジェイ)
ネイキッド・バービーズのドラム。まだ6曲しか叩けず、なぜかデイヴとイチャイチャする。
リサ・ジェイは代表作に『デス・ファクトリー』、『AVプロデューサー』などがあります。
デイヴの運転で貸し録音スタジオまでやって来ると、早速録音を始めようと気合いを入れる。
クモたちがスタジオ内で繁殖すると、なんとかやっつけるべく武器を取って倒していく。
なぜか最後まで生き残るが、怪物化したデイヴに噛まれ、クランシーの命令で処刑される。
最後は瀕死状態でショットガンを手にして、原爆を起動するクランシーを撃って自爆した。

ブリンク(演:フィービー・ダラー)
ネイキッド・バービーズのリードボーカル。ラネアのツテを使ってデモテープを録る事に。
フィービー・ダラーは代表作に『デス・クローン』、『プリズン・デッド/女囚vs狼女』などがあります。
ミシェルの彼氏であるデイヴの運転で貸し録音スタジオまでやって来て録音を開始した。
しかし、クモたちがスタジオ内で繁殖すると、みんなと一緒に武器を取って倒していく。
最後は生け捕りにしたクモに液体を吐きかけられ、あっという間に子グモが繁殖して死亡。

ラネア(演:カレー・エドモンズ)
ネイキッド・バービーズのギター。ジェイクのいとこ。デモテープを録る為にスタジオへ。
カレー・エドモンズは代表作に『Charlie’s Death Wish』などがあります。
ミシェルの彼氏のデイヴの運転で貸し録音スタジオに来ると、デモテープの録音を始める。
しかし、クモたちがスタジオ内に繁殖すると、デイヴの説得よって一緒に倒していった。
ブリンクがクモたちに殺されてデビューできないと嘆くが、ジェイクがなんとか励ました。
最後は一室に囚われてしまい、ジェイクが助けようとするも間に合わず銃で吹き飛ばされた。

デイヴ(演:ジェフ・ライアン)
ミシェルの彼氏。バンドをジェイクの貸し録音スタジオに連れて行くべく車を運転した。
ジェフ・ライアンは代表作に『デス・ファクトリー』、『ビースト・プレデター』がある。
なんとか自分もバンドに加わろうと冗談のようで真剣にバック・ボーカルを志願した。
スタジオ内が大量のクモに囲まれると、ジェイクの言葉に従ってみんなと一緒に撃退する。
ブリンクが死んでしまうと切羽詰まった状況でブチ切れるが、ジェイクがそれ以上キレた。
最後はミシェルとジェイクを先に避難させるが、子グモに襲われた怪物化するも倒された。

ジェイク(演:エリック・フランナー)
貸し録音スタジオで編集をする。ラネアのいとこ。ラネアの頼みでデモテープを録る事に。
エリック・フランナーは代表作に『Thunderdome』、『Giantess Attack』などがあります。
まだスタジオに来てから3週間しか経過していないが、まるでベテランのように振る舞う。
スティーヴのせいでクモを逃がすも、何事もなかったようにラネアたちを出迎えた。
体内から子グモを発生させたスティーヴを見て、ただ事じゃないと悟って倒す決意をする。
最後は子グモに飛びかかられて、その拍子にショットガンを撃って自分の頭を吹き飛ばした。

スティーヴ(演:ジョー・デ・アンジェリス)
貸し録音スタジオで編集を担当している。4年間も勤めていてベテランの領域に入っている。
ジョー・デ・アンジェリスは代表作に『American Tigers』、『Deadly Culture』がある。
まだ新人のジェイクにスタジオを秘密である軍の間違えて届いた荷物を一緒に見ようと誘う。
荷物の中にいたクモは死んでいると思っていたが、それを落として開くと噛まれてしまう。
クモに噛まれたせいで徐々に体調が悪化していたが、それでもラネアたちを出迎えた。
最後は救急隊員を待つも泡を吹いて、そのまま体内から大量の子グモが出て死亡した。

パーカー(演:コービン・ティムブルック)
グレープス少佐とともに軍施設へやって来た部下。クモが入った容器を一緒に探していた。
コービン・ティムブルックは代表作に『マン・イーター/秘められた罠』、『宇宙生物X』などがあります。
巨大なクモが軍施設を出て街で暴れ始めると、ロケット砲をグレープス少佐に渡していた。
ようやく戦車が使えるようになると、グレープス少佐の命令で操縦と砲撃を担当した。
巨大クモによって戦車が動けなくなると、グレープス少佐により外に突き飛ばされてしまう。
最後は巨大クモを倒したグレープス少佐を英雄と称え、目の前で彼が倒れるのを目撃した。

グレープス少佐(演:シャント・ベンジャミン)
軍施設で逃げ出したクモの後処理の為にやって来る。過去にも同じ事故があって処理した。
シャント・ベンジャミンは代表作に『American Streetfighter』、『Ungency』がある。
上官のクランシーから事件をもみ消している苦労を語られるが、気にせず任務にあたる。
ハリウッドへ逃げ出した追って戦車を繰り出すが、民間人は関係なく次々と街を砲撃する。
クランシーから大量の苦情が入っていると言われるが、クモを始末する為に砲撃を止めない。
巨大クモに戦車が破壊されて動けなくなるが、ナイフ一本で再始動させる荒技を披露する。
最後はパーカーを戦車の外に出して自爆するが、無傷で出てくるもクモに刺されて死亡。

クランシー軍曹(演:ギャレット・クランシー)
グレープス少佐の上官。軍施設からクモが逃げ出すと、グレープス少佐たちを処理に任せる。
ギャレット・クランシーは代表作に『デトネーター/悲しき暗殺者』、『デス・ファクトリー』などがあります。
なんとかグレープス少佐の暴走を止めようとするが、結局は無視して箱探しに回される事に。
スタジオにいたクモの対処をジェイクから聞き出され、なんとか助け出そうと向かった。
ミシェルが噛まれて感染すると部下に処刑を命令し、部下が感染すると容赦なく処刑した。
最後は原爆を起動させようとしたが、ミシェルが銃を発砲して街と一緒に吹き飛んで死亡。

感想

個人的な評価

本作はみんなが大好きアルバトロスフィルムが配給した作品となっています。
監督には『宇宙生物X』や『エイリアンアタック!』で知られるジェフ・リロイが務める。
始まった途端に分かる低予算映画の典型的な映像により、ある意味、期待が高まりました。
いきなり巨大クモが暴れている映像が流れるけど、それはどう見てもオモチャで作っているような感じだった。
さすがにCGはあまり使えないので、オモチャ使いのマーク・ポロニア監督を彷彿とさせる衝撃的なシーンが流れていました。
堂々とオモチャを使って演出している監督はマーク・ポロニアしかいないと思っていたが、どうやらジェフ・リロイ監督も同じ系統でした。
多分、ジェフ・リロイ監督は壮大なストーリーと派手なアクションを考えていたが、現実的にやれる最大の事をやっていました。
とにかく、すべてにおいて低レベルなクォリティーなのはしょうがないにしても、ストーリーもまたツッコミどころ満載です。
確かにクモは危険な存在であるが、劇中では10未満の被害しか出ていないように見えます。
それ以上に被害を出しているのは軍人たちの砲撃で、ハリウッドが壊滅的な状況になっているのは彼らをおいて他にありません。
それぐらい軍人たちのやっている事はメチャクチャすぎて、破壊大好きなマイケル・ベイもビックリするぐらいハリウッドが破壊されました。
最後にはアメリカ人が大好きな最終手段である核兵器を使うが、まさかスーツケース程度に収まっている設定がギャグとしか思えない。
これは推測に過ぎないが、ジェフ・リロイ監督はハリウッドに対して、個人的な感情を持っていたのかもしれません。
あそこまで徹底的にハリウッドを破壊するシーンの連続は、単純なアクションでは片付けられないほどの徹底ぶりでした。
本作はモンスターパニックの皮を被ったジェフ・リロイ監督の私怨をぶち撒けた作品として考えると非常に面白いのかもしれません。