作品紹介
公開年月 | 2017/09/12 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | アーロン・ミルテス |
脚本 | ブラッド・ベンジャミン、アーロン・ミルテス |
製作 | ネーサン・ジョンソン、エレナ・トルエバ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
極度コルロフォビア(道化恐怖症)の大学生のエマは、街で悪魔の魂が乗り移り黒い液体を吐くクラウン(ピエロ)が出没し始めた。
クラウンが殺害日時を告知する風船を届けられた人は必ず殺される事件が多発していた。
ある日、エマと友人たちに風船が届いてしまい、あと二日の命だと知ると、生き残る為に彼女が最も恐れる“それ”と対峙する事になるのだった。
登場人物&出演者
・エマ(演:ブリタニー・ベランデル)
主人公。女子大生。極度の道化恐怖症を持つ。それに加えて夜驚症もあって精神的に不安定。
ブリタニー・ベランデルは代表作に『The Sleeper』、『Other Versions of You』がある。
いい加減な3人目の同居人を追い出し、ヘザーと喜んでジョナを呼んでパーティを計画する。
殺人事件が起きるとジョナとワクワクするが、キラークラウンの予告を受けて絶望する。
ランドールに助けを求めるも囮にされる作戦を拒否するが、結果的に囮となって一度倒した。
最後は復活したキラークラウンに狙われるが、カッターナイフで反撃して倒して生還した。
・ヘザー(演:モニカ・ベイカー)
女子大生。エマの親友で同居している。態度の悪い3人目の同居人をエマと一緒に追い出す。
モニカ・ベイカーは代表作に『WonderGrove Kids: Game of Wonders』などがあります。
家賃や食費も払わない3人目の同居人を追い出すと、エマとの気楽な二人暮らしを楽しむ。
殺人事件が起きると、ワクワクするエマたちと違って、何かと心配して準備が必要だと主張。
エマがキラークラウンの予告を受けると、彼女を安心させて絶対に守ると豪語していた。
最後はアイスクリーム屋のオジサンの警告を無視し、自業自得でキラークラウンに殺された。
・ジョナ(演:ショーン・パトリック・マレー)
エマやヘザーが働くレストランの店長代理。いつも不在の店長に代わって店を取り仕切る。
ショーン・パトリック・マレーは代表作に『The Broken Tower』、『That’s What She Said』などがあります。
保安官から殺人事件の捜査があると言われ、店を早く閉めて客たちに事情を説明していた。
当初はエマとともに退屈な田舎町で殺人が起きて、二人してワクワクしながら話していた。
エマがキラークラウンに狙われると、ヘザーと彼女を守ろうとするが何もできずに捕まった。
最後は急にいなくなったと思えば、店にいて瀕死状態でエマのせいだと言って絶命した。
・ランドール(演:バート・カルバー)
娘がキラークラウンに殺されている。家の中では常にキャップを被り、外で何も被らない。
バート・カルバーは代表作に『Ghostline』、『Bastard』などがあります。
娘がキラークラウンに殺されてから様々な資料を集め、人間と同じく殺せると突き止める。
エマが次のターゲットにされていると知り、彼女を囮にして誘い出そうとするが断られる。
結局はエマが狙われた時に無断で彼女の家に行き、ボウガンでキラークラウンを倒した。
最後はアイスクリーム屋のオジサンに捕まるが、エマがキラークラウンを殺して解放された。
・アイスクリーム屋のオジサン(演:トム・シードマン)
アイスクリームトラックを営業している。エマたちが働くレストランで材料を仕入れている。
トム・シードマンは代表作に『The Christmas Bunny』、『40 Days and Nights』がある。
エマが道化恐怖症を持っていると知り、扱っているアイスのパッケージがピエロで気を使う。
キラークラウンから逃げ出そうとしたエマが車にいて、そこを通りかかって彼女を助けた。
実はキラークラウンを操っている黒幕であり、30年に渡って恐怖する者を殺していた。
最後はエマによってキラークラウンが倒されると、恐怖を克服した彼女を見て立ち去った。
・キラークラウン(演:エリック・コーヴィン)
ターゲットになる人間に赤い風船に殺人を予告して、それまで何度か現れて恐怖に陥れる。
エリック・コーヴィンは代表作に『レジェンド・オブ・エクリプス/導かれし勇者の闘い』、『ゾンビ・レザレクション』などがあります。
基本的に弱い女性しか狙わないが、ストーカーのようにどこへ逃げても追いかけて来る。
車で逃げようとしても電気を消したり、他人の家にいても明かりを消すような能力を持つ。
実は30年前にアイスクリーム屋のオジサンが契約した魔物で、彼の命令に従っていた。
最後は予告通りエマを殺そうとするが、カッターナイフでの反撃を受けてそのまま死んだ。
感想
個人的な評価
本作は道化恐怖症をテーマに扱った作品となります。
そんな恐怖症をメジャーにした『IT』も近年においてリメイクされていました。
『IT』のリメイクがあったせいか、近年ではやたらと「ピエロ」をテーマにしたホラー映画が多く作られています。
他に『マーダー・ライト・ショー』、『道化死てるぜ!』、『鮮血ピエロの惨劇』、『クラウン』、『デスバーガー』とあります。
このように結構な数の作品が出ていますが、いずれにしてもB級映画という内容です。
そんな本作もピエロ映画になりますが、思っていた以上にストーリーが雑で肝心の殺人ピエロの設定も適当すぎました。
本作も他と同じく低予算のホラー映画であり、あまり金がかかっていないのは仕方ないにしても、脚本があまりにもヒドイです。
とにかく、ピエロの設定がクライマックスで明かされるが、まったく説明になっておらず逆に謎を深めるだけとなりました。
まだピエロの正体はなんとなく分かるけど、それを操っているアイスクリーム屋のオジサンが意味不明すぎて何がしたかったのか分からない。
一応彼が言うには「恐怖を持ちながら生きるのはツライ」という事で、魔物のピエロを使って終わらせるという説明になっていない説明をしていました。
結局、そのアイスクリーム屋のオジサンは何がしたかったのか明言せず、ピエロもカッターナイフで刺されて死ぬ程度の弱さ。
本作では色々と恐怖の演出をぶっ込んでいるが、ピエロの能力だとしても、結局は腕力に任せるだけのワンパターンの殺し方にも美学はない。
相手をとことん脅していく意味もなく、そもそもアイスクリーム屋のオジサンに従っている理由が分からないから何がしたいのかサッパリでした。
結果的に主人公はピエロに間違えられて友人にカッターナイフで足を刺される程度で一人だけ生還する都合の良すぎる展開も雑すぎた。
本作はまずピエロを使ったホラー映画を作りたいところから初めて、あとは適当に肉付けして作ったような印象しかない出来の悪い作品でした。