ザ・コレクター/監禁地帯 VD-410

作品紹介

公開年月  2016/08/02
ジャンル  ホラー
原作  なし
監督  ラウロ・チャートランド
脚本  ナスターシャ・バロン
製作  ラウロ・チャートランド、ジョン・セレダ
製作国  カナダ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

ジェイドたち大学生5人は休暇を利用して旅行に出かけるが、その道中、山火事とがけ崩れが起こり通行止めに遭う。
彼らが立ち往生したのはゴーストタウンと化した恐ろしい歴史を持つアラスカ州の小さな炭鉱町で、ジェイドたちはガソリンスタンドに助けを求めた。
双子の老婆店員の助言でジェイドたちは荒廃した鉱山で一晩を過ごそうとして、地下道を進んでいくと何者かが潜んでいたのだった。

登場人物&出演者

ジェイド(演:サラ・リンド)
主人公。大学生5人グループの一人。ライアンと付き合っている。なぜか運転手を務める。
サラ・リンドは代表作に『フォレスト・オブ・ザ・デッド』、『ラスト・バレット』がある。
ライアンとの間に子供を妊娠するが、肺炎になったせいで流産して心に傷を負ってしまう。
炭鉱山でチェルシーと浮気している現場を見つけ、ガッカリするも逃げる事を優先していた。
一度逃げ切るが、ライアンを探す為に戻るが、目の前で殺されてメアリーたちに捕まる。
最後は赤ん坊を助ける為にまた戻り、ほぼ無傷でメアリーを倒してショーンと生還をした。

ショーン(演:ザック・ペレードー)
大学生5人グループの一人。研究室では指導係で、今回は初めて旅行に参加している。
ザック・ペレードーは代表作に『Guilty at 17』、『Blackburn』などがあります。
山小屋に行くはずが足止めを食らってしまい、誘ってくれたジェイドから謝罪を受ける。
炭鉱山に到着すると、死体を発見して警察を呼ぶべきだと正論を言うかジェイドが拒む。
ルークが車にいる事で同意を得て来るが、殺人鬼に追われてガソリンスタンドに避難する。
殺人鬼から逃げ回るも、メアリーが登場したせいでケガをしてあっさりと捕まってしまう。
最後は赤ん坊を助けたいジェイドに振り回され、またケガするもなんとか生還を果たした。

チェルシー(演:エミリー・ウラアップ)
大学生5人グループの一人。ルークと付き合っている。顔に自信があって自己中なビッチ。
エミリー・ウラアップは代表作に『スティーヴ・オースティン/ザ・ハンティング』、『アンデッド・ウェディング/半ゾンビ人間とそのフィアンセ』などがあります。
携帯電話が圏外で写真の投稿や欲しいバッグが閲覧できないと文句を一人で言っていた。
炭鉱山に到着すると、行きたくないのにジェイドが行くせいで仕方なく付いて行く事になる。
ガソリンスタンドで双子の老婆たちが殺され、ケガを負いながらも文句を垂れていた。
最後は捕まってしまい、メアリーが頬の肉を削がれ、顔をバーナーで焼かれてなぜか死ぬ。

ライアン(演:カルム・ワーシー)
大学生5人グループの一人。ジェイドと付き合っている。田舎者を堂々とバカにしている。
カルム・ワーシーは代表作に『17歳キャロラインの三角関係』、『レプリケイト/襲撃』などがあります。
ガソリンスタンドに立ち寄ると、田舎者の双子老婆を堂々とバカにしてジェイドに怒られる。
炭鉱山に到着し、なぜかチェルシーと行動をすると、ジェイドと別れると言って押し倒す。
ジェイドたちに浮気現場を見られ、言い訳するも通じず、ルークを探す為に一人残った。
最後はメアリーに捕まってしまい、ジェイドたちの目の前で毒物を飲まされて殺された。

ルーク(演:アレクサンダー・キャルバート)
大学生5人グループの一人。チェルシーと付き合っている。毎度チェルシーに振り回される。
アレクサンダー・キャルバートは代表作に『スウィート17モンスター』、『パッケージ:オレたちの“珍”騒動』などがあります。
ガソリンスタンドで炭鉱山の事を見つけると、興味本位で探検をしたいと話していた。
炭鉱山に到着し、行きたくないチェルシーの反対を押し切ってジェイドたちについて行く。
ライアンとチェルシーに浮気現場を目撃し、自棄になって一人で行動して殺人鬼に捕まる。
最後は看護師たちがメアリーの治療をしていた時、抜け殻のような状態で仲間入りをした。

アイリス&アイヴィ(演:ジョイス・ロビンズ、ジャクリーン・ロビンズ)
炭鉱山の近くでガソリンスタンドを経営する双子の老婆。なぜか客人を怖がらせている。
ジョイス・ロビンズは代表作に『Concrete Blondes』、『柔らかい殻』などがあります。
二人で一人という感じで会話を繋げていき、強調する時は意図的にハモって話している。
ジェイドになぜか競技用の弓矢を見せて、試し撃ちまでさせるという意味不明な行動を取る。
炭鉱山から戻って来たジェイドたちを出迎えるが、警告を無視した事で機嫌が悪くなった。
それでも炭鉱山にあった秘密をベラベラと説明して、危険な殺人鬼が潜んでいると話した。
最後は無線で助けを呼ぶ瞬間、スティーヴンに二人とも棒で串刺しにされ簡単に死亡した。

スティーヴン・ネルソン(演:マイク・ドプド)
炭鉱山の山頂にあった精神病院に収容された殺人鬼。通称「指詰め屋」と呼ばれている。
マイク・ドプドは代表作に『デス・リベンジ』、『バーチャル・レボリューション』がある。
メアリーが精神病院に火を付けて火傷を負ったが、助かって言葉を失って手下として働く。
ガソリンスタンドに助けを求めたジェイドたちを見つけ、邪魔する双子の店員をぶっ殺す。
マックとジェイドたちを追いかけ、メアリーの登場でようやく捕まえてアジトに連行する。
最後はジェイドとショーンの連携で吊るされ、火を付けられて悲鳴を上げながら焼け死ぬ。

マック・モリス(演:ブラッド・ロレー)
炭鉱山の山頂にあった精神病院に収容された殺人鬼。通称「3つ目」と呼ばれている。
ブラッド・ロレーは代表作に『タイムコップ』、『ハロウィン:レザレクション』があります。
スティーヴンと同じく全身に火傷を負うが、助かって言葉を失うもメアリーの手下となつた。
ガソリンスタンドへスティーヴンとやって来ると、逃げ回っていたジェイドたちを追う。
メアリーが登場してようやくジェイドたちを捕まえるが、急に仕事が雑になって逃した。
最後は戻ってきたショーンを奇襲して倒すが、油断してナイフで刺されて呆気なく死んだ。

メアリー(演:マヤ・アロ)
炭鉱山の山頂にあった精神病院に入っていた患者。精神病院に火を付けて廃墟にしている。
マヤ・アロは代表作に『ロストボーイ:ニューブラッド』、『バトル・オブ・マジック/マーリンと魔法の神々』などがあります。
入院した時に妊娠していたが、死産になってしまい、花婿たちを殺して全員剥製にしていた。
廃墟となった炭鉱山に手下の殺人鬼を使い、領域に入ってきた人間たちをぶっ殺していた。
赤ん坊を連れた夫婦を手下たちかぶっ殺し、子供が自分のモノだとして大切に扱っていた。
ジェイドたちを手下に任せ、炭鉱山に連れてくると、自分の手でチェルシーを焼いて殺す。
最後は戻ってきたジェイドに赤ん坊を奪われ、火を付けられるも看護師に助けられた。

感想

個人的な評価

5人のバカ者(若者)が勝手に殺人鬼の領域に入って、追い詰められる自業自得な低予算のホラー映画となります。
もう定番になっている調子に乗った大学生たちが痛い目に遭う王道的なストーリーで、なんの捻りもなくストレートに展開します。
まず、舞台が廃墟となった夜の炭鉱山という時点でほぼ薄暗くて非常に観づらいです。
殺人鬼は中盤以降に姿をハッキリ見せますが、残念ながらあまり特徴がない。
全身火傷した状態だが、理由もなくマトモに言葉がしゃべれなくなっている。
一応、なぜかボスになっているイカれた女のメアリーは言葉がしゃべられるし、二人の殺人鬼を手下にしているが、その関係性もちゃんと描写しておらず微妙な感じでした。
こういう作品では主人公は序盤だとあまり目立たないが、本作ではかなり主張しています。
主人公補正とご都合主義を味方にしているので、相当の無茶振りをしてもケガしません。
その代わり、頭数を揃えただけの友人たちがケガをしてボロボロになっていきます。
本作はオリジナリティの要素がほぼ皆無で、どこかで見たようなシーンがチラホラあります。
殺人鬼に特徴がないのは致命的で、彼らに命令するボスが年老いた線の細い顔が焼き爛れたババアじゃ危機感がない。
それでも着実に脇役が殺されていくが、主人公は二回ほど逃げるチャンスがありました。
それなのに、なぜか友達を助ける為に他の友達を巻き込んでいきます。
しかも、作戦も何もなく、ただ探して逃げるだけという頭の悪い行動しかできず、主人公だけは補正とご都合主義のおかげでほぼ無傷での生還はギャグとしか思えませんでした。
唯一、主人公のタンクトップと明らかな豊胸が何度も映っていた点だけは良かったかと。