フリークス・シティ RE-2760

作品紹介

公開年月  2017/01/24
ジャンル  ホラー/コメディ
原作  なし
監督  ロビー・ピカリング
脚本  オーレン・ウジエル
製作  マシュー・トルマック
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

アメリカの片田舎にある街ディルフォードでは、ヴァンパイアが上位カースト、人間が真ん中、ゾンビが下位として共存して平和に暮らしていた。
そんな街にある日、空を覆うほどのUFOに乗ったエイリアンがやって来てすべてを破壊する。
エイリアンからディルフォードを救う為、人間のダグ、ヴァンパイアのペトラ、ゾンビのネッドは力を合わせて戦いを挑むのだった。

登場人物&出演者

ダグ(演:ニコラス・ブラウン)
主人公。野球部の投手。急激に身長が伸びて周りからは驚かれる。ローレライに片想いする。
ニコラス・ブラウンは代表作に『スカイ・ハイ』、『プリズン・エクスペリメント』がある。
なんとかしてローレライを振り向かせようとするが、弄ばれている事に気づいていない。
エイリアンの襲撃により成り行きでペトラとネッドと行動し、街を救う手立てを考えていく。
実は家系として狼男であり、ミランに襲われたペトラを助けるべく覚醒して倒した。
最後はエイリアンの爆弾をキャッチしたネッドから手渡され、宇宙船に投げて破壊した。

ペトラ(演:マッケンジー・デイヴィス)
ダグの同級生。モテ男であるミランにヴァンパイア・パーティへ誘われて有頂天となる。
マッケンジー・デイヴィスは代表作に『オデッセイ』、『ブレードランナー2049』がある。
その後もミランからの連絡もなく、結局は血だけだと分かって悲しみのどん底に落とされる。
エイリアンの襲来で嫉妬したローレライを見つけると、我を忘れて彼女を噛み殺した。
小学生の時にダグと地下室で二人っきりでいた事を思い出し、距離を一気に縮めていく。
最後はミランに殺されるところで、狼男に覚醒したダグに助けられ、そのまま恋人になる。

ネッド(演:ジョシュ・ファーデム)
ダグの同級生。学校では一番の秀才であるが、父親は肉体派で兄だけに構って無視される。
ジョシュ・ファーデムは代表作に『お願い!プレイメイト』、『Awful Nice』があります。
学校ではゾンビと同じぐらい無視され、モテ男のミランから何かとイジメを受けていた。
父親の教育方針に納得できず、そのまま家を飛び出すと、自ら望んでゾンビと化してしまう。
エイリアンの襲来を冷静に分析し、成り行きでダグとペトラとともに解決方法を考え出す。
最後はエイリアンの落とした核融合爆弾をキャッチし、ダグに渡して宇宙船を破壊した。

ミラン(演:エド・ウェストウィック)
ダグの同級生。ヴァンパイア。学校で一番モテるヴァンパイアで色んな女と遊んでいる。
エド・ウェストウィックは代表作に『ルーキー・ハウス・ガール』、『ロミオとジュリエット』などがあります。
ヴァンパイア・パーティにペトラを呼んでいて、彼女をベッドに連れ込んでモノにする。
しかし、その目的はペトラを恋人にするのではなく、彼女の血に魅力を感じただけ。
エイリアンの襲来で隔離されてしまい、血を欲してペトラに頼むも局部を潰されてしまう。
最後はペトラを殺そうとするが、狼男に覚醒したダグによって心臓を貫かれて死亡した。

ローレライ(演:ヴァネッサ・ハジェンズ)
ダグの同級生。人間。ヴァンパイアの中で一番モテるミラン・ピナシェと寝ている。
ヴァネッサ・ハジェンズは代表作に『サンダーバード』、『マチェーテ・キルズ』がある。
ずっとダグが気になっている事を知っていて、彼を弄んで焦らして遊んでいるビッチ。
「処女」を自称しているが、ミランと寝ている上に学校では当然のようにビッチと知られる。
ミランに捨てられたペトラの嫉妬により、ダグの家で見つかると噛まれて殺された。
最後はヴァンパイアになって胸も大きくなり、それをやってくれたペトラに感謝した。

リック(演:デニス・リアリー)
ディルフォードに大ヒットしたサンドイッチ「リブレット」の材料を作る工場を持つ。
デニス・リアリーは代表作に『デモリションマン』、『ドラフト・デイ』などがあります。
街の住民が多く工場に勤めていて、多額の寄付をしていて自分の成功を常に自慢する。
気まぐれで雇ったり、クビにしたりしていて、住民からは良く思われていない事実を知る。
エイリアンが襲来してからは工場に籠もり、街の騒ぎを無視して秘書と仲良くしていた。
最後はダグの言葉に触発されて工場を解放し、エイリアンを出迎えて目的のモノを渡した。

感想

個人的な評価

本作は『未体験ゾーンの映画たち2017』にて上映された作品です。
ゾンビ、ヴァンパイアなどを扱った作品は多くありますが、彼らが同じ映画に出るというのはあまり多くありません。
どちらも人間から派生している存在ですが、本作でのゾンビは脳ミソを食べ、ヴァンパイアは血を吸う。
ステレオタイプのキャラクターだが、本作は人間と共存しているという摩訶不思議な世界観となっています。
しかも、現代と同じような環境でありながらも、人間、ゾンビ、ヴァンパイアときちんと棲み分けしています。
ただ、その中でもカースト制度が敷かれ、上位にはヴァンパイア、中位には人間、下位にゾンビという面白いシステムになっています。
人間の憧れの存在であるヴァンパイアは美しくも妖艶で、人間は至って普通、ゾンビは無視された蔑まれるような存在である。
そんな共存するメチャクチャな世界にエイリアンが侵略してくるという、もうメチャクチャを通り越した状況になります。
ただでさえ、人間、ヴァンパイア、ゾンビが共存する世界だけでも凄まじいのに、そこへエイリアンを投入するというごちゃ混ぜな展開です。
その中心にあるのはティーンエイジャーの青春だが、途中まで退屈な展開であったけど、ラストを締めるには絶妙の設定だと分かります。
それぞれがいがみ合っていて、エイリアンの侵略によってなぜか殺し合う事になるが、ここら辺は少しばかり雑に感じました。
主要人物となる人間、ヴァンパイア、ゾンビの代表に関しても、もっとそれぞれの特性を利用すると期待していました。
しかし、実際は特性をほとんど活かせず、別に彼らがその設定である必要性がなかったように感じてしまった。
せっかく人間、ヴァンパイア、ゾンビという三人の主人公を使っているのだから、彼らにしかできない事をさせるべきでした。
それなのにやっている事は人間であっても、ヴァンパイアであっても、ゾンビであってもできてしまうのは残念でした。
人間だと思っていた主人公が狼男という設定は悪くないが、ちょっとバトルを盛り上げる為だけでオマケ程度な扱いも微妙に感じてしまった。
エイリアンについても理由は理由だけに意味不明な存在であり、あまりにもこじつけ過ぎて空回りしていたように思えました。
かなり期待を持っただけに、それぞれの設定をほとんど活かさなかったのはガッカリでした。
だけど、吹替で鑑賞していたら、なぜか孫悟空やフリーザが出てきて、もの凄く「ドラゴンボール」感しかインパクトになかった作品でした。