ZVS ゾンビ vs スナイパー RE-2410

作品紹介

公開年月  2008/07/11
ジャンル  ホラー/アクション
原作  なし
監督  ジェフリー・マクマイケル・ブルックシャー
脚本  ジェフリー・マクマイケル・ブルックシャー
製作  ジェフリー・マクマイケル・ブルックシャー、ほか
製作国  アメリカ
鑑賞方法  レンタルDVD

あらすじ

クリストファーは腕利きのスナイパーだったが、現在は牧師として暮らしている。
ある日、育ての親であるジェレマイアからの呼び出しで彼の家で待つも、そこには一人娘のメアリーが苛立ちながら対応する。
すると間もなく、飛行機から閃光が走ると、周囲の人々は突然としてゾンビと化す。
何が起きているのか分からない中、クリストファーとメアリーは生き残る為に戦うのだった。

登場人物&出演者

クリストファー(演:ゲイリー・ダグラス・コーン)
主人公。5年前から牧師になる。実はジェレマイアに育てられた腕利きのスナイパー。
ゲイリー・ダグラス・コーンは代表作に『あの頃ペニー・レインと』、『帰らない日々』などがあります。
ジェームズ・ピュアフォイから覇気をなくし、逞しさを吸い取った残りカスのような感じ。
常に聖書の言葉を借りたセリフを牧師らしく話し、基本的に暴力反対の態度を保つ。
すぐに牧師として職務を忘れて、メアリーと簡単にベッドインする下心満載を露呈する。
当然のように主人公補正があって、外に出て拳銃二丁だけで大量のゾンビを相手にします。
どう考えても弾が足りないが、無限弾を装備しているのでムダ弾を撃っても問題なし。

メアリー(演:リンジー・モリス)
ヒロイン。ジェレマイアの娘。父親とは仲が悪く、クリストファーに当たり散らす。
リンジー・モリスは代表作に『Chronicles of a Love Unfound』などがあります。
実は半年ほど引きこもりニートだったせいか、外に出ると尚更苛つく事になる。
周囲がゾンビだらけになって家に立てこもるが、家主という権力をフルに使います。
更に自分が一番大事だと宣言する完全なる自己中女として最悪の印象を与えます。
父親を待っているクリストファーには急に色目を使い始めるビッチに変貌する。

スタンリー(演:ネイト・ウィティー)
ゾンビから逃げてきた男。エホバの証人の布教活動中にメアリーの家へ逃げ込む。
ネイト・ウィティーは本作が映画デビュー作となっています。
弟を失い、その際には木に登ってなんとか何を凌ぎ、ゾンビたちを観察していた。
本作においてコミックパートを務めているが、意外にもしぶとく生き残る。

ニック(演:ポール・ディオン・モンテ)
ゾンビから逃げてきた男。アーミーシャツを着ている脳筋。メアリーとは反目する。
ポール・ディオン・モンテは代表作に『コブラ』、『ロッキー・ザ・ファイナル』がある。
妻を連れてくるが、家の前で噛まれて、その後は仲良くゾンビになってしまう。
結果として家にゾンビが数体侵入してしまい、メアリーの言った通りになる結果を招く。

ジェレマイア(演:マイケル・ロバート・ナイマン)
5年前にクリストファーと組んでいた。クリストファーをスナイパーに育てている。
マイケル・ロバート・ナイマンは代表作に『The Last Bad Neighborhood』があります。
分かりやすいぐらいに本作の黒幕で、満を持して登場したけど、あっさりと退場する。

感想

個人的な評価

本作は『vs』シリーズの一つだが、原題はそのような設定がありません。
従って、本作で繰り広げるゾンビとスナイパーの戦いはない。
主人公は確かに銃の腕は一流だが、本題となるスナイパーとしての姿は一切ありません。
基本的に拳銃を使っていて、スナイパーが使うべき狙撃銃は手にしないです。
最初は牧師として立ち振る舞うが、メアリーとベッドインしてから本性を露呈します。
もはや、牧師の姿はなく、途中から黒い眼帯をする過去に捨てた暗殺者になっていました。
登場人物には魅力がないけど、コミックパートのスタンリーは悪くない感じでした。
真面目に物語を進める主人公とずっと苛ついているヒロインの間に入って緩急をつける。
主人公は暗殺者という事ならば、ゾンビ相手に何発もムダ弾を撃ち込むとは思えない。
普通はこんな状況なら、極力弾を節約しながら進むべきだが、躊躇う事なく動かないゾンビに何発も撃ち込む三流以下の事をしている。
それに冒頭で主人公が背中にある十字架のタトゥーを見せるが、どう見ても油性マジックで書いたような落書きにしか見えない。
本作はストーリーがクソだけど、それ以上に演出で使っているセピア調の映像です。
これが見づらくて仕方ないし、夜になると何が起きているのかまったく分からないのです。
加えて、途中で激しい手ブレによる演出があるけど、これも最悪の演出でした。
とにかく、本作は製作陣に映画を作る才能がなく、何がしたいのかまったく分からない。
物語も単調すぎて山場がないし、オチだって他人任せみたいな感じで最後まで見事に残念な演出だった記憶にも残らないクソ映画。
しかし、それでもウーヴェ・ボル監督やマーク・ポロニア監督の足元にも及ばない中途半端な出来のゾンビ映画でした。