シャーク・イン・ベニス RE-2767

作品紹介

公開年月  2009/05/14
ジャンル  パニック/ホラー
原作  なし
監督  ダニー・ラーナー
脚本  レス・ウェルドン
製作  レス・ウェルドン
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

海洋大学の講師フランクスの父親がベニスに事故死するが、その死に疑問を抱いていた。
その原因がサメとしか考えられないが、フランクスは水と共存している街で公表するとパニックに陥ってしまう事から警察から警告を受ける。
そんな中、運河ではサメに襲われる犠牲者が続出し、フランクスは父が潜っていた場所を探ると、メディチ家の財宝を発見するのだった。

登場人物&出演者

・デヴィッド・フランクス(演:スティーヴン・ボールドウィン)
主人公。海洋学者で大学教授。講義していた時に父親の訃報を聞き、すぐイタリアへ飛ぶ。
スティーヴン・ボールドウィンは代表作に『ユージュアル・サスペクツ』、『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』などがあります。
すぐに父親の遺体を見て、サメの仕業として潜水するべくベネチア警察で許可をもらう。
ベネチアに潜水するとサメに襲われるが、逃げる途中でメディチ家の財宝を見つける。
そこでずっと財宝を追っていたヴィトに頼まれるも断り、その結果、ローラが掠われる。
最後はトッティの裏切りで逃げるヴィトを追いかけ、彼をサメのエサにして勝利した。

ローラ(演:ヴァネッサ・ヨハンソン)
ヒロイン。デヴィッドの婚約者。同じく大学教授でデヴィッドと一緒にイタリアに飛んだ。
ヴァネッサ・ヨハンソンは代表作に『デイ・オブ・ザ・デッド』、『オブジェクティブ』などがあります。
父親の死因について調査するデヴィッドとともに大佐の許可を得るべく、強い態度に出た。
ベネチアで潜水するデヴィッドたちをサポートし、サメに襲われると戻るよう説得する。
調査を諦めて観光していたが、ヴィトの部下に掠われてデヴィッドが財宝を探す事になる。
最後はトッティの裏切りで形勢逆転すると、銃を手にして発砲してヴィトの部下を倒した。

トッティ警部補(演:ヒルダ・ファン・デル・ミューレン)
ベネチア警察の刑事。事故死した父親を見に来たデヴィッドたちに事情を説明していた。
ヒルダ・ファン・デル・ミューレンは代表作に『ドルフ・ラングレン in レッド・リベンジャー』などがあります。
二日間も眠ったままデヴィッドを看病していたローラと同席し、彼女が帰ると知って去る。
ローラがヴィトの部下に掠われた事で、デヴィッドがおかしな行動しないように監視する。
実はヴィトの仲間で掠ったローラをずっと監視して、デヴィッドに正体を明かした。
最後はヴィトのやっていた事を許せず、裏切ってデヴィッドたちを助けるも重傷を負った。

ボナセーラ大佐(演:アタナス・スレブレヴ)
デヴィッドの父親が無許可で立入禁止区域で潜水していた事実を厳しい態度で伝える。
アタナス・スレブレヴは代表作に『ヒットマン/2007年版』、『メカニック:ワールドミッション』などがあります。
デヴィッドたちの申し出で独自の調査を許可するが、その代わりに厳しい条件を言い渡す。
父親の死因を調べるデヴィッドに秘密保持を強要して、ベネチアにサメはいないと主張する。
最後はヴィトの起こした事件の後始末に来て、デヴィッドの説明でトッティを無罪にした。

ヴィト・クレメンザ(演:ジャコモ・ゴンネラ)
デヴィッドの父に資金援助をしていた人物。実際はメディチ家の財宝を探すべく雇っていた。
ジャコモ・ゴンネラは代表作に『Caótica Ana』、『Tatanka』などがあります。
目当てだった財宝をデヴィッドが見つけると、大金を用意して協力するように話しをする。
しかし、一方的になぜかローラが拒否してしまい、立ち去る二人を余裕の態度で見送る。
どうしても財宝を諦められず、ローラを掠っていくと、デヴィッドを使って潜水調査させる。
最後はトッティの裏切りで海に落ちると、デヴィッドとの格闘に負けてサメに食われた。

感想

個人的な評価

本作は王道的なサメ映画とは違い、なぜかトレジャーハンター的な要素が加わった作品です。
サメ映画というのは無限の可能性を持つジャンルであり、他のジャンルと高い親和性を持った汎用性の高さがあります。
そんな本作はサメ映画と言いながらも、ほとんどが陸の上でアクションをしている感じです。
肝心のサメについてですが、確かにホオジロザメが登場しているけど、これは明らかに資料映像で使い回ししています。
つまり、本作でのオリジナルのサメじゃないので、同じようなシーンが連続で出てきます。
人を襲っているシーンがほとんどなく、資料映像だから面白味が当然のようにないです。
父親が財宝を探し行方不明となり、そこに息子がやって来てサメの襲撃を避けながら偶然にも財宝を見つけてしまう。
どう考えても『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』としか思えないような展開でした。
しかしながら、主人公であるデヴィッドを演じるスティーヴン・ボールドウィンが肥満体型すぎてアクションにムリがありました。
街中を疾走していくが、メタボ体型のせいで絵になるはずもなく、分かりやすいぐらいにスタントマンが代わりとして走っていました。
本作のメインはサメじゃないので、ラストではヴィトの組織と警察の銃撃戦が主人公と悪役がいないところで派手にやっていました。
とにかく、本作はサメ映画として名乗るには微妙な線だが、一応悪役を食っているので良しとするしかない作品でしょう。