作品紹介
公開年月 | 2018/11/05 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | マチュー・ウェシュラー |
脚本 | スティーヴン・セガール |
製作 | フィリップ・マルチネス、スティーヴン・セガール、ほか |
製作国 | アメリカ、タイ、香港、イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アックスはかつて傭兵軍団のリーダーとして精鋭メンバーを束ね、カンフーの達人チェン、天才スパイのインインらと危険な任務を遂行してきた。
現在は多くの命を奪った事を後悔し、贖罪の為に国境の町モンラ近くの村で医師として働く。
ある日の診察後、アレックスの元にユエンという男が誘拐された娘を助けて欲しいと頼まれると、不思議な力を持つ少女を助けるべく昔の仲間とアジトを襲撃するのだった。
登場人物&出演者
・アックス(演:スティーヴン・セガール)
主人公。過去に傭兵軍団のリーダーを務める。現在は国境近くの村モンラで医師を務める。
スティーヴン・セガールは近年の出演作に『沈黙の終焉』、『沈黙の大陸』などがあります。
過去には救えなかった命を悔いてしまい、仏門に入って人々を救う道を切り拓いている。
夢の中でタラが能力を使って助けを求めると、それに応じて昔の仲間たちを集める。
あくまで正義を貫き通す為の行動であり、それには如何なる手段も厭わない覚悟で臨む。
最後はアジトを仲間が制圧し、キューマムをあっさりと片付けてタラを見事に助け出した。
・タラ(演:ティン・スー)
モンラ村に住む少女。相手の素性や病気を治せる力を持つ。村全体で存在を隠されていた。
ティン・スーは本作が長編映画デビュー作となります。
ギャンブルで命が危うくなった男に存在をキューマムにバラされ、その部下に捕まる。
すぐにキューマムが求めている救いを察知するが、当然のようにあくどい彼を救済せず。
その為、違った方法としてキューマムが強制的に協力させるような脅しを受ける事に。
最後はアックスとキューマムの対決を静観し、勝者のアックスを讃えるようにハグした。
・チェン(演:ルイス・ファン)
かつてアレックスが率いた傭兵軍団のメンバー。カンフーの達人。高級クラブを経営する。
ルイス・ファンは近年の出演作に『バウンティ・ハンターズ』、『カンフー・ジャングル』などがあります。
時間を見つけてアレックスの元を尋ね、師匠から教えてもらわなかった技を体感している。
キューマムとは商売が競合し、犯罪に手を染める彼を倒したい思いでアックスに同意する。
アックスの作戦に従って部下を引き連れてキューマムのアジトを内外から制圧していた。
最後は同じ流派だったブラック・クロウ・マと対決し、ほぼ無傷で勝利を収めた。
・イン・イン(演:キャット・インカラット)
かつてアレックスが率いた傭兵軍団のメンバー。紅一点の天才スパイ。現在は警察で働く。
キャット・インカラットは代表作に『ゴッド・ウォーズ』などがあります。
警察のノンビリしたやり方が合わず、退屈していたところでアックスの連絡を受ける。
当たり前のように集まって作戦を聞くと、キューマムのクラブに潜入する任務をもらう。
キューマムのクラブに潜入してシステムを分析して、アックスたちに情報を与えた。
最後はアジトに乗り込んで向かってきた敵を難なく倒し、タラ救出の援護を果たした。
・異端児(演:ルディ・ヤングブラッド)
かつてアレックスが率いた傭兵軍団のメンバー。モヒカンが特徴。現在は何しているか不明。
ルディ・ヤングブラッドは代表作に『アポカリプト』、『Wind Walkers』などがあります。
ちょうど退屈していたところでアックスから連絡が受け、カカシに早速と接触していた。
キューマムのアジトに乗り込むべく、アックスから見取り図を手に入れる任務を受ける。
手に入れた見取り図から細かい作戦やルートを確認し、武器の隠し場所まで調べ尽くした。
最後はアジトに乗り込んで向かってきた敵を難なく倒し、タラ救出の援護を果たした。
・カカシ(演:ジェームズ・P・ベネット)
かつてアレックスが率いた傭兵軍団のメンバー。現在は借金の取り立てをしている。
ジェームズ・P・ベネットは代表作に『Fatal Deviation』、『Black Water』があります。
アックスから連絡を受けると、仕事をしていた最中に異端児が早速と接触してきた。
キューマムのアジトに乗り込むべく、ハリウッドとともに必要な武器の調達を担当する。
最後はアジトに乗り込んでハリウッドとともに銃をぶっ放して敵をなぎ倒していった。
・ハリウッド(演:セルゲイ・バディク)
かつてアレックスが率いた傭兵軍団のメンバー。現在はクラブで用心棒をしている。
セルゲイ・バディクは代表作に『Mamy』、『Gogol』シリーズなどがあります。
アックスの片腕とも言えるほど信頼を持ち、連絡を受けると当然のように参加する。
キューマムのアジトに乗り込むべく、カカシとともに必要な武器の調達をする事になる。
最後はアジトに乗り込んでハリウッドとともに銃をぶっ放して敵をなぎ倒していった。
・ブラック・クロウ・マ(演:チャ・リー・ユン)
犯罪組織のメンバーでキューマムの右腕。外に出られないボスの代わりに動いている。
チャ・リー・ユンは代表作に『デンジャラス・ミッション』、『皆殺しの掟』があります。
逆らう者や裏切り者にボスからの警告を与え、砕かれた骨を魚のエサとして撒いている。
過去に父親を自分の手で殺している非情な男であり、キューマムには絶対の忠誠心を持つ。
実はアックスとチェンの同門だったが、今ではキューマムの犬として武道の精神を忘れた。
最後はチェンと直接対決するが、当然のように歯が立たず一方的に負かされてしまう。
・キューマム(演:ユー・カン)
犯罪組織のボス。日光を浴びられない病気に冒され、それを呪いとして焦っている。
ユー・カンは代表作に『カンフー・ジャングル』、『イップ・マン/継承』などがあります。
組織に逆らう者や裏切った者に容赦なく、死体を火葬して砕いた骨を魚のエサにしている。
ある男からタラの不思議な力を聞き出すと、部下に捕まえさせるも命令に逆らわれる。
ずっと余裕のある態度を見せるが、アックスたちにアジトを襲撃されると焦りが出てしまう。
最後はアックスと直接対決するも一撃も当てられず、一方的になぶり殺しにされた。
感想
個人的な評価
本作は沈黙シリーズの一作となりますが、当然のように邦題だけの繋がりだけとなります。
更に本作ではついに主演のスティーヴン・セガールが単独で脚本と共同製作も務める。
近年のスティーヴン・セガールは主人公ではなく、なぜか悪役ばかりやっています。
主人公だとセリフを多く覚えないといけないし、アクションもそれなりにあるから色々とシンドイから避けていると思います。
以前と比べて格段に太ったスティーヴン・セガールでは、身軽なアクションはできないという難点を抱えている。
しかし、本作ではなぜか単独で脚本を務めるほど気合いが入っていて、久々に正義の味方としての主人公を演じている。
この『沈黙シリーズ』は邦題での繋がりしかないが、やはり、スティーヴン・セガールが主人公として無敵の強さで敵を倒すのが一番の魅力である。
本作では王道の『沈黙シリーズ』をやりながらも、前半は真面目なドラマや説教を含めた仏門に入ったスティーヴン・セガールらしい構成でした。
早くアクションを見たい気持ちがあるけど、ちゃんとスティーヴン・セガールが何を伝えたいのか分かりやすくしている。
前半と後半では別物の作品とも言えるほど雰囲気が違うけど、単純なアクション映画じゃなくなっているのはシリーズとして良い方向へ進化している。
ずっと似たような作品に甘えていたスティーヴン・セガールですが、本作は新たなステージが見えてきているような気がした。
ラストではちゃんとアクションをしているスティーヴン・セガールを見て、それだけでも満足してしまうぐらい良かった。
全盛期と比べて動きのキレも悪いし、重たい一撃には見えないが、それでも本人がちゃんとアクションしているだけでも充分でした。
何より本作はアクション性よりもスティーヴン・セガールがカンフーを通じて、世界に何を伝えたいかをしっかりと描ききっていました。
今後はこのような作品のテイストならば、今のスティーヴン・セガールには合っていると思うし、新たなジャンルを見出す事ができると感じさせる作品でした。