作品紹介
公開年月 | 1999/01/15 |
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ジャンル | SF/ホラー |
原作 | チャック・ファーラー 『ヴァイラス』 |
監督 | ジョン・ブルーノ |
脚本 | チャック・ファーラー、デニス・フェルドマン |
製作 | ゲイル・アン・ハード |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
南洋で輸送船が嵐に遭遇した後、ロシアの衛星探査船ヴォルコフを発見する。
しかし、ロシアの宇宙ステーションであるミールを通じて、宇宙から侵入した電磁波生命体に乗っ取られていた。
コンピューターに入り込んだ電磁波生命体は人類を殲滅するべきモノ(ヴァイラス)と認識すると、容赦ない攻撃を加え始める。
環太平洋ケーブルや軍事衛星にアクセスしてしまうと人類は滅亡すると知り、フォスターたちは電磁波生命体に対して決しの戦いを挑むのだった。
登場人物&出演者
・フォスター(演:ジェイミー・リー・カーティス)
主人公。航海士。嵐が迫ってくる事を船長に警告するも強行突破を選択されてしまう。
ジェイミー・リー・カーティスは近年の出演作に『ヴェロニカ・マーズ/ザ・ムービー』、『ビバリーヒルズ・チワワ』などがあります。
遭遇したヴォルコフの情報をいち早く手にして、船長たちにヴォルコフ号だと教える。
ケガをしたヒコを治療し、ナディアの荷物から出た手榴弾を丁寧に扱うなど万能さを見せる。
錯乱状態になって逃げ出したナディアをなだめ、クズを発動した船長にパンチを見舞う。
一度は電磁波生命体に捕らわれるが、主人公補正により多少のケガを追うだけで助けられる。
最後は覚醒したリッチーのおかげでスティーヴとともにヴォルコフ号を脱出した。
・スティーヴ・ベイカー(演:ウィリアム・ボールドウィン)
輸送船の機関士。罪にを守ろうと無茶な航海をするエバートン船長の判断に食ってかかった。
ウィリアム・ボールドウィンは近年の出演作に『クレイグスリスト・キラー』、『アブノーマル・バケーション/ある女優が墜ちるまで』などがあります。
乗組員の中で行動的な方で、間違った判断をする船長に対して堂々と意見している。
輸送船が沈没して溺れる仲間を見て、迷う事なくすぐに海へ飛び込む行動力を見せる。
最初は主人公のような活躍を見せるが、徐々にフォスターに見せ場を取られる。
最後の方ではほとんど役立たずであったが、フォスターのおかげで生き残る。
・ナディア(演:ジョアンナ・パクラ)
ヴォルコフ号で唯一の生存者。ずっとロッカーに隠れていたがスティーヴのせいでバレる。。
ジョアンナ・パクラは代表作に『死の標的』、『羊たちの沈没』などがあります。
船長とともに生き残り、襲われた怪物たちのエネルギー源である電源を切って凌いでいた。
一見して錯乱状態のように見えるが、実は冷静に現状が危険だと判断して逃げ出そうとする。
電磁波生命体を始末するという責任感を持ち、身を挺した自爆をするも足止めに終わる。
・エバートン船長(演:ドナルド・サザーランド)
全財産を投じた積み荷を輸送していたが、突然の嵐に巻き込まれてすべてを失ってしまう。
ドナルド・サザーランドは近年の出演作に『ハンガー・ゲーム/FINAL』二部作、『殺人の啓示/死を誘う男』などがあります。
積み荷の放棄をしようとしたスティーヴに銃口を向けるなど、自己中心的な人物である。
ヴォルコフ号が無人で放置されている事を知り、その価値の1割の謝礼がもらえると考える。
すべてが台無しになっても船を持ち帰ろうとするクズの精神でフォスターに殴られる。
みんなから見捨てられ、自分から電磁波生命体に駆け寄って改造されるが呆気なく倒される。
・リッチー(演:シャーマン・オーガスタス)
輸送船の乗組員。船長にとって頭脳的な役割を持ち、何かと状況判断を任せられる。
シャーマン・オーガスタスは代表作に『ザ・メキシカン』、『撃鉄 GEKITETSU/ワルシャワの標的』などがあります。
ヴォルコフ号が無人で放置されている事を知り、その値踏みを船長から言い渡され驚く。
メカニックにもそれなり精通していて、バイオ・メカノイドを興味深く調べていた。
スクィーキーの姿を見て発狂するが、技術を活かして置き土産と脱出ロケットを作り上げる。
本作で一番覚醒したはずだが、スティーヴを助けたせいで身代わりになる残念な最期。
・ヒコ(演:クリフ・カーティス)
輸送船の乗組員。顔中に入れ墨があるマオリ族出身。。船に乗っているのになぜか泳げない。
クリフ・カーティスは近年の出演作に『ラスト・ナイツ』、『ジャックはしゃべれま1,000』などがあります。
輸送船をヴォルコフ号につけようとして錨が落ち、近くにいたウッズに見捨てられる。
それまで役に立たなかったが、意外にも健闘するけど、結局は海に流されてしまう。
・ウッズ(演:マーシャル・ベル)
輸送船の操舵手。嵐に巻き込まれて無茶な要求していた船長に制御できないと繰り返す。
マーシャル・ベルは代表作に『ツインズ』、『カポーティ』などがあります。
輸送船をヴォルコフ号につけようとして、錨が勝手に落ちて沈没する時にヒコを見捨てる。
一致団結して脱出しようした矢先、バイオ・メカノイドになったスクィーキーに襲われ死ぬ。
・スクィーキー(演:ジュリオ・オスカー・メチョソ)
輸送船の機関士。スティーヴとは仲が良い。ヴォルコフ号が大金になると知って喜ぶ。
ジュリオ・オスカー・メチョソは代表作に『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』、『リトル・ミス・サンシャイン』などがあります。
機関室で一人きりになって、何か動くモノを発見して調べるが、最初の犠牲者になる。
感想
個人的な評価
本作はダークホースコミックスから発売されているコミックが原作です。
つまり、ある意味では本作はアメコミ原作映画と言えるでしょう。
ただ、ダークホースコミックスは二大巨頭であるマーベルやDCと比べると格落ちします。
これまでダークホースコミックスからは『300〈スリーハンドレッド〉』、『ヘルボーイ』、『シン・シティ』などが実写映画化されている。
他に映画の小説化もしていて、代表的なところでは『エイリアン』や『プレデター』などがヒット作を手がけている。
残念ながら本作はその中でもマイナーな作品で、自分も初めて知ったレベルです。
鑑賞しているうちに本作は『エイリアン』の一作目と二作目を合わせた劣化版だと感じた。
主人公であるフォスターがリプリー、スティーヴがヒックス、エバートン船長がバーク、ナディアがニュートという偶然にも対応する。
閉じ込められた空間、未知の生物の襲撃なども『エイリアン』を感じさせる展開です。
ただ、本作のエイリアンは実態を持たない電磁波生命体というオリジナリティがあります。
肉体を持っていないので、それを作り出す為に有機体と結合するというアイディアが本作最大の魅力と言えるだろう。
とにかく、最初に登場した半分が人間で半分が機械のバイオ・メカノイドの造形がかなりグロテスクである。
ようやく敵の正体が分かって、みんなで一致団結して脱出するまでちょっと長いです。
そのワリに登場人物の紹介が曖昧で、上記のキャラクター以外はフワフワしていました。
それと電磁波生命体と会話する時にコンピューターを使うが、これは『スフィア』っぽい感じがしました。
このように本作はどこかで見た事のあるシーンが登場していて、ツギハギな印象を受ける。
それでも絶対的なオリジナリティであるバイオ・メカノイドの不気味さがあるので、それなりの面白さを提供してくれています。
ただ、主人公のフォスターやスティーヴが中途半端で、クズだった船長や覚醒したリッチーの方がキャラクターとして立っていました。
ここら辺をもう少しなんとかすれば、もっと面白い作品になっていただけに残念でした。