死への招待状 VD-122

作品紹介

公開年月  2016/04/24
ジャンル  ホラー/サスペンス
原作  なし
監督  アンソニー・ディブラシ
脚本  ローラ・ブレナン
製作  シャロン・ボーダス、フェルナンド・スジュー
製作国  アメリカ
鑑賞方法  動画配信サービス

あらすじ

高校の同窓会前夜に元クラスメートたちと再会したギャビーだったが、そこで友人が一人ずつ殺されていく。
その方法も卒業アルバムの「最も~しそうな人」アンケートに則り、犠牲者が増えていく中でギャビーは認めざるを得なくなってしまう。
自分の友人の中に殺人鬼が潜んでいると知り、仲間の数が減っていくにつれ、疑念と不信が対立を生んでいくのだった。

登場人物&出演者

ガブリエラ(演:ヘザー・モリス)
主人公。持ち札で勝負する。プロのポーカープレイヤー。世界大会で18位になっている。
ヘザー・モリスは代表作に『glee/グリー・ザ・コンサート』、『スプリング・ブレイカーズ』などがあります。
高校時代はブラッドと恋人関係だったが、彼が中退してニューヨークに行って仲違いになる。
同窓会にブラッドが来る事を知って帰ろうとするが、ジェイドに引き留められてしまう。
殺人鬼の正体がDJだと分かると、彼の誘いに乗るフリをして武器を取り上げて反撃した。
最後は油断していたDJを撃ち殺し、ブラッド、レイ、フレディとともに脱出をした。

ブラッド・キャンベル(演:ライアン・ドゥーム)
高校時代ではガブリエラの恋人だった。ガブリエラによって将来の言葉が白紙になっている。
ライアン・ドゥームは代表作に『オープンドア』、『Faith of Our Fathers』があります。
現在は俳優としてテレビドラマに出演し、同窓会のメンバーで一番の成功者となった。
過去にガブリエラの処女を奪い、妊娠させたが、そのせいで高校を中退して姿を消していた。
どうしてもガブリエラの事を忘れず、今回の同窓会では彼女との仲直りを考えていた。
最後は殺人鬼にカッターで何度か刺されるが、辛うじて一命を取り留めて脱出した。

フレディ(演:ペレス・ヒルトン)
ジュースに酒を。みんなが久しぶりに会い、少しでも金儲けをしようとカメラを回している。
ペレス・ヒルトンは代表作に『Campfire Stories』、『Viral Beauty』などがあります。
実は服役して仮釈放中で本当は同窓会へ来るべきじゃないが、ラモントがムリヤリ誘った。
ゲイで飲酒運転をしていた時に事故を起こし、同席していた彼氏を死なせて服役している。
すぐに姿を消して殺人鬼から逃げていたが、実は同じく悲しみを背負う者として見逃される。
最後はDJの誘いに簡単に乗るが、ガブリエラの反撃で助かり、ケガしたブラッドを運ぶ。

レイ(演:ジェイソン・トビアス)
氷上の伝説に。アイスホッケーの選手。チームからクビを宣告されて落ち込んでいる状態。
ジェイソン・トビアスは代表作に『ジュラシック・リボーン』、『エンディング・ワールド』などがあります。
同窓会に向けて別荘を貸し出すが、その直前に何者か襲われて行方不明となってしまう。
実はDJに捕まっていて、今回起きた殺人の主犯に仕立てるべくずっと捕まっていた。
最後はガブリエラの反撃でDJが倒れ、解放されると、車のキーを取ってみんなで脱出した。

ジェイド(演:テス・クリスチャンセン)
人を悲しませる。ガブリエラの親友。ブラッドのせいで帰ろうとするガブリエラを止める。
テス・クリスチャンセンは本作が長編映画デビュー作となります。
レズビアンで今は真剣に付き合う恋人がいて、いずれガブリエラに紹介するつもりでいる。
誰よりもガブリエラを信用し、彼女に銃の隠し場所を教えるという大役を果たした。
最後は殺人鬼の格好をさせられて、ガブリエラに撃たれ、何も言えずそのまま死亡した。

ラモント(演:ジョニー・ラメイ)
何でも食べる。現在はライバル校の教師。高校時代はシモーヌにずっと片想いをしていた。
ジョニー・ラメイは代表作に『A Happy Ending』、『Book of Fire』などがあります。
10年ぶりの再会を経て、シモーヌに想いを告げると、そのままベッドインする事になる。
アシュレイが殺され、警察を呼ぶた為に一人で走っていくが、ガス欠になって戻った。
ちょうど倒れていたDJを発見するも、カッターで顔を切られ、トドメに首を切られて死亡。

ベラ(演:テイタム・ミランダ)
ブラッドが連れてきたモデル。なぜか着替えているところをターキンに見られていた。
テイタム・ミランダは代表作に『ソーシャル・ネットワーク』、『300<スリーハンドレッド>/帝国の進撃』などがあります。
誰よりもナイスバディで見せつけるが、ターキンに覗き見されているのを知っていた。
仲間が殺されていく同窓会に参加した事が間違えだと訴え、DJとともに外へ出て行った。
ガブリエラがいるキッチンに逃げるも殺人鬼の角帽で首を切られ、頭部を千切られ死亡。

シモーヌ(演:マーシ・ミラー)
望みを手にする。高校時代は学級委員長で優等生。卒業アルバムの委員も兼任していた。
マーシ・ミラーは代表作に『ロジャー・コーマン/デス・レース2050』などがあります。
10年後には離婚などを経て疲れ切っていたが、ラモントの告白を受け入れてビッチと化す。
ベッドでラモントを待つも、殺人鬼が現れて角帽に付いている刃物で首を切られて死亡。

ターキン(演:ジェイク・ビューシイ)
店を経営していたが潰れてしまい、レイが別荘の管理人として彼を雇っていた。
ジェイク・ビューシイは代表作に『スターシップ・トゥルーパーズ』、『デザート・ストーム』などがあります。
やって来たガブリエラに声をかけるが、迷惑そうな顔をされて荷物の運び出しを拒否られる。
ベラの着替えをずっと見ていたが、背後から殺人鬼にロープで首を絞められて殺された。

アシュレイ(演:スカイラー・ヴァッロ)
芸能人に。昔からレイとはくっついて離れるを繰り返し、今回もまた彼の元に戻ってきた。
スカイラー・ヴァッロは代表作に『私にもできる!イケてる女の10(以上)のこと』がある。
家に入ると指示する札があって従うも、不気味な雰囲気に逃げ出すも何者か殺されてしまう。

DJ(演:チャド・アディソン)
最後に笑う。高校時代ではお調子者。今でもその言動は変わらずムードメーカーである。
チャド・アディソンは代表作に『Night Sounds』、『The Sunday Night Slaughter』などがあります。
アシュレイが殺されていると知って、性行為中のラモントとシモーヌへ知らせに来た。
ガブリエラに対して似たような性格を持っている事で何かしらのシンパシーを感じている。
実は今回の殺人を行った人物であり、イジメを受けたジョン・ドーの代わりに天罰を与える。
最後にガブリエラを信用するも彼女の反撃に遭って、呆気なく殺されてしまうマヌケに。

感想

個人的な評価

本作は『スクリーム』や『ラストサマー』に似たような若者たちが殺されるホラーサスペンス映画と言える作品です。
上記の作品は90年代でブームになったが、結局は一過性でシリーズ化されたが、ほとんどコメディのような展開になっていました。
そんな本作はまさしく90年代のホラーサスペンスを彷彿とさせる構成となっています。
しかしながら、すべてにおいて雑な作りであり、殺人鬼の設定や動機があまりにも弱いです。
角帽を刃物のように飛ばすのは面白い案でしたが、それを活かすような場面が少なかった。
そもそも殺人鬼の正体と動機が弱すぎて説得力がなく、拍子抜けしてしまう展開でした。
『スクリーム』や『ラストサマー』だけに限らず、こういう作品では殺人鬼の正体が分かるまで圧倒的な戦術で殺していく。
だが、正体が分かった途端になぜかもの凄いマヌケになって、つまらない死に方をするか、ファイナルガールの前で弱体化してしまう。
本作はそこに入る以前の問題であり、ミスリードを狙った展開がここまで機能しない作品も逆に珍しいとしか言えない。
何を作品の魅力として置いているのかが分からず、登場人物の珍しい職業設定にもまったく意味がなかったという結末でした。
多分だが、本作は『スクリーム』や『ラストサマー』を見て自分でも作れると思った三流のバカが頑張って作ったと思われます。
結果として、何の魅力もない退屈でご都合主義だけの作品になってしまい、頼みの綱である殺人鬼もキャラクターが薄くてフォローできていなかった。
ラストではまだ続くような描写があるけど、このようなクソみたいな作品に続編のゴーサインが出るとは思えません。
せっかく面白そうな殺人鬼像を作り出したのだから、これをもっと活かす事ができる製作者がいなかったのが本作の失敗だったと思います。