ブラッド・ダイヤモンド RE-56

作品紹介

公開年月  2006/12/08
ジャンル  サスペンス/ドラマ
原作  シエラレオネ共和国の内戦(モチーフ)
監督  エドワード・ズウィック
脚本  チャールズ・リーヴィット
製作  ポーラ・ワインスタイン、エドワード・ズウィック、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

内戦が続くシエラレオネを舞台に、元傭兵でダイヤモンドを横流しするダニーと、RUF(反政府軍)に家族を奪われた漁師のソロモン、そして不法ダイヤの実態を明らかにしようとするジャーナリストのマディーが、壮絶な運命をたどる。

登場人物&出演者

ダニー・アーチャー(演:レオナルド・ディカプリオ)
ソロモン・バンディー(演:ジャイモン・フンスー)
マディー・ボウエン(演:ジェニファー・コネリー)
ディア・バンディー(カギソ・クイパーズ)
コッツィー大佐(演:アーノルド・ヴォスルー)
ポイズン大尉(演:デヴィッド・ヘアウッド)
ルパート・シモンズ(演:マイケル・シーン)
ウォーカー(演:スティーヴン・コリンズ)

感想

個人的な評価

戦争というのは悲しみしか生まない。だが、ごく一部の人間は喜びに浸る。
この映画では内戦を描いている。人間だからこそ、ここまで非情になれると思います。
衝撃的なのはRUFの少年兵たちです。
幼い子供を捕まえては人殺しの兵士に育てる描写は強烈でした。
恐怖、洗脳、薬物、銃器、その先には人殺しの過程が生々しく描かれていると思います。
タイトルにある『ブラッド・ダイヤモンド』はダイヤの種類という事ではなく、それは多くの血を流して流通する命の宝石です。
誰もがやりたくない紛争が起き、罪もない市民たちが無残に殺される。こんな理不尽な事はない。
人間は素晴らしいモノを生み出すが、同時に醜いモノも生み出す。
こんなにメッセージ性の高い映画は『戦場のピアニスト』以来です。
確かにヒドイ描写が多く、考えさせられるモノが多いけど、どうしても他人事に思えてしまう。
なぜなら、主人公であるダニーの視点と準主人公と思われるソロモンの視点が定まっていない。
お互いに違う思考で動いているので、結局、第三者として映画を観賞するしかできない。
『戦場のピアニスト』は完全に主人公と同じ視点だったので、その分、感情移入できたのかも知れないです。
それにしても、父親が少年兵と化した子供と再会した時のシーンはインパクトがありました。
さて、この映画を観賞するにあたって、オイラは避けていた大きな理由がある。
それは主演がレオナルド・ディカプリオだからです。
彼の代表作『タイタニック』は未だに観ていない。残念ながら、あの手の映画は嫌いですし、どうしてもオイラの中でディカプリオはキムタクと被ってしまうのです。
実力は雲泥の差がありますけど、個人的にそのようなイメージがあるのです。
だから、彼の出演した映画は『クィック&デッド』ぐらいしか観賞した事がない。
そんな勝手なイメージを持っていましたが、今回の作品で払拭しました。
彼は才能ある素晴らしい俳優であって、とても良い演技をすると気づきました。
小奇麗でディカプリオという演技じゃなく、意外にも泥臭くキャラクターを演じ分けていました。
やはり、持てはやされるだけあるなと思わせました。
勝手な先入観はいけませんね。好き嫌いはしちゃイカンなと改めて思いました。
最後に、この映画は絶対に観るべきです。