アクシデントマン RE-2884

作品紹介

公開年月  2018/02/05
ジャンル  アクション/サスペンス
原作  なし
監督  ジェシー・V・ジョンソン
脚本  ステュー・スモール、スコット・アドキンス
製作  スコット・アドキンス、クレイグ・ボームガーテン、ほか
製作国  イギリス
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

どんな獲物でも事故死に見せかけ始末する凄腕の殺し屋マイクは、いつものように仕事を完璧にこなしたが、報酬の受け取り場所で謎の刺客に狙われた。
更にマイクは元恋人が殺された事を知ると、それはプロによる反抗だと気づき、その手口に心当たりを持っていた。
事件の裏を暴き、元恋人を殺した依頼人に復讐を誓うマイクは、業界のルールを破ろうとする仲間の殺し屋が次々と襲いかかるのだった。

登場人物&出演者

マイク・ファロン(演:スコット・アトキンス)
主人公。プロの始末屋。オアシスにおいてエース的な存在。誰よりも完璧に仕事をこなす。
スコット・アトキンスは近年の出演作に『2バッドガイズ』、『アメリカン・アサシン』などがあります。
仕事を終えると、どこかのパブに寄って殺人後緊張症を治療する為に素人を殴り倒す。
環境活動家の元恋人が殺されると、その依頼者を知る為に仕事を請け負ったミルトンを探す。
二つのルールを破って依頼人まで殺してしまうと、ジェーンの刀を持ってオアシスに戻る。
最後は黒幕がミルトンという証拠をレイに見せつけるが、結局は店から追い出される事に。

チャーリー・アダムス(演:アシュリー・グリーン)
マイクの元恋人であったベスと同性愛を築いていた。一緒に暮らして同棲していた。
アシュリー・グリーンは代表作に『トワイライト』シリーズ、『アパリション/悪霊』がある。
ベスが殺され、妊娠していた事をマイクに告げるが、その態度に苛ついて立ち去った。
なんとかベスを殺した依頼人を突き止めるべく、マイクが協力を要請するが最初は拒否する。
最後はクリフに襲われてマイクが助けると、ベスが残したデータを手に入れて情報を渡した。

ミック(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)
殺し屋が集まるパブ「オアシス」の常連。元米国の潜水工作員。常にマックといる。
マイケル・ジェイ・ホワイトは近年の出演作に『S.W.A.T./アンダーシージ』、『マッド・ウォーリアーズ/頂上決戦』などがあります。
いつもマックと仕事をしているが、たまにどっちの部隊が最強かで揉める事もある。
ミルトンから指令書を受け取ると、相手がベスだと分かってもプロとして仕事を完遂した。
ブチ切れたマイクがやって来ると戦う事になり、二人がかりで倒せず最後に注意した。
最後はビッグ・レイの命令でマイクを殺しに来るが、相棒を失いキレるも呆気なく気絶した。

マック(演:レイ・パーク)
殺し屋が集まるパブ「オアシス」の常連。元空挺部隊。やはり、ミックと一緒にいる。
レイ・パークは近年の出演作に『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『バトル・オブ・アース/闇の種族と光の戦士』などがあります。
ミックとの仕事は常に完璧で、チンピラが殺したような現場に仕立てて一切疑われず。
ミルトンから指令書を受け取ると、ミックとともにベスをチンピラが殺したように仕立てた。
ブチ切れたマイクがやって来て文句を言うと、挑発して戦うもアゴを砕かれてしまう。
最後はビッグ・レイの命令でマイクを殺しに来るが、ミックの銃弾に撃たれて死亡した。

“虐殺”クリフ(演:ロス・オヘネシー)
殺し屋。殺し屋が集まる「オアシス」の常連。斧でぶった切るのを得意にしている。
ロス・オヘネシーは代表作に『ドラゴン・ウォーズ/戦士と邪悪な民』、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』などがあります。
警察のお尋ね者で暗殺者でありながら、連続殺人鬼の一面を持つ非常に危険な大男。
最後はチャーリーを殺しに来るが、マイクに阻止されて自分の斧で逆に殺された。

“毒盛り”ピート(演:ステファン・ドナルド)
殺し屋。殺し屋が集まる「オアシス」の常連。薄汚い小男で極度に人を嫌っている。
ステファン・ドナルドは本作が長編映画デビュー作となります。
毒で標的を殺すが、男らしくない上にコミュニケーションが取れない為に嫌われている。
最後はビッグ・レイの命令でマイクを殺しに行くが、毒殺に失敗して呆気なく殺された。

“切り裂き”ジェーン(演:エイミー・ジョンストン)
殺し屋が集まるパブ「オアシス」の常連。父親は米兵で日本育ち。剣術の達人である。
エイミー・ジョンストンは代表作に『バディ・ホリー・ストーリー』、『ファイトクラブ・レディズ』などがあります。
ハニートラップで対象者を誘き出し、その際にまとめて刀でバッサリと切り伏せる。
ビッグ・レイの命令でマイクの殺しが始まると、彼の指示で依頼人の護衛役として残らせた。
実はずっとマイクを殺したかったが、それ以上にベスを殺したいとレイに頼んでいた。
最後は依頼人を守る為にマイクと戦ったが、結局は自分の刀に刺されて呆気なく死んだ。

“こだわり”フレッド(演:ペリー・ベンソン)
殺し屋が集まるパブ「オアシス」の常連。物事の細部までこだわる。ネットを信用しない。
ペリー・ベンソンは代表作に『シド・アンド・ナンシー』、『ゲット・サンタ』があります。
自ら考えた新たな殺し方を試していて、過去にサッカーチームのメンバーを一度に殺した。
ミルトンがマッサージを受ける店に待機していたが、マイクを止められずに通してしまう。
最後はビッグ・レイの命令でマイクを殺しに来るが、何もできずパンチ一発で気絶する。

ミルトン(演:デヴィッド・ペイマー)
殺し屋が集まるパブ「オアシス」で仕事を仲介する。ニューヨーク育ちでロンドンに来た。
デヴィッド・ペイマーは代表作に『ペイバック』、『スペル』などがあります。
紳士階級になろうと躍起になっていて、依頼が成功すれば報酬の15%をいつももらっている。
マイクに報酬が2倍になる仕事を頼んで金を受け取らせるが、実際は始末しようとした。
ロシアのマッサージ店で寛いでいた時にマイクが襲撃し、依頼人についてしゃべってしまう。
最後は悪事が全部バレれると、レイによってボコボコにされ、フレッドの兵器で殺された。

ビッグ・レイ(演:レイ・スティーヴンソン)
殺し屋が集まるパブ「オアシス」のオーナー。元殺し屋。昔は凶暴だが今は落ち着いている。
レイ・スティーヴンソンは近年の出演作に『コールド・スキン』、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』などがあります。
集まっている殺し屋を全員知っていて、依頼が成功すれば25%をもらうが誰も文句言わず。
黄金のルールを課して殺し屋稼業をしているが、それを裏切ったマイクに厳しい態度を取る。
過去にイジメを受けていたマイクに追跡され、その腕と度胸を買われて弟子にしていた。
最後はミルトンによって組織が壊滅し、女に振り回されたマイクを仕方なく解雇した。

感想

個人的な評価

本作はアクションスターとして知られるスコット・アドキンスが主演、脚本、製作を務めた作品となります。
スコット・アドキンスは様々な作品でアクション俳優として出演し、多くの格闘技を体得した本物の武道家でもあります。
そんな本作では製作まで関わっているので、当然のように気合いが入った作品となりました。
あくまでスコット・アドキンスを魅力的に演出する為の作品なので、他は盛り上げる要員として用意されています。
その中でマイケル・ジェイ・ホワイトとレイ・パークが出ているのは注目するポイント。
長年に渡ってアクション映画に携わっている俳優たちが集まるのは今じゃ珍しくない。
ただ、本作ではみんなが知っているアクションスターではなく、玄人好みのアクションスターがいるのは面白いです。
しかし、本作はスコット・アドキンスを盛り上げる役なので、ちょっとばかり扱いは残念に思えて仕方なかった。
特にレイ・パークのキャラクターがあまりにも不憫で、最後まで扱いが雑だったのはなぜなのか気になる。
そんな主人公が所属する殺し屋の会社のオーナーにして、師匠でもある男をレイ・スティーヴンソンが演じたのも大きい。
沈黙が似合う男だというイメージがあったけど、本作のような不器用な父親っぽい役も悪くないと思います。
あとは結果的に組織を潰す事になる仕事請負人を演じたデヴィッド・ペイマーの最初から怪しい感じも良く出ていた。
イギリス映画という事で地味な感じであるが、スコット・アドキンスを魅力的に演出した作品としては普通でした。
もう少しマイケル・ジェイ・ホワイトとレイ・パークを活用して欲しかったし、他の殺し屋にも見せ場を与えるべきでした。
途中から『ジョン・ウィック』を連想させるような感じだが、さすがに規模があまりにも違いすぎて比べるところではなかった。