シャーク・キラー RE-2830

作品紹介

公開年月  2015/11/19
ジャンル  パニック/アクション/犯罪
原作  なし
監督  シェルドン・ウィルソン
脚本  リチャード・ビーティ、シェルドン・ウィルソン
製作  メアリー・アン・ウォーターハウス、ランス・サミュエルズ
製作国  カナダ、南アフリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

サメ退治のプロであるチェイス・ウォーカーは、犯罪組織が密輸しようとした巨大ダイヤモンドを売人ごと食べた「黒ヒレの大ザメ」。
その依頼人は西海岸一のワルとなったチェイスの兄ジェイクであり、彼の恋人ジャスミンによる監視の中、敵対組織のニックスがダイヤを手に入れるべく彼女を誘拐する。
ギャングとギャングの抗争が激化する中、チェイスはジャスミンを救い、黒ヒレの大ザメに戦いを挑むのであった。

登場人物&出演者

チェイス・ウォーカー(演:デレク・テーラー)
主人公。サメ退治のプロ。知らない国でサメを退治して、ビーチの女をモノにしている。
デレク・テーラーは代表作に『バレンタインデー』、『伝説のロックスター再生計画!』などがあります。
基本的に女好き下半身で行動しているが、サメの知識は豊富で犯罪者の兄を良く思わず。
イケメンで高身長のマッチョで、機械にも通じ、肉弾戦では悪役と圧倒する完璧超人。
すべてを失ったジェイクとともに誘拐されたジャスミンを助け、ニクスのアジトを爆破した。
最後はダイヤを飲んだサメを退治して手に入れ、ジャスミンと兄とともに別の場所に行く。

ジャスミン(演:エリカ・セラ)
ヒロイン。弁護士。ジェイクの組織に属していて、彼の事についてなんでも知っている。
エリカ・セラは代表作に『レッド・サイクロン』、『パワーレンジャー』などがあります。
下半身で動くチェイスがひと目で気に入り、ジェイクの命令で運転手役を担う事になる。
最初からチェイスの誘いに乗らないと断言していたが、どう見ても最後は惚れるパターン。
ニクスがダイヤを手に入れる為に彼の部下に誘拐されてしまい、解体されようとした。
最後はチェイスに助けられ、ジェイクに刺されて危うくサメのエサになるが助けられた。

ジェイク(演:ポール・デュ・トワ)
チェイスの兄。西海岸でギャングとして成功している。チェイスとは血が繋がっていない。
ポール・デュ・トワは代表作に『トレマーズ/コールドヘル』、『メイズ・ランナー:最期の迷宮』などがあります。
サメに大事なダイヤを食われてしまい、それを仕留める為に弟のチェイスに依頼する。
その代わりにジャスミンを同行させる条件を出したチェイスに、仕方なく従って命令した。
ニクスによってアジトを襲撃され、何もかも失ってしまい、チェイスを頼る事になる。
最後はクズな行動をしてジャスミンを危険に晒すが、結局チェイスに許されていた。

ニクス(演:アーノルド・ヴォスルー)
町を仕切っている地元のギャング。体中に無数の傷があって、左足は歩行器具を装着する。
アーノルド・ヴォスルーは近年の出演作に『G.I.ジョー/バック2リベンジ』、『オデュッセウス』などがあります。
無類のダイヤモンド好きで、滅多な事で壊れないところが自分に似ていると弁舌していた。
ジェイクとの取引でダイヤを強奪するが、サメに食われた事でチェイスを利用しようとする。
アジトに乗り込んできたチェイスとジェイクがメチャクチャにして爆破されてしまう。
最後は全身に大火傷を負いながらもチェイスたちを追ったが、巨大銛に撃たれて死亡した。

感想

個人的な評価

本作は近年勢いを増しているサメ映画の波にのっる一本となっています。
サメ映画は今やメジャーなジャンルとなっていて、あの『シャークネード』の新作はついに劇場公開となるほど知名度が上がっている。
更に世界的なアクションスターのジェイソン・ステイサムが主演するサメ映画も話題となっています。
その中で本作はおかしな変化をしたサメではなく、普通のホオジロザメが一応のターゲットとなっています。
しかし、本作はサメ映画というよりは薄っぺらなギャングの抗争があって、サメは単なるオマケ程度にしか見えない。
なんだか『ジョーズ・アタック』と似たような設定で、既視感たっぷりの展開でした。
本作の目的はサメ映画としての面白さではなく、あくまで主演を務めるデレク・テーラーを魅力的に演出する事に最大限の力を注いでいます。
その為、主人公には高身長でイケメンの他に、サメ退治のプロ、機械も改造できる頭の良さ、肉弾戦で敵を圧倒する強さの付加価値もある。
それに加え、クズとしか言えない兄貴すら許してしまうほどの寛容さと、完璧超人を作り上げようとする魂胆が見え見えでした。
更にヒロインは最初から主人公の誘いを一切断るが、最終的に惚れ込んでしまう見え見えの展開に少し反吐が出ました。
本作は正統なサメ映画とは言えず、デレク・テーラーを良く魅せる為のプロモーション映画という印象しか残りませんでした。
悪役にアーノルド・ヴォスルーが出ているので期待したが、主人公の引き立て役にすらなれない体たらくにガッカリした。
あとはキャラクター的に兄貴のコミカルな感じが良かったけど、どうしても主人公を引き立たせる為にクズな行動をさせた演出も首を傾げるばかり。
本作はサメ映画として非常につまらないし、主人公を良く魅せる為だけでそれ以外はまったく力を入れていない残念な作品でした。