作品紹介
公開年月 | 1991/08/31 |
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ジャンル | パニック/アクション |
原作 | なし |
監督 | ジョン・ヘス |
脚本 | カート・アレン |
製作 | ブランドン・チェイス |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ある夜、ヴィニー・ブラウン社長の指示で男たちが下水道に化学廃棄物を流し、その後、魚を捕りに来た兄弟が何かに襲われて死亡した。
警察に出勤してきたデヴィッド・ホッジス刑事は父と叔父が帰ってこないという娘に会い、新米のリッチ・ハーモン巡査から湖に切断された足が発見されたと報告を受ける。
ホッジス刑事は妻の勤める研究室に切断された足から鑑識結果を聞くも分からず、今度は湖の水質を調べようと向かうのであった。
登場人物&出演者
・デヴィッド・ホッジズ刑事(演:ジョセフ・ボローニャ)
主人公。ラテン系の腕利き刑事で一匹狼。。湖で切断された足を発見して調査に乗り出す。
ジョセフ・ボローニャは代表作に『弾丸特急ジェット・バス』、『ビッグ・ダディ』がある。
分析する妻の見解から湖にワニがいると知り、市長にイベントの中止を求めるも拒まれる。
署長の許可を得てハーモンと下水道で調査をして、巨大アリゲーターに遭遇してしまう。
何度かブラウン社長の邪魔をされてもめげず、市長の娘や妻の協力でワニを追い詰めていく。
最後は巣である下水道に帰ったワニを見つけると、ロケットランチャーで爆発四散させた。
・クリスティーヌ・ホッジズ(演:ディー・ウォーレス=ストーン)
デヴィッドの妻。警察の証拠品などを分析する研究室で働く。薬品の専門知識を持つ。
ディー・ウォーレス=ストーンは代表作に『ステップフォードの妻たち』、『E.T.』がある。
誕生日を迎えたデヴィッドの為にビデオレターを用意して、彼との熱い夜を約束していた。
湖から引き上げられた切断された足の捜査で帰りが遅くなったデヴィッドに少し不機嫌に。
事件の犯人がワニだと突き止め、更にブラウン社長が化学物質を不法投棄したと分析した。
最後はワニを倒したデヴィッドを出迎え、彼と抱き合いながら誕生日をやり直すと話した。
・リッチ・ハーモン巡査(演:ウディ・ブラウン)
新米の警察官。行方不明となった漁師兄弟の捜査に乗り出すデヴィッドに資料を手渡した。
ウディ・ブラウンは代表作に『キラー・パーティー/聖女のブラック・ミサ』、『沈黙の暗殺者(テロリスト)』などがあります。
ブラウン社長のパーティに来たデヴィッドを止めるべく、市長から逮捕するように言われる。
デヴィッドに騙されてトイレに拘束されるが、そのおかげで市長の娘であるシェリと出会う。
ビッチと化したシェリと一夜を過ごそうとしたが、デヴィッドのせいで下水道でワニを探す。
最後はデヴィッドとワニを退治して、町の英雄となってシェリと恋人のような関係となる。
・シェリ・アンダーソン(演:ホリー・ギャグニアー)
市長の娘。ブラウン社長の腰巾着になって夜も眠れない父親を心配してパーティに顔を出す。
ホリー・ギャグニアーは代表作に『Girls Just Want to Have Fun』、『危険な結婚』などがあります。
実際にブラウン社長と会ってクズだと分かると、顔に引っぱたくほどの拒否力を見せつける。
デヴィッドに騙されてトイレに閉じ込められたハーモンを助け出し、一気にビッチと化した。
一夜を過ごそうとしたが、デヴィッドに先回りされ、一緒にワニを探す事になってしまう。
最後はブラウン社長に父親を殺されるが、ハーモンと恋人になった事で忘却の彼方へ。
・スピード署長(演:ブロック・ピーターズ)
デヴィッドの上司。一匹狼であるデヴィッドの実力を知っていて彼を高く評価している。
ブロック・ピーターズは代表作に『カルメン』、『アラバマ物語』などがあります。
市長やブラウン社長のパーティに乱入して騒いだデヴィッドを注意するだけに留まっている。
デヴィッドが下水道にワニがいると説明を受けると、素直に信じて全力で助けていた。
イベントを強行しようとするブラウン社長の意見を聞かず、デヴィッドに従い中止を決定。
最後は軍に要請する途中でブラウン社長の車に邪魔され、そのまま横転して殺された。
・ホーク・ホーキンス(演:リチャード・リンチ)
ブラウン社長が雇ったプロのワニハンター。連絡を受けて田舎から急いでやって来た。
リチャード・リンチは代表作に『マジック・クエスト/魔界の剣』、『ハロウィン/2007年版』などがあります。
10人で来るブラウン社長は思っていたが、ワニ如きなら半分で問題ないと自信を見せていた。
早速とワニが潜む下水道に入るが、不法投棄された化学物質を見て話しが違うと文句を言う。
仲間二人と弟がワニに食われてしまい、カタキを取る為にデヴィッドたちと協力をする。
最後は巣へ帰っていったワニをボートで追いかけるが、ひっくり返されて呆気なく食われた。
・アンダーソン市長(演:ビル・デイリー)
市民を第一と思って政治をしてきた。実際はブラウン社長の腰巾着として彼の言いなりに。
ビル・デイリーは代表作に『カーニバル殺人事件』、『白バイ野郎ジョン&パンチ/ローラーディスコ・フィーバー』などがあります。
あくまでブラウン社長が主体となっていて、その意見を横から聞いてヘコヘコしているだけ。
それを知っている娘に心配されるが、なぜかプライドが残っていて厳しい態度で突き放す。
ブラウン社長がスピード署長を容赦なくぶっ殺すと、自分のしてきた事に後悔をする。
最後はブラウン社長に裏切りを悟られてしまい、二人で乗った観覧車で呆気なく銃殺された。
・ブラウン社長(演:スティーヴ・レイルズバック)
製薬会社の社長。絶大な権力と資金力を持っていて、市長を腰巾着にするようなクズ。
スティーヴ・レイルズバックは代表作に『スペースヴァンパイア』、『エド・ゲイン』などがあります。
過去に会社が違法な研究をして訴えられたが、金の力を使って不起訴による勝利を手にする。
市長を盾にして使ってやりたい放題して、町を自分の帝国として作り替えようとする。
邪魔する者を権力によって排除し、重要なイベントを中止するスピード署長をぶっ殺した。
最後は市長もぶっ殺すが、逃げる途中でデヴィッドたちに湖へ突き落とされワニに食われた。
感想
個人的な評価
本作は10年ぶりに製作された続編となります。
続編とは言っても、前作とはまったく繋がりはなくリメイクに近いような内容となっている。
その為、前作を鑑賞していなくても問題ないが、全体的に大味な構成となっています。
前作では主人公の薄毛ネタというよく分からないコミカルがあったけど、本作はずっと真面目にやっていました。
主人公が一匹狼である設定、スペイン語がしゃべれる設定、妻が研究室の研究員など、すべて設定だけで終わって意味がない。
残念ながら主人公は体を張るほど若くないし、アウトローでもないし、地元から慕われている特徴がないような感じです。
主人公にはすでに年増の妻がいるので代わりに新米の警察官がロマンスを担当するが、このキャラクターが登場しなくても物語に影響はない無意味さでした。
オマケでプロのワニハンターが出てくるけど、最初から死亡フラグが立っていたが、その中にケイン・ホッダーが普通にいて死亡フラグが更に説得力を持たせてくれました。
一応、前作との繋がりとして下水道、不法投棄される化学物質が共通していて、物語の大まかな流れも同じような感じである。
ただ、悪役となる製薬会社の社長がもっと極悪を主張して、市長は分かりやすい腰巾着になって、なぜか署長がもの凄く主人公の肩を持つという1作目と違う部分があります。
ワニについてはオマケみたいな存在で、それよりも帝国を築きたい製薬会社の社長が悪目立ちしてしまった印象を持ちました。
この社長も中途半端に大きな事を口で言うが、やっている事はチンピラと変わらないぐらい頭の悪い行動で説得力がまったくありません。
本作は登場人物たちの設定が物語に反映されず、最後は軍から拝借したロケットランチャーでぶっ飛ばすという強引すぎる展開はギャグとしか思えません。
前作はそれなりの緊張感を持っていたが、本作の方がシリアスなのにそれを感じさせない抜けた大味な雰囲気は逆にスゴイと思いました。