作品紹介
公開年月 | 2004/08/13 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ポール・W・S・アンダーソン |
脚本 | ポール・W・S・アンダーソン |
製作 | ジョン・デイヴィス、ゴードン・キャロル、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入DVD |
あらすじ
2004年、巨大企業ウェランド社に謎の熱源が南極大陸の地下深くで発生しているという衛星データが送られてくる。
経営者であるチャールズ・ビショップ・ウェイランドは現地調査を決断し、環境問題の専門家で女性冒険家のレックスら各分野の専門家を招集する。
熱源の場所にたどり着いた一行は、そこで巨大なピラミッドを発見し、調査を進める彼らはプレデターとエイリアンの歴史を知るのだった。
登場人物&出演者
・レックス/アレクサ・ウッズ(演:サナ・レイサン)
主人公。環境問題の専門家で女性冒険家。何人かに訴えられているが強気で対応している。
サナ・レイサンは近年の出演作に『タイムリミット』、『ブラウン・シュガー』があります。
ウェランドの依頼で南極大陸にある孤島へ調査隊の面倒をみるが、最初は拒むが残った。
上から目線で全員にルールを言い渡し、目的地に到着するが、閉じ込められて脱出を図った。
セバスチャンの説明でエイリアンが危険な存在で、プレデターと協力するしかないと決断。
最後はスカーと共闘してクイーンを倒し、戦士の印により長老から武器を渡されて生還した。
・セバスチャン・ウェルズ(演:ラウル・ボヴァ)
ヒロイン。考古学者で大学の教授。遺跡の発掘をするが、発掘の資金が底をつきそうになる。
ラウル・ボヴァは代表作に『新・対決/恐怖の追憶』、『トスカーナの休日』などがあります。
ウェランドから依頼を受けて、南極大陸の孤島にある遺跡から、様々な文明から成ると説明。
ミラーとともにレックスを引き止め、目的地に到着すると、古代文字を解読して説明する。
レックスと遺跡からの脱出を図ったが、エイリアンに捕まってしまい、宿主にされてしまう。
最後はスカーと共闘するレックスと再会するが、エイリアンが生まれる前に殺してもらった。
・グラハム・ミラー(演:ユエン・ブレムナー)
地層研究者。二人の息子がいて、スゴイ仕事をしている記録として写真を撮っていた。
ユエン・ブレムナーは代表作に『トレインスポッティング』、『ブラックホーク・ダウン』などがあります。
そのせいで寝ていたレックスを起こすが、おかげで親しくなって彼女を引き止める事に成功。
最初から傭兵のヴァーヘイデンから見下されていたが、そこまで気にせず仕事をしていた。
遺跡が動き出してヴァーヘイデンと二人っきりになり、絶対に生きて帰る言葉に彼を認めた。
最後は捕まって繭にされるが、抵抗するも結局は宿主にされ、エイリアンが生まれて死んだ。
・トーマス(演:サム・トラウトン)
セバスチャンの助手。メガネをかけた男。遺跡での発掘が上手くいかず、資金不足を報告。
サム・トラウトンは代表作に『シルヴィア』、『ヴェラ・ドレイク』などがあります。
ウェランドから依頼を受けてセバスチャンとともに南極大陸を目指し、説明を受けていた。
目的地に到着すると、古代文字を解読していくが、センスのなさにセバスチャンが言い直す。
最後は生贄の間でフェイスハガーが出現し、抵抗できず宿主にされて数時間で死亡した。
・クイン(演:カーステン・ノルガード)
自称・世界一の採掘業者。ウェランドからチーム全員を雇われて南極大陸へ向かった。
カーステン・ノルガードは代表作に『ザ・シークレット/暴かれた人妻の恐るべき過去』、『D2/マイティ・ダック』などがあります。
廃墟となった捕鯨基地に到着し、ウェランドの指示で早速と採掘する為に準備をしていた。
目的の場所がすでに何者かによって掘られ、人間の仕事じゃないとすぐに説明してくれた。
最後はやって来たプレデターたちにチームが殺され、穴に逃げ込むも結局は殺されてしまう。
・マーク・ヴァーヘイデン(演:トミー・フラナガン)
ウェイランド社の私設傭兵の隊員。当初はウェランド社の調査隊の一人として同行する。
トミー・フラナガンは近年の出演作に『ヒーロー・ウォンテッド』、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』などがあります。
レックスがルールを話していると笑っていたが、強く言われると何も言えず賛同していた。
おしゃべりなミラーを小バカにしていたが、あまり良いリアクションがなくてすぐに止める。
遺跡が動き出してミラーと二人っきりになると、絶対に帰る彼の強い意志を認めていた。
最後はエイリアンに捕まって繭にされて宿主にされてしまい、エイリアンが生まれて死んだ。
・アデル・ルソー(演:アガト・ドゥ・ラ・ブライユ)
ウェイランド社の社員。短い金髪の女性。ただの社員であっても拳銃を携帯している。
アガト・ドゥ・ラ・ブライユは代表作に『ガールズ』、『エッジ・オブ・トゥルーズ/復讐の牙』などがあります。
レックスが拒否して帰ろうとヘリを用意するが、結局残ってくれて頼もしいと感謝していた。
氷の世界で拳銃は役に立たないとレックスに言われるが、持っていると安心だと返答した。
生贄の間にトーマスたちと残って、奥で調査するウェランドたちの帰りを待っていた。
最後は遺跡が動き出し、フェイスハガーが顔に張り付き、チェストバスターにより死んだ。
・マックス・スタッフォード(演:コリン・サーモン)
ウェイランドの秘書兼ボディガード。私設傭兵の隊長を務める。ウェイランドに対して忠実。
コリン・サーモンは近年の出演作に『エグザム』、『ハルマゲドン』などがあります。
病魔に侵されるウェランドに代わって、世界各地にいる専門家たちを直接スカウトしていた。
レックスが拒否して帰ろうとするが、次の候補は経験が少ないと言われても気にしてない。
遺跡が動き出して状況が一変すると、安全にウェランドを外に脱出させる傭兵に変貌する。
最後はプレデターの放ったネットに捕まり、最終的にスピアで体を貫かれて静かに死んだ。
・チャールズ・ビショップ・ウェイランド(演:ランス・ヘンリクセン)
ウェイランド社の経営者。南極大陸での調査をする為に専門家を招集。末期ガンに侵される。
ランス・ヘンリクセンは近年の出演作に『悪霊の餌食/ブラッディ・アイランド』、『弾突/DANTOTSU』などがあります。
他の企業が南極大陸の遺跡を発見する前に調査したいと話し、レックスの忠告を無視した。
体調を心配したレックスに同行を止められるが、生きた証を残したい強い意志を伝えていた。
目的の遺跡を見つけ、更にプレデターの武器を見つけるが、遺跡の仕掛けを作動させる。
最後はスカーに病人として見逃されるが、攻撃した事によって戦意を認められて殺された。
・スカー・プレデター(演:イアン・ワイト)
成人儀式の為に三人組の一体として地球にやって来た。他の二体を率いるリーダー格。
イアン・ワイトは代表作に『DRAGON ALL EVOLUTION』、『ソロモン・ケーン』などがあります。
捕鯨基地にいた採掘業者たちを仲間とあっさりとぶっ殺し、儀式が始まる遺跡に向かった。
ウェランドたちが勝手に武器を取られ、取り返そうとするが、エイリアンに仲間が殺される。
レックスから武器を手渡されるが、劣勢だと判断してエイリアンを倒した彼女と共闘する。
最後はクイーンを倒すも致命傷で倒れ、宇宙船でプレデタリアンを誕生させてしまう。
感想
個人的な評価
本作は長年に渡って待たれていた夢のモンスター対決を実現させた作品となります。
監督と脚本を務めるのは『バイオハザード』シリーズで知られるポール・W・S・アンダーソンとなっています。
そりゃ、あの「エイリアン」と「プレデター」がクロスオーバーするなら、両方の作品を観てきた人間として期待しないワケがない。
世界中のファンを興奮させた待望の予告編は、リアルタイムで観ていた人間として鮮明に覚えています。
世界観が違う二大モンスターをどうやって共演させるのか、一番重要なポイントでした。
その間に立たされる人間がどれぐらい関わっていくのか期待しました。
ですが、本作は人間を中心に物語を構築した時点で失敗は確定していました。
まず、主人公は「エイリアン」シリーズのリプリーを彷彿とさせる強い女性にしたが、これがイチイチ言動が鼻につきました。
特に冒頭では自分が主人公だと言わんばかりに指示していくが、あまりにも態度がデカすぎてイラッとさせられました。
そもそも、リプリーは船長が死んで代わりとなって、危機的な状況の中で徐々に強くなっていく段階がありました。
しかし、本作の主人公は尺の都合から最初から強い女性にしていて、上から目線で物事を仕切るのは気に食わなかったです。
もちろん、主人公なので決して死ぬ事はなく、まさかプレデターと共闘するというアイデンティティをぶち壊す事をしてくれました。
唯一、本作で良かったのはプレデターとえあたちのアクションシーンであり、全編それだけでも良かったぐらいです。
ポリコレが進んでいる今の時代ならば、主人公が女性でしかも黒人なら作っても不思議じゃないけど、当時はちょっと早すぎたと思う。
本作はあくまで記念で作られたクロスオーバー映画であって、それ以上を求めるのは間違いかもしれません。